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2021年をもってホンダが撤退、ファンからは怒号が飛び交う事態となっている。撤退撤回なんてことは絶対にないし、ホンダとしての名前でF1に残る事もないでしょう。

心配なのが、残されたパートナーであるレッドブルとアルファタウリ、ルノーとは喧嘩別れみたいになっているし、何処と組むのか?

 

何も発表されていない現状なので、まずはレギュレーションを確認しつつ、噂や憶測話を絡めながら書いていきます。

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パワーユニット決定期限は2021年5月15日

2022 formula 1 sporting regulationsの84ページ以降に記載されています。

パワーユニットを供給するパワーユニットメーカーが以下の条件を受け入れ、遵守しない限り、特定のチャンピオンシップシーズンにパワーユニットを使用することはできません。

公認されたパワーユニットの各パワーユニットメーカーは、次のことを行う必要があります。

  • そのようなパワーユニットが供給される前のシーズンの5月15日(またはすべてのパワーユニットメーカーとFIAの間で書面で合意された他の日付)の前に、FIAにチームのリストを提供します。(もしあれば、任命された「ワークス/ファクトリー」チームを明確に特定する)特定のチャンピオンシップシーズンの供給契約が締結されているもの。
  • そのような電力ユニットが供給される前のシーズンの6月1日(またはすべての電力ユニット製造業者とFIAの間で書面で合意された他の日付)の前にFIAによってそうするように求められた場合、少なくともTのチームに供給する。

T=(10-A)/(B-C)、A=新参戦メーカーとの契約チーム数、B=メーカー総数、C=新参戦メーカー数

T=(10-0)/(3-0)=3.333 となり小数点繰り上げで4、メーカーは少なくとも4チームに供給する事が出来なくてはならない。

 

2021年5月15日までに新規契約できていない場合は、6月1日をもって強制的にルノーがレッドブルとアルファタウリに割り当てられる。

価格:1,500万ユーロ

(パワーユニットメーカーと新規顧客チームの間で別段の合意がない限り)上記にかかわらず、価格は、供給契約に基づくパワーユニットメーカーへの支払い義務にいつでも違反している顧客チームには適用されないものとします。

価格はパワーユニットメーカーとFIAによって誠意を持って見直され、F1運営組織がパワーユニットテクニカルおよびスポーツへの変更を決定した場合はそれに応じて修正されます。

 

この価格は交渉も何もなく待っていればの話、アストンマーチンのタイトルスポンサーを失い、ホンダのワークス待遇と準ワークス待遇を失う。レッドブルとアルファタウリ、合わせて3,000万ユーロ以上の出費増となる。

レッドブルの思惑は?

レッドブルとしては、第一にメルセデスと交渉するでしょう。ライバルチームで供給してくれないなんて前提で、交渉すらしないなんて事は無い。

2022年はレギュレーション大改革の初年度、マシン的な優位性も未知数、メルセデスは既に4チームに供給しておりリソース的な無理が出てくる、プラス2チーム4台は現実的に無理なんだよなぁ。

フェラーリは、今のパワー差状況では考えれない、黙ってルノーになる方が良いだろう。

ホンダUKを引き継ぎレッドブル独自開発?

https://www.youtube.com/watch?v=nEBlHw1cCcc

ミルトン・ケインズにあるホンダF1 UKの施設、ここではパワーユニットの組み立て、テストベンチ、バッテリー開発が行われている。

F1iでは、2021年のホンダエンジン構成を維持し、レッドブルがそれを引き継ぐ、そんな憶測記事が早くも飛び出している。

 

しかし、2023年まで開発が許されている現行PU規定において、勝ちにこだわるレッドブルがそんな決定を下すはずがない、もしそうなるとしたらホンダのSAKURAに開発依頼をしなくてはならなくなる。

予算制限で資金はある程度余裕が出来るので、無理な話ではないが、チャンピオン争いを考えるなら最低1億ドルは必要になる。さすがのレッドブルもそこまでの用意は出来ないだろう。

ホンダの決意表明からも、SAKURAでのF1エンジン開発は研究と言う小さな枠では継続するだろうけど、ビジネス的な開発をするとは到底思えない。

新たにファクトリーを増設して、ホンダエンジニアを引き抜くなんて事は、それこそお金も時間も圧倒的に不足します。

 

ルノーは供給に超乗り気です。追加資金が得られるし、製造費なんて対してかかってなく、研究開発の人件費が増加しますからね。

 

結局ルノーなんだよなぁって、なんだか面白くない記事になってしまったが、パワー面で現行ルノーはそんなに悪くないと思う。ただ、あのいきなりシャットダウンは嫌だねぇ、エンジンを守るセーフ設定がシビアすぎるんだよなぁ。

 

F1の未来を考えたメルセデスの超大人対応で、レッドブルさん同じPUで戦いましょうなんてウルトラCが起こらないだろうか。

 

※エンジンシングルモードは、メーカー毎に全パワーユニット全ドライバー統一な規定です。ワークスとカスタマーの違いは無い、ERSのセッティングが違う程度です。