メルセデス優位で進んできたサウジアラビアGPですが、プラクティス3ではフェルスタッペンがトップタイム。
予選に向けてソフトタイヤの使い方を理解したレッドブル勢と言った感じです。
ボッタスはオイルリークが見つかり、ストックしてあるエンジンに急遽交換しています。
サウジアラビアGP予選レポート
天候は晴れ、気温29℃、路面温度32℃で予選はスタートしました。
Q1
ソフトタイヤで全車コースインしています。
アタックとチャージラップを繰り返すため、完全なクリアラップが無い状況が続きます。
フェルスタッペンは、1回目で28.6秒台でトップタイムを記録しました。
残り4分、ボッタス28.0、フェルスタッペン28.2、サインツ28.3、ハミルトン28.4、ペレス28.4、ルクレール28.5となっているトップ6です。
フェルスタッペンは、3回目のアタックで自己ベストを更新していましたが、最終コーナーの大渋滞でアタックをやめています。
危ない、危ない!!
ボッタスは終了直前にミスファイヤを訴えてピットレーンに入って直ぐにエンジンを停止。
カットラインまで0.923秒と言う大接戦のQ1でした。
Q2
ほぼ全車ミディアムでコースイン、ラッセルだけがソフトです。
ボッタスは無事に出走しています。
フェルスタッペンは、2周目で27.9秒台でトップタイムを記録。ほとんどのドライバーが2アタック、3アタックしています。
サインツがターン10でハーフスピン、あわやクラッシュでした。
残り4分、ペレスが27.9秒台でトップタイムを更新、角田28.2秒台で5番手タイムを出しています。
時間ギリギリ、サインツは又もターン10でコースアウトしてアタック失敗、15位でQ2落ちです。
ハミルトンが最後に27.7秒台、トップタイム更新しましたがスタートミディアムを9周使っています。
Q3
メルセデス2台、アルファタウリ2台、ルクレールがコースイン。
レッドブル2台は1周遅れてコースインしました。
フェルスタッペン27.6、ボッタス27.9、ハミルトン28.0、ペレス28.1となった1セット目のアタックです。
2セット目、ハミルトン27.5、ボッタス27.6でメルセデス1,2体制となったところ、時間ギリギリでフェルスタッペンが最終アタックに入っていった。
ターン2のアウト側ギリギリで通過、セクター1,2を全体ベストで通過してポール確実かと思われたが、最終コーナーの立ち上がりで右リアをヒットしてアタック失敗。
サウジアラビアGP予選結果
まとめ
プラクティス3から始まったレッドブルの速さ、タイヤ内圧のプラスで設置面積が減少、ダウンフォースが強い方が有利になったような気がした。
予選が始まり苦労するハミルトン、リアウィングのガーニーを外している。
あれれ、やっちゃってないかメルセデスってな感じで予選が進んでいく。
ラバーインしていく中で、徐々にメルセデスが速さを取り戻していく、それでも一歩上を行くフェルスタッペンの速さは揺るがない。
Q3で早めにアタックを終えているメルセデス2台は1,2体制、ペレスは1セットで2アタック作戦だったがタイムを伸ばせていない。
フェルスタッペンの最終アタックに注目が集まる。
セクター1,2を全体ベストで駆け抜けていく、最終コーナーでフロントタイヤがロック、少し大回りになるが構わずスロットルを踏んだ、リアがスライドして壁に接触。
ピットは全員は頭抱えてしまいましたが、私も頭抱えた。
アタック全体で壁ギリギリを攻め続け、鬼気迫る走りだったが最後の最後でミス、うーん勿体ない。
でもなんとなく、あぁこれがマックスだなぁ~って思って、納得してしまったよ。
アルファタウリは、ミディアムで素晴らしい走りを見せていた。
レッドブル同様ダウンフォースが他より多めなマシン、レースでは前のマシンのついていく為に必要な武器になる可能性が高い。
角田は、Q3でタイムを失ったが?
セクター1でペレスが居ても自己ベスト更新、その後はクリアだったのに、何かが狂ったのか惜しい予選だった。
ラバーがのりきったソフトタイヤ、最後の最後で少しグニャ感があるのかもしれない。
それでもグリップはあると信じて攻める事が出来たドライバーが上になっていると思う、中団ではルクレール・ガスリー・ノリスが別格のセンサーを持っている。
メルセデスが圧倒的に優位、しかしレッドブル・ホンダのフェルスタッペンがこの狭い高速ステージで一番速かった。
フェルスタッペンは3番手スタートだが、ギアボックス交換で5グリッド降格になるかもしれない。
大ピンチだが、何かが起こる可能性もあるコースなだけにレースが終わるまではわからない。
ブラジルのハミルトン同様、鬼気迫るフェルスタッペンの走りが見られるレースとなるだろう。
いやあ、分からないとはいえ、ちょっと絶望的ですね。
トラブルは全部ボッタスに降りかかるハミルトンの豪運健在で、ボッタスまで不運を跳ね返し、反面ペレスはルクレールにも抜かれる体たらくでド空気状態。
フェルスタッペンは念の為ギアボックス交換は避けられないでしょうし、全く抜ける気がしないコース。
ボッタスに押さえられてハミルトン逃げ切りワンツー以外に戦略として何が思いつくんでしょうか?
何かが起こってもどうせメルセデスに幸運が起こるだけな気がしますw
普通に走ったら何も起こりません。
問題は、クラッシュによるSCです。
タイヤの温まりが悪いメルセデス、逆に温めが上手いフェルスタッペンの図式がどうなるかと言うところかな。
大変見応えのある予選でした
FP3は観れてないのですが、予選が始まる前はメルセデスに太刀打ち出来ないだろうと予想しておりました
予選順位はそうなってしまいましたが、まだ巻き返しのチャンスはあると思います
決勝はSC、VSCは必ずありそうなので、巻き返しを狙って欲しいです
予選での速さを見ていると、8番手スタートだったとしても、スタートのラップで4台は抜きそう。
そして赤旗挟んでのスタンディングでハミルトンの後ろに来る。
攻めまくるが抜けないジェッダ。
このまま2位フィニッシュか?と思われた矢先にハミルトンがミス。
とかなりそう(妄想)
結局、速ささえありゃあ何とかなるもんだ!
頑張れ!レッドブル!フェルスタッペン!
旧ギアボックスを使用でペナルティ回避という手段はあるでしょうか?
ギアボックスは、P3~決勝まで6戦連続使用義務があります。
来年からは、年間4つの使いまわしが可能となるようです。
ご丁寧な説明を頂きありがとうございます。来年からギアボックスのルールが変わるのも興味深いです。
いや~久々にゾクゾクするような予選での走りを見せてもらった気がします。
誰かと比較するのはあまり好みませんが、遠い昔にセナの予選での走りにゾクゾクさせらたのと同じ気持ちにさせられました。
僕はたぶん他の皆さんとはかなり違う視点で見てるので笑
チャンピオンシップは気にはなりますが、やっぱF1ってスゲーって感動しております。
因みにハミルトンが予選後にドリンクをストローではなくわざわざキャップを外してがぶ飲みしていた所を見ると、相当息を止めてアタックしていた事が伺えます。緊張すると喉が渇きますもんね。
場外乱闘も含めてこれぞF1ですよね。Jinさん?笑
久しぶりにセッティングの決まったマシンで、全開走行するフェルスタッペンは本当に凄かったですね。
あのお膳立てされた時間でのアタックにもドラマを感じ、眠気が一気に吹き飛んだ。
場外乱闘はねぇ、各チーム代表がまぁまぁ掻き回してくれるわ(笑)
フェルスタッペンのギアボックス、クラッシュした後に2速に下げた後Nにしていたけど、正常に動いているのに交換が必要になる事あるのでしょうか?
ギアボックスは、ギアが内臓されたカートリッジとボックスで構成され、全体が封印されたものになります。
カートリッジは比較的に頑丈で壊れにくい。
問題はドライブシャフトが繋がるデファレンシャルとサスペンションアームが取り付けられるボックスです。
ボックスの取り付け位置などが損傷していた場合は治りません。
今回のケースはデフ周り、微細なズレも許されないものなので、少しでもパーツ交換が必要なら封印を解く事になり、グリッド降格となります。
メルセデスワークスのギヤボックスは、内側インナーケースがアルミ合金製で外側アウターケースがカーボンファイバー材質の複合となっていますね(アストンマーチンも同じ)
ウィリアムズはアルミ合金の単一素材なのでアウターでもインナーでもない一体構造のギヤボックスかと?
マクラーレン、その他のチームがアウター、インナー共にカーボンファイバー製。
一旦アウターケースにインナーケースを嵌め込めば分離出来ないのモノですかね(嵌め殺し?)
f2を見る限りけっこう抜けそうな気がしますけどね。マシンの性質が違うのかな?
仮に5グリッド降格になってもペレス、ガスリー、角田は安パイなんで実質5番手みたいな
もんですしね。
予選の比較動画やテレメトリーデータを見ていて気付いた事
1、ソフトはどアンダー、特にレッドブルはターン1,4,27で顕著だった。
2、ホンダのパワーカット、ターン1,13,15,22手前でMGU-Kをカットし、立ち上がり時と最終セクターに集中化(ターン13手前は300km/h到達で直ぐにカットしている。)
3、メルセデスのリアダウンフォース不足、FP3からハミルトンもガーニー無し
4、レッドブル、メルセデス共に車高下げが顕著、加速区間に入ったらすぐに火花が発生する。