標高2.200m以上にあるエルマノス・ロドリゲスで行われるメキシコGP、ダウンフォース、ブレーキ、冷却、タイヤなど色々と耐久性が問われる場所です。

予選に合わせこめばタイムアップは容易だが、決勝レースに向けてセッティング変更できない事がどのような結果を生み出すのか?路面は完全に乾きドライコンディションとなっています。

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メキシコGP予選レポート

天候はほぼ晴れ、気温19℃、路面温度34℃で予選はスタートしました。

Q1

さぁいつも通りラッセルがトップでアタックに入っていきました。路面温度は一気に38℃まで上昇中。

残り8分でフェルスタッペンが15.9秒台でトップタイム、アルボンが0.2秒遅れで2番手、路面状態はどんどん良くなっています。時間ギリギリのアタックではトロロッソ2台が17秒フラットの好タイムを記録。

STR,MAG,GRO,RUS,KUBが敗退。

Q2

ほとんどのドライバーはMでアタックに入っています。トップ3チームがトップ6タイムを記録、ぺレスがSで7番手タイム。Mで早々にアタックしたトロロッソは下位に沈んでいます。

https://twitter.com/F1

2回目のアタック、Sでマクラーレン2台とトロロッソ2台がタイムアップしQ3へ進出。メルセデスはMを2セット使っている。

PER,HUL,RIC,RAI,GIOが敗退。

Q3

気温22℃、路面温度34℃となった。

マクラーレンとトロロッソの4台が先にコースインしています。最近はトップ3チーム以外が空気を読んでずらしてアタックに入るQ3と言った感じ。

1回目のアタックでは14.9秒台でフェルスタッペンがトップタイム。アルボンのトウを使って上手いチームプレイでした。

Q3最終アタック、ボッタスが最終コーナーでクラッシュ、セクター3がイエローとなったため上位のドライバーはタイムアップならず、一番後ろを走っていたフェルスタッペンはタイムアップしている。

メキシコGP予選結果

NO ドライバー チーム Q1 Q2 Q3 GAP
1 33 M.フェルスタッペン レッドブル 1:15.949 1:16.136 1:14.758
2 16 C.ルクレール フェラーリ 1:16.364 1:16.219 1:15.024 0.266
3 5 S.ベッテル フェラーリ 1:16.696 1:15.914 1:15.170 0.412
4 44 L.ハミルトン メルセデスAMG 1:16.424 1:15.721 1:15.262 0.504
5 23 A.アルボン レッドブル 1:16.175 1:16.574 1:15.336 0.578
6 77 V.ボッタス メルセデスAMG 1:17.062 1:15.852 1:15.338 0.580
7 55 C.サインツ マクラーレン 1:17.044 1:16.267 1:16.014 1.256
8 4 L.ノリス マクラーレン 1:17.092 1:16.447 1:16.322 1.564
9 26 D.クビアト トロロッソ 1:17.041 1:16.657 1:16.469 1.711
10 10 P.ガスリー トロロッソ 1:17.065 1:16.679 1:16.586 1.828
11 11 S.ペレス レーシングポイント 1:17.465 1:16.687 1.929
12 27 N.ヒュルケンベルグ ルノー 1:17.608 1:16.885 2.127
13 3 D.リカルド ルノー 1:17.270 1:16.933 2.175
14 7 K.ライコネン アルファロメオ 1:17.225 1:16.967 2.209
15 99 A.ジョビナッツィ アルファロメオ 1:17.794 1:17.269 2.511
16 18 L.ストロール レーシングポイント 1:18.065 3.307
17 20 K.マグヌッセン ハース 1:18.436 3.678
18 8 R.グロージャン ハース 1:18.599 3.841
19 63 G.ラッセル ウィリアムズ 1:18.823 4.065
20 88 R.クビサ ウィリアムズ 1:20.179 5.421

まとめ

レッドブルはやっとやりたいQ3アタック戦略で出来た感じ、アルボンが前を走りフェルスタッペンにトウを与える。レッドブルが弱い部分のストレートスピードを稼ぎタイムを稼ぐ。

https://twitter.com/F1

フェルスタッペンはQ3見事なタイムだったのだが、アタック2回目でボッタスのクラッシュしたイエロー区間最終ターン17で、スロットル全開で走っている。そしてセクター3全体ベストタイム!

オンボードで確認しても、スロットル全開にしか聞こえない。最終タイム抹消&グリッドペナルティはありえるよね。

1回目のタイムでもポールなんだから無茶するなよと、エンジニアはすぐに無線で知らせる事ができたはずなのに。予選後のインタビューでも時折、固い表情を見せるフェルスタッペン、やばいミスったと思っているんだろうなぁ。

 

気持ちはわかる、わかるけど黄旗でクラッシュしたマシンを横目にスロットル全開は無いだろう、システム上のイエローが例えその後だったとしてもだよ。サーキット走行においてマーシャルの黄旗は絶対的に順守されなければいけない、これはサーキットを走るドライバーとしては常識中の常識です。

直後のベッテルは気づいてスロットルを緩めてる、これが普通のドライバーの反応なんだよなぁ。

最近のF1はシステムが絶対だ!みたいな雰囲気があるからどうなるかわからないけどね。

※追記:ミニセクタータイムは更新されていないから調査されない

マーシャルの黄旗対してはライン変更して距離をとった、結果的にその一部分のタイム更新はできなかったからOK。これが今のシステム管理F1だという事です。

※追記:3グリッド降格ペナルティ

記者会見後イエローフラッグ区間で速度を落としていない事が記者の質問で確認された。その後FIAに呼び出されて、3グリッド降格とペナルティポイント2がフェルスタッペンには言い渡されました。

私もテレメトリーでスロットルを確認していましたが、全く緩めることなく通過していました。記者会見でなくとも全世界のF1アプリやF1TVを見れる方々の追及からは逃れられなかったでしょう。

正直に答えたマックス、本当に良かったと思う。あそこで嘘ついたら彼は全世界のF1ファンを敵に回していただろう。(私も含めてね。)