プレシーズンテスト最終日が終了、トップタイムはベッテルが記録した。2位にハミルトンが入り、今年はメルセデスも柔らかいタイヤで実力の片鱗を見せてくれた。
レッドブル・ホンダのエースであるフェルスタッペンは、前日ガスリーがクラッシュした影響なのか、たったの30周しか走行できておらず不安を残す結果となった。そんな中でもホンダワークスであるトロロッソは信頼性と共にスピードも示している。
プレシーズンテスト8日目結果
順 | ドライバー | チーム | Time | Gap | Tyre | Laps | Day |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 1:16.221 | C5 | 110 | 8 | |
2 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1:16.224 | 0.003 | C5 | 61 | 8 |
3 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 1:16.561 | 0.340 | C5 | 71 | 8 |
4 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:16.843 | 0.622 | C5 | 51 | 8 |
5 | ダニール・クビアト | トロロッソ・ホンダ | 1:16.898 | 0.677 | C5 | 131 | 8 |
6 | カルロス・サインツ | マクラーレン | 1:16.913 | 0.692 | C5 | 134 | 8 |
7 | ロマン・グロージャン | ハース | 1:17.076 | 0.855 | C5 | 73 | 8 |
8 | ダニエル・リカルド | ルノー | 1:17.114 | 0.893 | C5 | 52 | 8 |
9 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1:17.239 | 1.018 | C5 | 132 | 8 |
10 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1:17.565 | 1.344 | C5 | 94 | 8 |
11 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 1:17.709 | 1.488 | C3 | 29 | 8 |
12 | セルジオ・ペレス | レーシングポイント | 1:17.791 | 1.570 | C5 | 104 | 8 |
13 | ロバート・クビサ | ウィリアムズ | 1:18.993 | 2.772 | C5 | 90 | 8 |
午前中のセッションでトップタイムを記録したベッテル、午後には開始90分のところで電気系トラブルによりストップしている。
8日目のポイント
各ドライバーの走行時間とベストラップ記録時間帯は以下
ベッテルはほぼ13時の比較的に暑い時間帯、ハミルトンは17時の涼しい時間帯にベストラップを記録している。
トップタイムのベッテルとの各セクターの差を示すグラフは以下
これを見るとハミルトンはセクター3が速いですね。
まずはコース図を見てみよう。
セクター3は加減速が激しいコーナー区間であります。ここを速く走るためにはC5タイヤのおいしいところを残しておく必要がある。そしてもう一つマシン重量が軽い事とダウンフォース量が多い事があげられる。
以上を踏まえ、ベッテルとハミルトン、否、フェラーリとメルセデスの現時点での差を分析します。
- セクター1では、ドラックとパワーを測る事ができるのですが、差はほとんどない。
- セクター2では、高速コーナーの速さがわかるのですが、フェラーリがリード。
- セクター3では、低速コーナーの速さがわかるのですが、メルセデスがリード。
ダウンフォースとパワーの関係を比べれば両者の差はほとんどないと言える。メルセデスがセクター2で遅れる理由はアンバランスな空力にあるでしょう。
そしてセクター3でメルセデスが速いのは重量差との答えに辿り着ける。特にターン10進入時のブレーキングで差が生まれ、軽い事からタイヤにも余裕ができて、ターン13・14・15の切り返しが速かったと解釈します。
データ分析としては少々強引ではありますが、どうでしょう?
8日目ハイライト動画
Title rivals, just 0.003s apart… can we start the season now?! 😉
Highlights from the final day of #F1Testing in Barcelona 🎥 pic.twitter.com/v1PGialTaw
— Formula 1 (@F1) 2019年3月1日
ガスリー、予想通りに精神面の未熟さを露呈。レッドブルは早過ぎたかな。
ライコネンを押しのけたルクレールと、リカルドが抜けた棚ぼたのガスリーでは、同じ2年目(GASは厳密には3年目か…)のトップチーム昇格でもものが違う感じ。
ルクレールはちょと大人すぎますね^^;
言動も落ち着いていて、ドライビングも素晴らしい。
ガスリーは速さはあるし結果も出せる。急ぎすぎてる感はあるので、もう少し様子を見てあげよう。
色々と話題も提供してくれる、いいドライバーなのは間違いない!
フェルスタッペンは最終日がほぼお客さんになっちゃった割にはご機嫌がよかったようで、RB15にそれなりの手応えを感じているのかも?
ガスリーに関しては「ボーッとしてんじゃねーよ!」とのセリフを送りましょう!期待してます
トロロッソはかなりイケる!
フェルスタッペンのご機嫌な様子がすべてなんだろうなと思う。
今回のテストで一番三味線弾いてたのはレッドブル。
とはいえ、トランスミッション系トラブルが、仮に一部で懸念されてた振動によるものだとしたら案外根深い問題かもしれず…… まあレース始まってみればわかる話ではあるけどね
F1公式のライブコメンタリーを見ていると、レースシミュレーションの際にはメルセデスの方がセクター1が速く、セクター2,3ではフェラーリが圧倒しているような感じでした。
管理人さんが仰るようにフェラーリの方が少し重かったのではないかという推測に同意します。また、メルセデスはPUをフェラーリよりも絞って予選シミュレーションをしていた可能性もあるので、お互いに余力を残した点が違うベストラップの出し方だったのではないでしょうか。