ハンガリーGPで見えてきた空力トレンドの一部です。厳しい規定がある中で各チームの改良は細かすぎて正直見えにくい部分でもありますが、11戦消化する中で各チームの開発の方向性は一緒になりつつあります。
画像はF1i.comより引用しています。
Tウィング(ハンガーウィング)
Tウィングの生みの親がフェラーリならハンガーはマクラーレンですね。低速コースのハンガリーでは複雑な形状の3枚羽を登場させています。フェラーリが当初採用していたのは整流効果のみでしたが今やダウンンフォース発生させる小さなウィング化しています。
抵抗がそれなりに大きいためコースにより使い分けられています。
モンキーシート
この小さなウィングは各チームバラバラな印象を受ける。マクラーレンに至っては吊り下げ式になっているしフェラーリはもはやミニリアウィングにしか見えない。
リアウィング・ディフューザー
抵抗を発生する乱気流を小さくするためのスリットの多段化が止まらない。
フロア
リアタイヤで発生する乱流を抑制してリアディフューザーの効率を上げるスリットの追加。
バージボード
バージボード底面部分のスリットの追加。バージボード自体はフロントタイヤで発生した乱流を両サイドに逃がすためにある。その効果を高めるものなのでしょう。
まとめ
空力関連が大解禁された今年は予算がある限り改良されていくでしょう。各チームは互いの研究を真似てどんどん類似化していくのは恒例行事です。
フロントウィングなんかもそうですがとにかく色々な部分が多段化傾向にあります。空気抵抗を抑えるには大きな乱流を発生させるよりも小さな乱流をいくつも発生させた方が良いためですが見た目はどんどん酷くなっているように感じます。
前走者に近づく事がより困難になっていくようだと困ります。
私的にはフロアでのダウンフォース発生量をもっと増加させて、ウィングなどで発生するダウンフォースを減らして接近バトルをできるようにしてもらいたいのですけどね。