2024年型アルファタウリ(仮)はレッドブルをコピーする?!
角田君ファンにとっては気が気ではない話題であるが完全なコピーは無理、あくまでも模倣になります。
アルファタウリ側も提携を強化するとコメントしている。
どういった事になるのか紐解いていきましょう。
レッドブルの譲渡可能コンポーネント(TRC)を最大限利用する
アルファタウリは新規定が始まった2022年、フロントインボードサスペンションとステアリングシステムは2021年のまま(レッドブルの2020年型)でした。
ギアボックスとリアサスペンションは同一のものを2022年より使っています。
2022年アルファタウリは早々にレッドブルTRCを使わずにフロント周りを設計すると明言していました。
2023年テストで不良品かと思われるような動作を示していた。そして、トスト代表が怒りデザインチームをバッサリと切ったのです。
なぜ開幕直後だったのか?
マシンのベース部分(ノーズ、モノコック、PU、ギアボックス)は、その時点で決定しなければ来季に間に合いません。
フロントサスペンションやステアリングシステムは、モノコック前方やノーズの設計に必要な要素です。
特にシャシー(モノコック)はホイールベースを決定づけるものであり、空力パーツの規定基準寸法位置はアクスルラインで決まっています。
前後サスペンションと空力の機能性を生かすには最低限同じでなくてはならない。
レッドブルのフロントプルロッドサスペンションとステアリングシステムを組み込み、空力に配慮したモノコック前方+バルクヘッド+ノーズを作り上げる必要があります。
空力に関してはサスペンションフェアリングやホイールドラムも含め自らで設計・製造しなくてはならない。
ベースさえ似たものになれば、各部分のソリューションを真似ていく、0から創造するより圧倒的に楽です。
コピーしたくとも技術力不足で不可能
ノーズが太いアルファタウリは、細く短くしてクラッシュテストをクリアする技術が不足しています。
エンジンラジエーターはLTCとなっており、自らで製造する必要があります。
現状の作りを見る限り、レッドブルには遠く及ばない技術力です。
ラジエーターは、マイクロナノチューブ技術が必要不可欠、3Dプリンターで製造します。
F1チームとして認められる為に最低限設計しなくてはならない部分は、チームの持っている技術力が露骨に表れます。
オープンソースコンポーネント(OSC)の利用
各チームの設計を知る事が出来るOSCは、同じサスペンションを使う場合に最大限の恩恵を受けれます。
アクスル部分のパーツ、ブレーキバイワイヤー、ドライブシャフト、ステアリングコラムなどになり、これらも最大限使用するでしょう。
2022年の段階でレッドブルのものが理解できないから・・・などと言った情報がありましたが、これは多分ステアリングシステムであった可能性が高いです。
ステアリングシステムとサスペンション構造は切っても切れないものであり、全てを統合して同じものを使う必要があります。
OSCは設計関連のデータがあるだけで作り方はわかりません。
トップチームには遠く及ばないリソースでは、わからない作れないと言った方が正しいかもしれません。
まとめ
アルファタウリ(旧トロロッソ)は2019年からレッドブルのTRCを多く取り入れ始めた。
開始してから2年目の2020年、3年目の2021年と成績は向上していった。
トップチームのパーツを使う事の恩恵を一番知っているはずなチーム、それなのに2023年に向けてのマシン作りはとことん謎でした。
来年からはやっとまともになるけど、それを理解して再構築するまでにまた1年使ってしまう。
本当の期待は2025年といったところでしょう。
ベースに合わせた空力ソリューションの模倣を重点的に行う必要があります。
幸いハンデキャップによる時間はたっぷりとあるんです。
TRCってタイミングとか譲渡価格等の制限あるんですかね?
RBのパーツをATに譲渡した上で
AT側で開発してRB側に再譲渡した場合ATの予算でRBの開発ができてしまうのですが、そんなわけないですよね。。。
それは無いですね。
設計をした方が親になります。
TRCを利用する方は改変してはいけないのです。
価格は正直わかりませんが、FIAは原料原価と人件費を知っています。
それを考慮した上での価格になっていないと指導が入るでしょう。
例えば、ATでギアボックスケースを設計してRBTechに製造依頼する。
これならAT側がTRCの権利を持っている事になり、設計費用はAT持ちになります。
しかし、現実問題としてRBはサスペンションアームの接続位置をアップデートで変更しているのでRBが親なのは確定です。
やっとアルファタウリは平常運転になった。
同じグループチーム(姉妹チーム以外にBチームやジュニアチームと呼ばれる存在を持つワークスチーム)で、共通コンポーネントが使える範囲内容を拡大しても良いのでは無いでしょうか?(モノコックとノーズコーンも共通コンポーネントに追加)
レッドブルRBとアルファタウリATの共通共用箇所増やしてウイング関係を自由に選択出来るようにする。
(フェラーリと同じマラネロ内に同居するハースも同じ事が可能ですが、アルピーヌが反対するでしょうね?)
グラウンドエフェクトカーの肝となるフロアパネル底板と左右サイドポッドまでも共通化させるのは、さすがに無理かも知れないですが。
各チームの個性オリジナルを追及しつつ性能を均一化させて両立させる事は本当に難しいのがF1ですね。
シャシー(モノコック)を設計できない事は、コンストラクターになりません。
過去に緩和するとの動きがありましたが全て却下されています。
それが出来れば、全て買って参戦する事が可能になります。
お金があるだけで参戦出来てしまうのはF1として望まないでしょう。
F1チームは賞金の分配(開催権料・放映権料)で成り立っています。
賞金を受け取れるのはコンストラクターのみです。
トロロッソ初期の頃は別会社が設計したことにして、実際はニューウェイがデザインしていたように思いますが、今はこの手法は使えないのでしょうか?
多分それが最後ですね、マテシシッツ氏がトロロッソを購入したのは型落ちシャシーが許されるなどの緩和があったからでしたが、その後規定が厳格になりました。
開発の為の出費が増えて売却したいなどの噂が絶えませんでした。
今では貴重な参戦枠を持っているチームなだけに投資は大成功と言えるでしょう。
ノーズのクラッシュテストを通過するための技術が不足している件について、ハースがダラーラにモノコックの製造委託しているみたいに
アルファタウリが設計、レッドブル(レッドブルテクノロジーズ)に製造だけ発注してレッドブルの技術力で製造とかできないんですかね?
設計はレッドブルからノウハウある人を連れて来てみたいな。
設計はチームが必ず行う必要がある。
RBからの出向エンジニアがATの拠点で図面引けばOKですよ。
それを公然とやっているのがハースとフェラーリです。
ここでポイントなのは製造では無く設計です。
レッドブルからの出向エンジニアがアルファタウリの拠点で図面ひけばOKですか。
なるほど
ならRB19化出来ちゃいますね。
上手く運用出来るか?は疑問ですが。
RBがフェラーリとハースと同じように定期的にエンジニアを入れ替えればいいだけの事です。
ただマシンを理解している人がいないので大変ですけどね、0.5秒落ちまでこれたら合格です。
メルセデスPU陣営に目を向けると今ではメルセデスワークスとカスタマーチームとの関係にレッドブルとアルファタウリ、フェラーリとハースのような濃厚な協力は見られ無いですね。
最初から「ゼロポッド」を御手本にするようなチーム無かったですから。
アストンマーチン(レーシングポイント時代も含めて)が最もメルセデスワークスとの関係が深い(Bチーム、ジュニアチーム)と言われたのは既に過去の話。
マクラーレンはPUを供給して貰っているだけでギヤボックスケースも独自オリジナルを設計開発しているので、お互いにライバルチームとして争う。
ウィリアムズは2022年からギヤボックスケースもメルセデスと同じモノを使うようになってからメルセデスとの技術協力が深くなってアストンマーチンに取って代わってBチーム化になったように思います(ウィリアムズ自体はメルセデスのBチーム扱いを否定していますが)
メルセデスPUを採用する事のアドバンテージが以前ほど無くなってPU以外に車体側でもメルセデスから技術供与受ける機会も減っている?
ウイリアムズは新規定初期はメルセデスのゼロポッドに一番近い感じでしたが、早々にやめちゃいましたねw
昨年2022年ウィリアムズFW44の初期バージョンが、左右サイドポッドを小型にしてインダクションポッドが凄くボリューム感タップリでしたね(重心が高くなる事は承知の上って感じです?)
でも途中からレッドブル風を取り入れる事になりましたが。
ウィリアムズはメルセデスPUカスタマーですが、インダクションポッドのエアー取り入れ導入口がアルファタウリと同じ上下でセンタークーリング用(上)とコンプレッサー用(下)で仕切っていますね。
メルセデス、マクラーレン、アストンマーチンはA型の仕切り形状が標準でした。
FW44の初期はインテークの後部を開けてサイドポッド上部をダウンウィングにする予定でした。
それはW13の思想とほぼ一緒です。
だが、後部を開けるとラジエーターに空気が流れないと言うお粗末な結果だった。
レッドブルのテクニカルエンジニアがアルファタウリに出向となれば一時的なので再びレッドブルに戻れますし、仮に完全移籍だとしても同じレッドブルグループ間(レッドブル↔️アルファタウリ)なので、ガーデニング休暇と言ったモノは発生しないでしょうね?
フェラーリ↔️ハース間も同じ?
テクニカルエンジニアが、ガーデニング休暇取る(取らされる)のは、移籍先が完全にライバルチームだった場合に限ると思うのですが?
ガーデニングは無いですね、それが問題視されています。
RBがATにエンジニアを出向させたかは憶測の域をでません。
しかしこの体たらく、RBグループのマーケティングとしては放っておけないでしょう。
リヤ側ギヤボックスのみ供給して(プッシュロッド式共通)置けば、後はATの技術だけで何とか出来るだろうと思ったのかどうか?
RBにしてもATが、ここまで不甲斐ない(最下位)とは想像していなかった?
RBエンジニア出向させるか?何か対策を取らないとAT自力では難しい?
今シーズン後半で、最下位脱出は厳しくも難しい道のりでしょうね。
ホンダとのジョイントが2025年まで残されているのは2年間だけなので。
昔ラジエーターやオイルクーラーなど熱交換機器を製造したメーカーで働いた事があるのですが(自慢では無いですが1990年台ティレルF1チームからラジエーターの試作依頼有ったり2輪世界GP500ではカジバのマシンにラジエーターが採用された実績あります)
アルファタウリ画像を見て本当にビックリさせられたのは、PU上部に配置させれられたセンタークーリング熱交換機器ですね。
今では当たり前の標準装備品となりましたが、
確かF1で1番最初にセンタークーリングを取り入れた元祖パイオニアが、アルファタウリの前身だったトロロッソだったように記憶しています(間違っているかも知れないですが?)
トップチーム以外のチームが、F1技術のトレンドとなるモノを独自開発設計していた時代でした。
狭い?バルクヘッド断面積にフロントサスペンションユニットとステアリングギヤボックスをレイアウトするのには高い技術力が求められる事が画像で分かります。
フロントサスペンションユニットがプルロッド式になればバルクヘッドの下部に移動引っ越しされるのでステアリングギヤボックスも引っ越しするでしょうね?
サスペンションアームの取り付け位置までレッドブルと同じジオメトリーになれば2024年アルファタウリAT05は見違えるように速くなるかなぁ?
来シーズン開幕までのお楽しみと言う事で。
現状のサスの稼働と空力は密接にリンクしています。
空力を頑張らないと何も変わりません。
来年の空力は9月で一旦凍結し製造に入ります。
たったの5か月程度の研究ではそれなりと思いましょう。
空力となると1つだけのパーツだけでは無く全てが相乗効果で決まると思いますが、それでも1番重要となるのはフロアでしょうか?
アルファタウリだけでなく全てのチームがレッドブルのマシンをベンチマークとして御手本にしているのは言うまでも有りませんが、
来年には全チームが新しく見直したフロアにリフレッシュさせたマシンを用意すると思いますが?
すいません。
1つだけ当たり前の質問してしまいますが、アルファタウリAT04は前レギュレーションでハイレーキマシンだった2020年RB16のフロントサスペンションユニットを使っているとの解説ですが、
その時のサスペンションユニットのヒーブ部分から油圧機構を取り除いて機械式に改めたモノと考えて良いでしょうか?
ほぼ同じだったのは昨年AT03の話しです。
今年AT04は自ら設計した。
フロントに関しては油圧ヒーブサスに頼る荷重領域が元々少なく、無くなってもサス構成の変更がほぼ無かったが正しい解答です。
フロントはトーションバーのロッカーがある逆の付け根のリンクが見えなく変更点がわからない。
油圧で出来た事
・高速域で車高の下がりを抑制
・低速域で車高の上がりを抑制
(DF荷重変化で車高の上下動を抑制)
空力はフロントから始まる。
フロアが重要なのは当たり前であって、フロアに送る空気量と流れの綺麗さが重要