https://www.formula1.com/

2022年のF1は8月の夏休みに入っています。

今年は前半戦に13戦を詰め込み後半戦は9戦、11月でシーズンを終えるのは非常に良いスケジュールだと思っています。

 

予選で速いルクレール、レースで強いフェルスタッペンの図式は結局変わりませんでした。

そこに虎視眈々とメルセデスが迫って来ています。

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フェルスタッペン対ルクレール

フェルスタッペンは8勝で258p、ルクレールは3勝で178p、その差なんと80pと言う大差です。

R GP 予選 決勝
1 BNR ルクレール ルクレール
2 SAU ペレス フェルスタッペン
3 AUS ルクレール ルクレール
4 ITA フェルスタッペン フェルスタッペン
5 USA ルクレール フェルスタッペン
6 ESP ルクレール フェルスタッペン
7 MCO ルクレール ペレス
8 AZE ルクレール フェルスタッペン
9 CAN フェルスタッペン フェルスタッペン
10 GBR サインツ サインツ
11 AUT フェルスタッペン ルクレール
12 FRA ルクレール フェルスタッペン
13 HUN ラッセル フェルスタッペン

 

フェラーリは速さがあるけどトラブルリタイアが多く、速いドライバーを先に行かせない戦略面などロスが多い。対してレッドブルは速い方を優先して前に行かせる事で1秒でもロスさせない。

(ほとんどの場合、フェルスタッペンがペレスを抜いていくのだが・・)

 

予選で前を取れないレッドブルの方が危機感をもってレースに取り組んでいる。

そしてレースペースでは強さを発揮するフェルスタッペンのドライビングと相まって優勝を積み上げている。

 

レッドブルはDRSを使った時のストレートスピードが速く、フェルスタッペンは追いつけばオーバーテイク出来るという余裕があり、実に落ち着いたバトルをしている。

 

 

フェラーリは戦略面が良くない・・本当に良くない。

速い方を前に出す、勝たせるべき方が有利になるピットストップが出来ないでいる。

 

レースを戦ってる方々がレース全体を見ていないのが非常に奥ゆかしい。

これには頑張って学んで下さいとしか言えないです。

レッドブルとフェラーリのアップデート

ここ最近のレッドブルのアップデートは、フロアフェンスを中心に行っているがペレスが徐々に遅れだしている。

持病とも言うべくターンインアンダーステアは改善している感触が無い。

 

https://f1i.autojournal.fr/

オーストリアからフランスまでのたったの1戦でこの変わりよう。

迷走じゃないのか?と疑いたくなる、予選においてはリアの不安定さが増加したような気がする。

 

 

フェラーリはフランスGPでフェンスの外側を極端に下げてきている。

 

フェンスの排出渦などを低く抑え込むようなソリューション、雨で見えたその流れは低く、より外側へ流れるようになっていた。

車高が上がった時に効果を発揮するフロアサイドのシールを強化出来ていると思う。

 

オールラウンダーなマシンが更に強化されたようなフェラーリ、後半戦もポールポジションを積み上げるだろう。

メルセデスの追い上げ

昨年と同じ様にイギリスGPで大きなアップデートを投入してきたメルセデス。

フロアを大改良、キックポイントを広げたりトンネルを流れる過剰な空気をフロアサイドに排出するソリューションを採用。

負圧の発生ポイントを上手く分散している。

 

https://www.auto-motor-und-sport.de/

 

安定性は驚くほど向上し、速さを求めるアップデートも行えるようになっている。

シュミュレータとの相関問題はほぼ解決し、開幕時点で噂されていた燃料の問題も解決、それに合わせたパワーユニットを準備出来ているようです。

 

ドラッグを無視出来たハンガロリンクでは、ポールポジションと2,3位フィニッシュと言う好成績を納めた。

しかしシミュレーションに基づくセッティング変更では無く、こうすればいいはずと言う憶測を適用したら速くなったらしい。

 

大きな問題は低速から強いダウンフォースが発生するが所以のドラッグ、大量の空気を取り込む事ができるリアエンドがもろ刃の剣です。

 

後半戦、どんな速さを見せるのかが楽しみではあるが、開幕時の遅れ1秒を完全に取り戻せるほど甘い世界では無い事は、メルセデス自身がよーくわかっているでしょう。

中団トップはマクラーレンか?アルピーヌか?

中団トップを争うのは、マクラーレンとアルピーヌに絞られました。

 

アルピーヌの問題はルノーエンジンの信頼性、速く走りたくても出来ないジレンマを感じます。

信頼性度外視でパワーを出せば速いけど壊れる・・・。

 

マクラーレンはサイドポッドロング化などで、確実に速さが増している。

セッティングが煮詰まってくれば後半戦は高確率でトップ3の後ろを陣取るだろう。

 

 

アルファロメオはもう少し安定して速いと思っていたけど、アップデートされる度に良し悪しの差が激しくなっている。

マシンサイドの流れはあまり良いとは言えない乱れた流れが見える。

 

 

ハースは大掛かりなアップデートで、フェラーリみたいなソリューションを導入。

https://www.formula1.com/

まだセッティングを掴めていないが、かなり速そうな気がします。

チーム力と言う点においてはハースはハースなので、ハマれば速いと言うところです。

 

 

アストンマーチン、アルファタウリ、ウィリアムズはマシン的には同じような速さだと思っている。

ウィリアムズが若干厳しいが、そのストレートスピードは異常値でありダウンフォースを必要としない高速サーキットでは力を発揮するだろう。

 

アストンマーチンは大きなマシン変更に伴い、全てがリセットされている。

予選はダメでも決勝はそれなりに走っておりポイント争いに絡んでくる。

 

 

期待の角田が乗るアルファタウリは、かなり厳しい状況となっています。

アップデートを行った後に迷走、とにかくバランスが悪い、予選を捨ててレースセットに重点を置くしか無いでしょう。

https://twitter.com/AlbertFabrega

後半戦に巻き返しが出来るのかは、セッティング次第なところです。

ハンガロリンクの決勝で見せたガスリーの速さ、グリップしない角田、両極端な結果になった事はマシン特性を掴む上で良いデータがとれたと思うべきですが、タウリするのであしからず。

まとめ

先ずはタイヤに大きく左右される2022年シーズンだと言う事を常に意識しなければなりません。

ラップタイムが速いという事はタイヤを横方向に使うのが上手いとなりますが、決勝レースではそれをセーブしなければならない。

ダウンフォースが強くて横にタイヤを使えても減るもんは減るって事です。

 

キーとなるタイヤコンパウンドに対して作動温度を合わせられるセッティング、そしてそれを実現する変幻自在のドライビング。

レースではその差が大きく出ています。

フェルスタッペンが強い理由はそこにあります。

 

超簡単に前半戦の感想を書いてみました。

今年の面白さはデータ通りの速さ(予選での速さ)を決勝で示せない事にあります。

あと9戦、何が起こるかわからないF1を楽しみましょう。