2021年ロシアGPのホンダ勢は、フェルスタッペンが2位、ペレスが9位と言う結果に終わった。
フェルスタッペンは4基目PUで最後尾からスタート、終盤の雨の中タイヤ交換タイミングが素晴らしく、7位から一気に2位へジャンプアップした。
アルファタウリ勢は、予選から決勝までタイヤ選択ミスが続き入賞出来なかった。
ロシアGP予選タイム差+3.344秒
ウェット路面の予選となったソチ、Q2ではインターの使い方とアタックタイミング。Q3ではインターからソフトへの交換タイミングが勝敗を分けた。
インターは4セットが各ドライバーに与えられている。
- インターはチャージラップを挟んだ2アタックが限界、1アタックが望ましい。
- この兆候はQ1の後半に現れ始め、ウィリアムズ2台はQ1後半に2セット目を投入し10,11位でクリアしている。
アルファタウリ2台がQ2敗退したのは、以下の理由が挙げられる。
- ガスリーは、2セット目コースインが早く2ラップ目にベストラップ、その後更新出来ず。
- 角田は、時間ギリギリで3セット目、終了前にスタートラインを超える必要があり速いアウトラップで、インターのおいしい部分を消耗してしまった。
Q3インターミディエイト
POS | ドライバー | S1 | S2 | S3 | タイム | Gap | Tyre | Lap |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | HAM | 36.938 | 35.656 | 31.456 | 1:44.050 | I | 2 | |
255 | 297 | 142 | ||||||
2 | NOR | 37.005 | 35.829 | 31.872 | 1:44.706 | 0.656 | I | 2 |
261 | 291 | 136 | ||||||
3 | BOT | 37.148 | 36.008 | 31.554 | 1:44.710 | 0.660 | I | 2 |
257 | 294 | 146 | ||||||
4 | ALO | 37.363 | 36.025 | 31.889 | 1:45.277 | 1.227 | I | 2 |
256 | 293 | 140 | ||||||
5 | PER | 37.106 | 36.166 | 32.065 | 1:45.337 | 1.287 | I | 3 |
252 | 299 | 139 |
ペレスは2ラップ目にオコンの真後ろでアタックに入ってその周を諦めた、3ラップ目のインターでは良いタイムは無理だった。
Q3ソフトタイヤ(C5)
POS | ドライバー | S1 | S2 | S3 | タイム | Gap | Tyre | Lap |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | NOR | 36.517 | 34.685 | 30.791 | 1:41.993 | S | 3 | |
261 | 294 | 142 | ||||||
2 | SAI | 36.549 | 34.793 | 31.168 | 1:42.510 | 0.517 | S | 3 |
261 | 286 | 147 | ||||||
3 | RUS | 36.308 | 34.86 | 31.815 | 1:42.983 | 0.990 | S | 4 |
261 | 302 | 151 | ||||||
5 | RIC | 37.17 | 35.062 | 31.924 | 1:44.156 | 2.163 | S | 3 |
260 | 293 | 145 | ||||||
6 | ALO | 36.957 | 35.133 | 32.114 | 1:44.204 | 2.211 | S | 3 |
259 | 298 | 147 |
ソフトタイヤは、若干濡れた路面で温めるまでに2周以上のウォーミングラップが必要、ラッセルは3周使っている。
最終ベストラップを記録した順、サインツ、リカルド、ノリス、アロンソ、ラッセルです。
予選でのホンダ勢は、正に空気とも言うべく散々な結果でした。
ロシアGP決勝タイム差+53.271秒
スタート順:8位PER,11位GAS,12位TSU,20位VER
Lap1:8位PER,14位GAS,17位VER,20位TSU
Lap3:7位PER,13位GAS,16位VER,20位TSU
角田はペースの無かった金曜日から予選までにセットアップを変更、グリップ不足に悩みあっという間に最後尾へ転落。
Lap16:4位PER,6位VER,9位GAS,20位TSU
フェルスタッペンはあっさりと入賞圏内まで復帰、ペレスはリカルドに抑えられているハミルトンをぴったりとマークしている。
ハミルトンは簡単にリカルドに仕掛けられない、ミスればペレスも絡んでくる。
しばらくこの状態が続き、ミディアム勢がピットインしていく。
Lap29:ペレスがトップへ、5位ガスリーが後続を抑えペレスのピットストップウィンドウの幅を広げてくれている。フェルスタッペンはミディアムに交換してリカルドの後ろ10位を走行。
フェルスタッペンは、オーバーテイク用にペレスよりダウンフォースが少ないリアウィングのためタイヤ摩耗が早い。
Lap36:ペレスは5位サインツに29秒差でピットイン、右リアが外れず長いストップ、2位アロンソもピットへ
3位サインツの後方、リカルド、ペレス、フェルスタッペン、アロンソ、ストロールで6台の過密集団が出来上がる。
Lap38:フェルスタッペンはアロンソにDRSを使われパスされる。
Lap44:4位リカルドをターン13のブレーキングパスしたペレスは3位。
Lap46:ターン5~10に雨が落ち始める。
Lap47:3位サインツをペレスがパス、後方ではリカルドがアロンソにパスされている。
Lap48:7位フェルスタッペンは、摩耗したハードで走るリカルドとサインツをパスして5位まで上がった。
この周回終わりでピットへ入りインターへ7位で復帰、3位ペレスはアロンソとバトルしながらLap49へ入っていく。
角田はソフトへ???ガスリーはスリックのまま?
Lap50:フェルスタッペンは、ベッテルとルクレールをパス。ペレスはアロンソにパスされた後ピットへ入る。
フェルスタッペンはLap51に入った時には3位、ペレスは9位で復帰。
Lap51:スリックで走り続けるノリスをフェルスタッペンがパスして2位。
Lap53終了:フェルスタッペン2位、ペレス9位となった。
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まとめ
終盤の雨が、マックスを助ける結果になった。
あの順位変動が無ければ、ハミルトン2位+18p、フェルスタッペン7位+6pで7pのビハインドとなっていたはずだが2p差で済んでいる。
最後尾からの2位表彰台は本当に出来すぎの結果でした。
アルファタウリの路面判断ミスは酷かった、濡れたらすぐに乾かない事は予選で実証されているのに、角田にソフトとか、ポイント圏外だからガスリーにはインターギャンブルなんじゃないのか?
これでフェルスタッペンの手持ちPUは、6レース+αの1基目、2.5レース+αの3基目、1レース+αの4基目となる?
対するハミルトンは、5レース+αの2基目、2.5レース+αの3基目となるかな?(ハンガリーは1基目と仮定)
ボッタスの4基目(イタリア投入)が使えなくなったらしい。
今回投入した、1レース+αの5基目、5~6レース使った1基(1~2番のどっちか)しか無いと言われている。
- ハミルトン←2p←フェルスタッペン
- メルセデス←33p←レッドブル・ホンダ
ドライバー、コンストラクターのチャンピオンシップは、PUマイレージが大きく影響してくるだろう。
残り7戦、メルセデスPUに何やら問題多発?
ホンダPUは、新スペックESを投入しクラッシュ被害以外順調な様子、なんだかいけそうなきがする~。
「あると思います」
by天津木村ですよね?
Yes!
ハミルトンPU運用は、2基目(5レース+α)をフリー走行用(FP1、FP2)3基目(2.5レース+α)をフリー走行用(FP3)と予選決勝用ですね。
マックスも同様(4基目をメインに使って3基目をバックアップ)
ボッタスPU、6基目のオニュー新品(特別ボーナス代わり)出してくるのでは無いでしょうか?
ボッタスの4基目終了は本当かどうか怪しいかと。
今後の数戦でハミルトンより随分パワー出てるな~って状況なら嘘って事ですね(笑)
メルセデスは、嘘つきペテン師集団ですからね
レギュレーションではアップグレード許されていないですが
耐久性向上につながる改良はOKなので、
ボッタスPUのみ4基目以降から(どちらにしても降格ペナルティ受けるのだから)改良型を使って実戦テストしたが、結果的にダメだったか?
それとも逆にダウングレード(耐久性を犠牲にして性能アップ)とか?
ボッタスには成績よりもテストドライバー的な仕事をさせている?
メルセデスは全く同じグレードとは言っていますが?
カタール来ましたね。
最後は中東3連戦となりました。
サーキットのレイアウトみる限り、サヒールに似てる感じかな?
高低差とか、風とか判らないので何ともいえませんが。
2023から10年契約してるね。
レイアウト的には、バーレーンみたいでホームストレートがオーバーテイクポイント。
突拍子も無い発想ですいません。
マックスが4基目PU投入において無事に降格ペナルティをクリア(最後尾から2位フィニッシュと言う結果を出した意味で)しましたので、最終戦まで維持出来る可能性の目処がたちました。
そこで本題ですが、
ハミルトンが4基目投入する事になった場合のみ、同時にマックスも5基目投入するウルトラCは、どうででしょうか?
同じレースで2人共に降格ペナルティ受ける事になりますが?
もしメルセデスが同じ事を考えているとすれば
レッドブルホンダが得意とするメキシコ、ブラジルのどちらかで?
トルコ、アメリカでマックスとハミルトンの勝敗によって色々な戦略考えてしまいます。
ホンダに5基目は必要ないですね。
あと7戦の運用は余裕です。
昨年は17戦目、ギリギリ限界のモードでメルセデスを圧倒しました。
熊本製作所メッキの威力は絶大だと感じています。運用計画も今のところ無理はしてない感じがします。
FP1とFP2には3基目を使って、FP3と予選決勝に4基目を使って乗り切れる運用ですね。
ハミルトンもドライバータイトル獲得のために、最低でもあと3勝(シーズン計8勝)+2位を4回+ファステストラップ7レース全てが必要となると4基目投入が不可欠?
マックスは、4勝すればシーズン最多11勝(全レースの半分)+2位を3回+ファステストラップ1レース以上取ればタイトル獲得。
一見マックスの方が優勢かと思われますが、状況的にほぼ互角。
金曜日は安全モードで消耗を抑えられます。
3基目はまだ5レースは使える、4基目は6レース行ける。
3~4レース分のマイレージを削ってパワーに振れるマックスが断然有利な状況、これはボッタスの噂が本当ならペレスにも当てはまる。
ラスト3戦ぐらいで、メルセデスが騒ぎ出す、PUのマイレージ不足で・・・となる予感です。
熊本製作所メッキ(熊製メッキ)
こう言うマネの出来ない技術は後世に残していってもらいたいもんです。
工業国NIPPONの技術者不足は深刻ですけどね。
そう言えば…先日のニュースでHONDAは地上を離れて空や宇宙に向かうとの事。
ほんまに行くの??
ラスト3戦が、カタールも加わってサウジアラビア、アブダビの中東3連戦。雨による天候不良によって勝敗が左右される心配も無い(気温は高いですが、通常レース展開が期待出来る)
この3連戦までにマックスが4連勝とまでに行かなくても3勝(アメリカ、メキシコ、ブラジル)+2位1回(トルコ)だとタイトルに近ずける。
ロシアで優勝したハミルトンは、トルコでも連勝してアメリカ大陸3連戦に挑みたいところですね。
PU以外にもマックスとハミルトンが、それぞれのチームメイトでセカンドドライバーであるペレスとボッタスから、どれだけサポートを受けられるか(その点ではハミルトンの方が有利ですね)
シーズン前半の方が結果良かった?ペレスが、ここで奮起し直してマックスを援護してレッドブルホンダに貢献して欲しいですね。
最後にはレッドブルホンダ、メルセデスの両チーム総力戦となる。
どちらかのチームによるシーズン初めてのワンツーフィニッシュでも達成出来ればパーフェクト?
3位を争うマクラーレンとフェラーリも加われば更に面白くなる。