2015年とうとう始まったF1GPだが、初戦オーストラリアGPではメルセデスAMGが圧巻の強さを披露した、レッドブルは今年メルセデスに挑戦できる事を期待していたがルノーエンジンの非力さが露呈しトップのハミルトンにリカルドが1周差をつけられてしまった。

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レッドブルはこの戦力差はすべてエンジンが非力なせいだとルノーを大々的に批判している。あらゆるメディアを使って、さも自分たちは最高のマシンをもっていてエンジンパワーさえあれば勝てると言っているようだ。

 

それに対抗してルノー側も今のエンジンがトラブルを抱えているのはレッドブルからのプレッシャーのせいで強烈な開発を先行、そのため通常の品質管理や性能評価のプロセスをとばしてしまったためだと言っている。

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なんだが2年前に4年連続でチャンピオンを獲得してきたパートナーとは思えない言い合いになっています。しかもレッドブルのタイトルスポンサーはルノー&ニッサンの高級車部門のインフィニティなんですがね。たしかにオーストラリアの結果では絶望的な差な訳ですが、あと19戦もあるし挽回もまあまだ可能だと思われる。

 

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レッドブル・ルノーとメルセデスAMGのその差を明確してみる

決勝タイム差
2014年オーストラリア 1位メルセデス +24.5sec 2位レッドブル(失格)
2015年オーストラリア 1位メルセデス +1Lap        6位レッドブル

2014年は失格にはなってしまったが、24.5秒差でゴールできている。失格の原因は燃料流量が100kg/hを超えていたというものだが計測機器の違いによるもので大幅なアドバンテージがあるものではなかった。

最高速差
2014年オーストラリア メルセデス313.8km/h レッドブル303.2km/h
2015年オーストラリア メルセデス323.1km/h  レッドブル319.1km/h

エンジンパワーを見極める上で最高速度は非常に目安になりますが、こうやって去年との比較で並べてみるとルノーエンジンは確かにパワーアップしています。その代わりに低回転域でのドライバビリティーが犠牲となり結果的に決勝でのレースペースが安定せずに大差をつけられてしまったと考えられます。

 

そしてもうひとつ突出するべき点はメルセデスが大幅なパワーアップをしている点です。去年のレベルでも最高のエンジンと言われていたのに今年さらにすごいものを作ってきた。開発できる32トークンも開幕時点では残7トークンとエンジンメーカーの中で一番トークンを使用している。

 

ルノーが今後達成するべきポイントは信頼性、ドライバビリティーのこの2点の追求でしょう。最高出力に関してはそれほど差がないのではないかと思います。今まで数多くの最高のエンジンを作ってきたルノーに期待していいと思います。