2018年プレシーズンテストが2月26日よりバルセロナで始まります。トロロッソ・ホンダのニューマシンはテスト開始日の現地時間8:10(日本時間16:10)にベールを脱ぎます。

プレスカンファレンスは10:00(日本時間18:00)より、チームのホスピタリティーユニットで行われます。

https://scuderiatororosso.redbull.com/

過度な期待はしてはいけないけど、日本人としてはホンダエンジン搭載のトロロッソのマシンは注目せざるを得ませんし、元パートナーであるマクラーレンとの対決も楽しみな要素の一つです。

とりあえず2017年のトロロッソのデータとサーキットデータを、2018年開催順に表にしてみました。

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2017年トロロッソの成績とサーキットデータ

R GP サーキット 予選gap 予選 決勝 1周(km) 全開率(%) 平均速度 PE(10kw) km×%
1 AUS アルバート・パーク 2.255 8 8 5.303 70 232.3 0.25 3.71
2 BRN バーレーン 2.154 11 12 5.412 64 219.5 0.23 3.46
3 CHN 上海 2.041 9 7 5.451 55 214.0 0.20 3.00
4 AZE バクー市街地 2.593 11 8 6.003 56 214.8 0.25 3.36
5 ESP カタロニア 2.222 12 7 4.655 65 211.7 0.20 3.03
6 MON モンテカルロ市街地 0.984 6 6 3.337 50 166.4 0.10 1.67
7 CAN ジル・ヴィルヌーブ 2.231 11 R 4.361 67 219.7 0.20 2.92
8 FRA ポール・リカール 5.842
9 AUT レッドブルリンク 1.293 10 16 4.326 66 241.9 0.19 2.86
10 GBR シルバーストン 3.755 12 15 5.891 66 244.9 0.25 3.89
11 DEU ホッケンハイムリンク 4.574
12 HUN ハンガロリンク 1.626 10 7 4.381 55 206.8 0.15 2.41
13 BEL スパ・フランコルシャン 2.821 14 10 7.004 70 245.9 0.29 4.90
14 ITA モンツァ 2.691 14 12 5.793 75 253.0 0.30 4.34
15 SIN マリーナベイ 2.335 10 4 5.065 47 183.3 0.15 2.38
16 RUS ソチ・オートドローム 2.754 11 10 5.848 60 206.9 0.25 3.51
17 JPN 鈴鹿サーキット 3.094 15 13 5.807 65 239.4 0.25 3.77
18 USA COTA 2.421 12 10 5.515 63 213.2 0.23 3.47
19 MEX エルマノス・ロドリゲス 2.195 13 13 4.304 47 202.6 0.14 2.02
20 BRA インテルラゴス 2.303 15 12 4.309 62 227.0 0.18 2.67
21 UAE ヤス・マリーナ 3.493 17 15 5.554 63 207.8 0.24 3.50

※PE(10kw)=パワーエフェクト(10kw)でのタイム影響度合い
※Km×%=1周におけるアクセル全開時の距離

トロロッソが得意なのは低速サーキット

https://scuderiatororosso.redbull.com/

散々検証してきたデータですので言うまでも無い事かもしれませんが、平均速度が低いサーキットでは(モナコ、ハンガリー、シンガポール)では好成績を収めています。シンガポールは少々出来過ぎな結果ですけど。

 

平均速度が高くなると失速するような感じです。高速度域のドラッグが多い、エンジンパワー不足などの影響と推測できます。これについてはTOP4チーム以外は似たような状況なので、新しい車体規則への対応が不十分だったと言う事でしょう。

 

ホンダよりパワーと信頼性があったルノーだったからこそ序盤戦こそは安定した成績を維持し、開発予算の差がでてくる夏休み後あたりから予算の多いチームに遅れだしています。

 

特にルノーやマクラーレン(ホンダ)が力をつけてきたため、前半戦にいたポジションを奪われる形になっている。この2チームはトロロッソに比べ約2倍の予算があるので当然と言えば当然の流れ。

2018年トロロッソ・ホンダの目標は?

http://en.f1i.com/

チーム代表のフランツ・トストさんはTOP3に食い込むのは不可能だと言っている。メルセデス、フェラーリ、レッドブルはF1の中でも別カテゴリーに分類できるとの事。

確かにこの3チームは明らかに運営予算が高い=マシン開発力が極めて高く、まったくもって別次元の速さを披露する。

しかし、4位以降であれば何の障害も無いとも言っています。2016、2017年とランキング4位はフォース・インディアなのでたしかに可能ではあります。

2017年の成績を下回らない事

大きな目標として上げるなら、第一に2017年の成績を下回らない事、ランキング7位の確保は結構大変です。

トロロッソより下位だった3チームが好転しそうな状況にあります。

  1. ハースは先頃、発表されたマシンを見る限り完全に疑似フェラーリ化してきました。(フェラーリの最新パワーユニットとギヤボックス&パーツ関連)チーム自体が3年目となりエンジニアリング力の増加。
  2. マクラーレンはパワーが劣るホンダで、2017年後半は常にトップ10以内を争っている。(2018年は最新ルノーパワーユニットによるパワーアップと信頼性の確保?)
  3. ザウバーはフェラーリより最新パワーユニットとギヤボックスを手に入れる。加えてFiatグループのアルファロメオがタイトルスポンサーになり予算強化されている。

この3チームを抑えランキング7位死守は簡単ではないですね。ハースやザウバーはともかくマクラーレンが一番の難敵になりそう。

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トロロッソ浮上の鍵はやっぱりホンダ

現時点(2017年末)ではホンダはルノーに対しパワーで20kwの遅れがあり、各サーキットのパワーエフェクト分0.2~0.6秒ラップタイムが増加する事になります。

もちろん2018年度のホンダのパワーはまだベールに包まれている訳ですけど、あれだけ苦戦している現実からもいきなりメルセデス(59kw差)やフェラーリ(39kw差)に迫るとも思えない。

まずは目先の目標として2018年型ルノーと同程度の出力が必要になってくる。

ベールに包まれている2018年型ホンダパワーユニット

ルノーは2018年型にかなり自信があるような情報が出ていますが(マクラーレンが発信・・)、ホンダ側のこのオフシーズンでの情報は皆無です。

F1系報道機関もわざわざ日本にきてエンジニアから状況を聞き出すなんて事も出来ないですからね。日本の報道機関は機能してないし。

 

ホンダのこの状況をどう分析していいのか全くもってわからない!

  1. 大幅パワーアップ!テスト初日で見せつけてやる
  2. ベースがやっぱりダメ。あと+20kwぐらいがいいとこ・・
  3. 全くもってダメ。ひっそり2019年型の開発をスタート

3だけは聞きたくない状況だわ。

 

2月26日9:00(日本時間17:00)からのテスト初日が命運をわける!乞うご期待!!