スペイングランプリは5月14日決勝が行われました。ハミルトンとベッテルがフロントローに並びメルセデスとフェラーリの対決路線は継続しています。7位グリッドからスタートするアロンソの走りも要注目です。
スターティンググリッド
バンドーンが5つ目のES,CEを投入して10グリッド降格ペナルティになっています。
pos | ドライバー | pos | ドライバー |
---|---|---|---|
1 | L.ハミルトン | 2 | S. ベッテル |
3 | V.ボッタス | 4 | K. ライコネン |
5 | M.フェルスタッペン | 6 | D.リカルド |
7 | F.アロンソ | 8 | S. ペレス |
9 | F.マッサ | 10 | E.オコン |
11 | K.マグヌッセン | 12 | C.サインツ |
13 | N. ヒュケンベルグ | 14 | R.グロージャン |
15 | P.ウェーレイン | 16 | M. エリクソン |
17 | J.パーマー | 18 | L. ストロール |
19 | D.クビアト | 20 | S. バンドーン |
スペインGP決勝リポート
決勝は66周にて争われます。天候は晴れです。
ベッテルが好スタートで1コーナーを制しました、その後ろではボッタス、ライコネン、フェルスタッペンが接触しライコネンとフェルスタペンがリタイアとなりました。
3者接触動画⇒https://www.formula1.com/en/video/2017/5/Race___Verstappen_and_Raikkonen_collide_at_start.html
その煽りなのかアロンソがマッサにはじき出されてコースアウトして11位までポジションダウンです。うーんもったいない。

前半戦
3週目ベッテルは快調に26秒台で周回しハミルトンとの差が2.5秒になっています。後続はボッタス、リカルド、ぺレス、オコン、ヒュルケンベルグ、マグヌッセン、サインツ、グロージャン、アロンソとなっています。
8週目ベッテルとハミルトンとの差は変わらず2.5秒前後で推移しています。
マグヌッセン、サインツ、グロージャン、アロンソの4台のバトルが熱いですね、ハース対地元スペインドライバー対決になっています。
12周目ボッタスはついていけずに離され10秒差になっています。
13周目アロンソがピットイン3ストップ作戦なのか?
15周目ベッテルがピットイン早めの動きです。リカルドの後ろに入りましたが、あっさりパスしてボッタスを追います。
18周目ハミルトンのペースがかなり落ち込んでいます。
21周目ハミルトンがミディアムに交換しました。
ベッテルはボッタスに追いついてしまいました。ボッタスの28秒台の遅いペースに付き合っています。
中盤戦
25周目ベッテルがボッタスを1コーナーパスしました。この間にベッテルとハミルトンの差が4秒まで縮まっています。ボッタスに抑えられ5,6秒失いました。
32周目SタイヤのベッテルとMタイヤのハミルトンのペースは25秒台で同一です。
35周目バンドーンがマッサに接触して1コーナーで停止リタイアしました。VSCとなりました。バンドーンはインに入られたのが見えなかったのかマッサに自ら接触しにいってしまいました。
レース再開直後の37周目ハミルトンがピットインソフトへ交換しました。
38周目ベッテルがピットインミディアムに交換しました。ピットアウト直後の1コーナーでハミルトンとベッテルが接触なんとかベッテルが前にとどまりました。

39周目ボッタスがエンジンから白煙を上げてリタイアです。
ベッテルとハミルトンは接近戦、バックマーカーを抜きながらバトルを展開、ソフトタイヤのハミルトンはタイヤがおいしいうちにベッテルを抜こうと必死に攻めています。

終盤戦
44周目ハミルトンがベッテルを1コーナーでパスしました。もの凄い加速でした今年からDRSゾーンが100m伸びていてパワー差が無くペースで1秒差程度あれば抜けるようになったようです。
46周目ハミルトンのソフトがどこまでもつのか?ベッテルは終盤抜くことができるのか?
57周目ハミルトンとベッテルは4秒差まで広がっています。
62周目アロンソがストロールをパス13位までポジションアップしています。
ハミルトンのソフトはペースを保っていてベッテルは中々近づけません。ベッテルがプレッシャーをかけられないためハミルトンはソフトを上手く使っています。
66周終了ハミルトンがトップでチェッカーを受けました、ベッテルは3.4秒差で2位です。
スペインGP決勝結果
順 | ドライバー | チーム | Laps | ギャップ | ピット |
---|---|---|---|---|---|
1 | ルイス ハミルトン | Mercedes | 66 | 1:35’56.497 | 2 |
2 | セバスチャン ベッテル | Ferrari | 66 | 3.490 | 2 |
3 | ダニエル リカルド | Red Bull | 66 | 1’15.820 | 2 |
4 | セルジオ ペレス | Force India | 65 | 1 lap | 2 |
5 | エステバン オコン | Force India | 65 | 1 lap | 2 |
6 | ニコ ヒュルケンベルグ | Renault | 65 | 1 lap | 2 |
7 | カルロス サインツ Jr. | Toro Rosso | 65 | 1 lap | 2 |
8 | パスカル ウェーレイン | Sauber | 65 | 1 lap | 1 |
9 | ダニール クビアト | Toro Rosso | 65 | 1 lap | 2 |
10 | ロマン グロージャン | Haas | 65 | 1 lap | 2 |
11 | マーカス エリクソン | Sauber | 64 | 2 laps | 2 |
12 | フェルナンド アロンソ | McLaren | 64 | 2 laps | 3 |
13 | フェリペ マッサ | Williams | 64 | 2 laps | 3 |
14 | ケビン マグヌッセン | Haas | 64 | 2 laps | 3 |
15 | ジョリオン パーマー | Renault | 64 | 2 laps | 3 |
16 | ランス ストロール | Williams | 64 | 2 laps | 2 |
バルテリ ボッタス | Mercedes | 38 | 1 | ||
ストフェル バンドーン | McLaren | 32 | 1 | ||
マックス フェルスタッペン | Red Bull | 1 | 1 | ||
キミ ライコネン | Ferrari | 0 |
まとめ

結果的にはベッテルが序盤にボッタスに捕まって失った数秒が、レース結果に重大な影響を与えました。
完全にメルセデスの作戦勝ちですね、ハミルトンはボッタスに助けられた格好です。
ハミルトンはその後自らベッテルをパスしての優勝と本当に見ごたえあるバトルを今日もみせてくれました。
アロンソはスタートで順位を落としてしまい、3ストップ作戦で攻め続けましたがペースが速くても抜けないジレンマに完全にはまっています。
驚きなのはザウバーのウェーレイン、1ストップ作戦を見事に完遂して8位入賞です。お見事!
そしてもう一つ驚きはフェラーリのファンサービスです。ライコネンが1周目でリタイヤしてグランドスタンドで大泣きしていた少年を関係者しか入れないところに招きライコネンと記念撮影しています。
和んだよフェラーリありがとう。フェラーリファンの少年動画⇒https://www.formula1.com/en/video/2017/5/Kimi_consoles_disappointed_Ferrari_fan.html
ハミルトン対ベッテルの対決はまだまだ続いていくと思うと今年のF1は本当にいいシーズンになりそうです。リバティのF1改革も順調でファンサービスがどんどん強化されていていいですね。
スペインGPハイライト動画⇒https://www.formula1.com/en/video/2017/5/Race_highlights_-_Spain_2017.html