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「F1 Honda TopGap」レッドブル&アルファタウリ Part.2020R1+2オーストリア

「F1 Honda TopGap」レッドブル&アルファタウリ Part.2020R1+2オーストリア

今年は常に優勝争いして、もうTopGapじゃ無いって状態が望ましかったんですが・・。

 

「F1 Honda TopGap」を今年もやらなければならないようです。

メルセデスの正常進化度合いが凄い、レッドブルホンダは進歩なしというのが、この2レースで分かった事です。とりあえずいつものように数値化して比較分析していきます。

予選タイム差+0.538秒

https://www.formula1.com/

POS ドライバー F S1 SPD-F S2 S3 タイム Gap Tyre
1 BOT 291 16.050 322 27.905 18.984 1:02.939 3 C4
317 253 288
3 VER 288 16.176 322 28.045 19.256 1:03.477 0.538 3 C4
318 252 289
4 NOR 288 16.162 321 28.159 19.305 1:03.626 0.687 3 C4
319 252 288
6 PER 289 16.120 324 28.384 19.397 1:03.860 0.921 2 C4
323 248 288
7 LEC 282 16.123 314 28.240 19.260 1:03.923 0.984 3 C4
311 252 280
10 RIC 292 16.085 322 28.460 19.478 1:04.023 1.084 2 C4
322 252 289
12 GAS 287 16.270 322 28.470 19.565 1:04.305 1.366 2 C4
318 247 288

※SPD-Fはターン4手前最高速度

ドライで行われた開幕戦の予選データです。メルセデスがとにかく速かった、昨年は空気が薄いところでパワーと冷却に苦労し、グリップにも悩まされていたはずが約0.3秒速くなっています。

レッドブルはホンダパワーが上がった分速くなるはずが、昨年と同等タイムになり???

2019年TOP3予選データ

POS ドライバー F S1 SPD-F S2 S3 タイム Gap Tyre
1 LEC 290 15.992 329 27.961 19.050 1:03.003 3 C4
327 255 297
2 HAM 288 16.071 323 28.104 19.087 1:03.262 0.259 3 C4
323 252 291
3 VER 286 16.122 326 28.175 19.142 1:03.439 0.436 3 C4
322 252 293

メルセデスとレッドブルを見るとストレートエンド速度が落ちてるんですよね。はて?何が起こったんだろうか?

真っ先に思いつくのは流量計とインジェクター間の燃料量が極端に減った事、ストレートで多少なりとも燃料量を増加させる事ができていた分落ち込んだと見られる。上り坂であるセクター1通過速度差がかなり大きいです。

ターン手前スピード&ボトムスピード

SPD F T1 T1B S1 T3 T3B T4 T4B T6 T6B S2 T7 T7B T9 T9B T10 T10B F
BOT 291 321 149 317 319 73 322 118 282 204 253 263 236 305 261 273 208 288
VER 288 320 151 318 320 75 322 113 280 207 252 266 229 304 261 268 205 289
NOR 288 320 149 319 321 73 321 116 278 207 252 264 236 302 261 265 199 288
PER 289 326 147 323 325 68 324 114 279 192 248 257 223 304 254 268 189 288
LEC 282 312 152 311 313 72 314 113 277 209 252 262 236 300 267 272 203 280
RIC 292 325 145 322 324 74 322 114 281 199 252 264 220 307 252 265 198 289
GAS 287 323 144 318 320 67 322 112 277 200 247 261 229 298 256 266 198 288

セクター1で0.12秒負ける原因はスタートラインからターン1までの部分とターン1からターン3までの加速区間にある。ボトムスピードは勝っているけど誤差の範囲だろう。

F1公式の比較動画でもフェルスタッペンが勝ったのはターン3だけとなっている。

https://www.formula1.com/(画像クリックで動画へジャンプ)

ターン1,6はボトムスピードだけは上回っているけど、立ち上がりでもたついてしまっています。

ターン手前スピード&ボトムスピード(2019年TOP3比較)

SPD F T1 T1B S1 T3 T3B T4 T4B T6 T6B S2 T7 T7B T9 T9B T10 T10B F
BOT 291 321 149 317 319 73 322 118 282 204 253 263 236 305 261 273 208 288
19HAM 288 327 145 323 325 73 323 116 280 202 252 264 236 305 255 271 202 291
VER 288 320 151 318 320 75 322 113 280 207 252 266 229 304 261 268 205 289
19VER 286 326 144 322 324 68 326 108 282 205 252 267 237 309 261 271 200 293
LEC 282 312 152 311 313 72 314 113 277 209 252 262 236 300 267 272 203 280
19LEC 290 330 145 327 330 72 329 110 283 203 255 268 230 312 254 268 197 297

昨年との比較ですが、メルセデス・レッドブル・フェラーリは3車ともボトムスピードが上昇して、相対的にドラッグの上昇とダウンフォースアップが図られています。

メルセデスの高速コーナーの安定した挙動は素晴らしく、ターン9,10の速さがちょっと異常なくらいです。フェラーリはドラッグが大きいと言われていますが、このルクレールのデータを見れば納得ですね、ただパワーもかなり落ち込んでいるのは言うまでもない事です。

レッドブルはデータ的には昨年を上回るターン速度なんですが、その分ストレートでの犠牲が大きい、メルセデスのエンジニアはホンダのMGU-KのOFFが早い、ウィングがメルセデスより大きいものだったと2戦目の決勝後に答えたようです。

まとめ

レッドブルのこの2戦の敗因は、ハイレーキ角セッティングの恩恵を受けなければならないリアウィングのドラッグが大きくなってしまった事、リアウィングを大きくしているにも関わらずリアのアクセルオンの初期段階でリアの挙動が安定しない事が上げられる。

 

昨年の後半、ほぼ完成していたハイレーキ角の制御が、今年の開幕戦段階で振り出しに戻ってしまっている。ターンイン時の強力なダウンフォースを発生させ、加速時はリア車高のダウンでドラッグを削減する事ができるロマンあるコンセプトなのだが・・。

 

ホンダのMGU-Kがメルセデスより稼働が短いという点も気になるが、車体の不安定さを早く解決できる事を祈るばかりです。

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コメント Comments

コメント一覧

  • がコメント

    2020-07-15 13:27

    開幕戦は残念な結果でした
    メルセデスはホンダを真似てターボにジェットエンジンの技術を導入したのでしょうか?
    一体何処から速さを捻り出してきたんでしょうか?
    今のままではタイトルは厳しそうですね
    ハンガリーはメルセデスと互換でやりあって欲しいです

    • がコメント

      2020-07-17 00:31

      2014年からパワーユニット規則が始まって、
      F1で初めてメルセデスが取り入れたセパレート式ターボが紹介された時に、何かの雑誌でイギリス、ロールスロイスの関連企業が垂直離着陸戦闘機シーハリアー(イギリスとアルゼンチンが戦争したフォークランド紛争で有名になった)の設計技術が生かされた内容の記事を読んだ記憶あります。
      ホンダも1年遅れで参戦した時に、
      メルセデス方式を採用したのが印象的でした。
      メルセデス方式よりも更に推し進めたサイズゼロに挑戦して。

  • がコメント

    2020-07-16 15:03

    そういえば今年はメルセデスの音がホンダっぽい様な・・・
    パクられた?Σ(゚д゚lll)ガーン
    なんちてw

  • CF310 がコメント

    2020-07-16 05:12

    今年はPU開発があまりできないはずですからキツイですね。
    HONDAは安全マージンを削るか効率あげてくかしかないのかな。
    でも出口で踏めないマシンじゃ話にならん!
    頑張れレッドブル!

  • F1夢観戦 がコメント

    2020-07-16 05:15

    これを言ったら始まらないが、チーム2台のシステムがRBを苦しくしているのではないか?
    個ドライバー(マックス)のためのマシンならもっと思い切ったデザインが生まれる、RBチームはその方が得意だと思う。
    主流のナローノーズと踊るように走るハイレーキは相性が良くない。ウィングステーをワイド化しても整流効果の高いグッドデザインを期待します。イイとこ取りは難しいよね。
    MGU-Kの話、本当だとしたら1.1ではなく0.9でしょ!心配ですね。

    • がコメント

      2020-07-17 06:08

      何だか前年度モデルRB15の方がノーズが太いでしたが、
      力強く頼もしく見えてきて(3勝上げたこともありますが)
      ナローノーズのRB16が線が細く見えて弱々しい感じ(悪く言えば)
      レギュレーションも変更していないので
      正常進化型のはず?だったのが、
      何のためのモデルチェンジだっだのか?

      アルボンも頑張ってはいるが、
      リカルドとコンビだった頃に比べると
      マックスに危機感与えるところまでには至らない。

      まだレッドブルリンク以外のコースでの走行が見れていないので
      結論出すのは早いですが、
      途中からでも問題点を解決してメルセデスに挑んで欲しいです。
      ハンガロリンクは違う特性のコースなので、どんな動きをするか?
      楽しみです。

      • Jin(F1モタスポGP管理人) がコメント

        2020-07-17 08:24

        昨年だと中高速コーナーが速いレッドブルという印象、今年はターン7からの高速S字が遅くなってしまっています。
        高い速度域でステアリングを切りながらアクセルオンが非常に不安定という事でしょう。

        ナローノーズ化によって空気の流れはかなり変わっている、風洞では良い数値が出ているはず(主に真っすぐな状態)
        サスペンションの上下動とロール制御のセッティング次第だとは思うんですよね。

  • 鶴氏 がコメント

    2020-07-16 11:28

    昨年の後半戦を見ていて大幅なパワーアップは無いにしても、確実にバワーはでてると思いました。
    とすると上昇したパワー分を車体側のダウンフォースで消費するのが上手く行ってないようですね。
    去年からの悪くない流れがあるだけに上手く掴んでほしいですが………

  • Jin(F1モタスポGP管理人) がコメント

    2020-07-17 22:40

    ホンダはターボを変えている。
    空気が薄いところで強かったが、通常な空気密度でも強くなるように変更していると記事がありました。

    • がコメント

      2020-07-17 23:18

      全体見直してると思いますが、大きく変更している部分としたら、
      ターボユニット(吸気コンプレッサー+MGU-H+排気タービン)の中の、
      主に吸気コンプレッサーでしょうか?

  • 1コメンター がコメント

    2020-07-17 09:55

    最近「JINさんのコメントの一言が指す意味が、後で解る時がくるという印象です」^^
    それは、特にコーナーでのその時々の車体特性(構造的&その調整)に応じたピークパフォーマンスを引き出す為の、その車体に対する荷重移動など原則的な物理特性に応じたドライバー側の操作との関係。また、特に前傾姿勢で荷重比がフロントホイール側優位で回頭性の高いハイレーキコンセプトとであり、もしリア側のサスペンションの上下減衰幅が他より大きいと仮定した場合その変化域への対応とドライビングとの関係性。(←この件は、RB車体はフロアボトム側からのスパーク量が特に多い印象があり、おそらくそれは下制時の減衰幅による影響なのかもしれません。個人的には、トラックの傾斜も関係するのかもしれませんが、特に速度の上がった後の急な減速を要す鈴鹿のターン1の様なストレートエンドにて特にRB車体のフロアボトムからスパークに繋がるシーンの印象があります。毎年Q1の始めほどその傾向が強く徐々にそれが減少化する様な現地観戦の印象としてあります)
    JIN氏コメントの様に、セクター2の連続ターン6~7~8間でリア側の左右への荷重移動の繰り返しの中での、その時の前後ホイールのクリップ比やサスペンション(バネレート?)特性と車体ロールの関係などと、ステアリングやガスペダルONをどれだけクイックにドライバー側の操作に許されるのかなどの競争性が関係している印象をもちました。
    なお、RB16の車体のセッテイング特性がピーキーPeaky(おそらく回頭性やタイヤ滑り出し含め反応がシャープ ≒ クイック素早いレスポンス)だとして、それ自体が問題というより、その方向性でも競争力としてまだ上がいることが問題点ではないのかという印象です?。クイックな反応が必要なレースカーの場合Peaky=神経質という解釈はどうなのでしょう?

    • 1コメンター がコメント

      2020-07-18 11:22

      訂正です。m(_ _)m
      スパークの現地観戦での印象については、毎年、練習走行FP-1の始めほどその傾向が強く…が正しく。Q1の始め…は誤りでした。失礼いたしました。

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