注目が集まる2022年の新型F1マシン。
マクラーレンは、効果的に期待感を高めていくプロモーションを展開している。
モノコックの上部を公開した後、ファイアーアップ動画ではフロントサスペンションの構造が映り込んでいた。
マクラーレンの新マシン発表日は2月11日20時(日本時間2月12日4時)です。
マクラーレンMCL36のモノコック
フロントバルクヘッド部分に凹み形状が無く、上部にフロントサスペンションのロッカーを取り付ける部分無いと思われる。
MCL35Mのフロントバルクヘッド部分は、サスペンションのロッカーなどがある為に凹んだ形状。
マクラーレンMCL36ファイアーアップ
この動画でザク・ブラウンのスマホにフロントサスペンション構造が映り込んでいる。
サスペンションロッドのマシン側の付け根が下になっているのがわかる。
プッシュロッドとプルロッド
ノーズを出来るだけ上げるF1においては、プルロッドはロッカーを回す稼働範囲が狭くなり、セッティングが難しくなる。
重量物であるインボードサスペンションを下側に配置するメリットよりも、稼働範囲を大きくとれるプッシュロッドの方が良いとされてきた。
2022年はモノコック自体が規定で低く抑えられ、ロッドの角度を確保出来て稼働範囲を広くとれる可能性が予見されている。
左右のサスペンションをリンクするサードダンパーも禁止される為、稼働範囲の重要性よりも重量物を下側に置き重心を下げる方のメリットがあるようだ。
フェラーリもフロントプルロッドサスペンションを採用すると噂されている。
正面図で見てもハッキリ分かりますが、
ハイノーズではプッシュロッド式の方が最適である事が一目瞭然ですね。
裏を返せばノーズを低くする事でプルロッド式の利点を生かせる。
繰り返しになりますが、過去の歴代マシンでフロントサスペンションにプルロッド式を採用したマシンでマクラーレンMP4/4やブラバムBT55の思いっきり車体の低いローラインコンセプトのマシンが証明しています。
そこまで極端に低いマシンとはならないですが、スタイリッシュなグラウンドエフェクトカーを期待したいものですね。
あとは新しいサイズのタイヤとのマッチングが勝負所でしょうか?
マクラーレンMCL35Mのフロントサスペンション、プッシュロッド式で左右トーションバースプリングが垂直気味(若干斜めかなぁ?)に立っているのが特徴ですね。
トーションバーの先端部分が角のように突き出しているので、カウルカバーにバルジ膨らみがありますね。
レッドブル歴代RBシリーズは、モノコックに対してトーションバーを水平に配置しているので、トーションバーの先端部分が隠れて見え難いです。
メルセデスWシリーズやフェラーリは、その中間って感じです。
同じプッシュロッド式でもユニットの配置レイアウトが、チームによって色々な違いがあって面白いです。
プルロッド式でもロッカーアームやスプリングの配置の方法に違いが出てくる?
狭いバルクヘッドの空間に、サスペンションユニットだけでなくステアリングシステムやブレーキシステムなどをギッシリ詰め込む技術には、今さらながら感心させられます。
2020年メルセデスW11にはDAS機構も組み込んだのは驚きですね。
いつの日か?DASの全貌を公開して欲しいです。