https://www.honda.co.jp/ CBR1000RR-R FIREBLADE SP

本田技研工業のフラッグシップバイク、次期CBR1000RR用と思われるプレチャンバー燃焼技術特許が公開された。

F1の直噴リーンバーンターボエンジンに導入されているプレチャンバージェット燃焼技術、ドイツのマーレが最初に公開していたと記憶している。

シリンダー内の希薄な燃料を爆発させるため、火炎ジェットを用いて点火させる技術は、燃費とパワーを両立させるために自動車業界が挙って研究しているものである。

ホンダがF1やNREに導入している技術を紐解く鍵になるだろう。

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ホンダのプレチャンバー図面

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

プレチャンバー部分がクランクと連動回転し、大きな開口と噴孔が交互に現れる機構を備えている。

プレチャンバー回転概要

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

プレチャンバー回転アニメーション動画

マーレのジェットイグニッション

まとめ

特許リンク⇨https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-2020-197203/2A198DC7EC6A78286399F405925B3B82D28FE54549A462C9A5557FD3A163055E/11/ja

システム的にはマーレと同様、2つのインジェクターを備え、吸気ポート噴射と火炎噴射をする。

プレチャンバーがカム駆動に連動して回転するというところが面白いです。副燃焼室内に残させる燃焼ガスを排気するために役立ちそう、吸気時にも薄い混合気を副燃焼室内に取り込める利点もありそうです。

 

これの導入予定は無いですが、リッターバイクのパワーは頭打ちになっている現状、燃費とパワーを改善するためには必要な希薄燃焼技術となりうるかもしれません。

又、カーボンニュートラルに向けた、合成バイオ燃料の点火についても利点が得られるだろう。