2021年の空力規制が明らかになった。フロアカットはかなり前から実施する事になっていたが、新たにディフューザーストレーキとリアブレーキダクトフィンが加わった。

同じ規則を続ける限りF1マシンのダウンフォースは必ず上昇する、それはタイヤの負担を増やすことになってしまう。ピレリは2022年の18インチホイール用タイヤ開発のため、2019年タイヤを2021年まで使用する。

タイヤが負荷に耐えられなくなるための、ダウンフォース削減規制と言う事になる。

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フロア面積カットライン

フロアカットラインは、C/C面(コクピットの背面)の後方で、リアアクスルのセンターラインから650mmまでをつないだラインとなる。

デュフューザーストレーキ・リアブレーキダクトフィン

 

デュフューザーストレーキは、基準面50mm上より許される。リアブレーキダクトフィンはリアアクスルから下方の幅が40mmまでとなる。

 

マクラーレンはベルギーGPのプラクティスで、フロアカットのテストを行っていたようです。

https://www.motorsport.com/

ポルトガルGPプラクティス1:フロアとディフューザー処理

https://www.f1technical.net/
https://www.f1technical.net/

まとめ

フロアカットは、フロア下に乱流を入らないようにするスリット部分が無くなり、主にリアタイヤと路面の間で発生する乱流をマシンから遠ざける効果が薄れる。これはリアブレーキダクトフィンにも同様の効果があるようだ。

ディフューザーストレーキは、ディフューザーの吹き出し効果を左右に広げたり、ボルテックスにより安定させる。それらの効果が薄れるだろう。

リアブレーキダクトフィンは、小さなウィングの集合体で、規定の穴をついて使われている代物であり、2022規定では使用禁止だから、全部無くすとはならず、微妙なカットになっています。

 

F1のテクニカル部門によれば、現在よりも10%もダウンフォースが失われると試算されている。ただチームの研究により空気の流れを変える手段は見つけられ、大部分はすぐに回復してしまうだろう。

 

これぞF1クオリティというものを2021年に、私たちは目にするだろう。