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2019年ブラジルGPは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがやりました!ポールポジションから波乱のレースを見事に制し優勝!今季3勝目をホンダにプレゼントしています。

トロロッソ・ホンダのガスリーが6番手グリッドから自身初の表彰台2位を獲得、ホンダPUとしての1,2フィニッシュを成し遂げた。

マックスは予想通りに強さ、ピエールの頑張りには脱帽でしたね。

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予選タイム差±0.000秒

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POS ドライバー F SPD-F S1 S2 S3 タイム Gap Q Tyre
1 VER 323 329 17.425 34.245 15.833 1:07.503 2 C3
328 270 324
2 VET 324 330 17.462 34.346 15.823 1:07.631 0.128 3 C3
328 269 325
3 HAM 320 327 17.532 34.309 15.858 1:07.699 0.196 3 C3
325 266 323
6 ALB 321 328 17.654 34.384 15.897 1:07.935 0.432 3 C3
326 268 325
7 GAS 323 332 17.773 35.016 15.981 1:08.770 1.267 2 C3
326 269 324

最速タイムのセクタータイム比較ですけど、ストレート区間が多いセクター1,2の合計でベッテルより速い!ハミルトンよりは0.1秒以上速いんですね。

最近参考にさせてもらうテレメトリー解析によれば、フェルスタッペンはベッテルに対してセクター2以降のターンボトムスピードがとにかく高い。場所によっては+5km/hも違います。

ターン4までのストレートでフェラーリと互角の加速とスピードを示している事を考えれば、空気の薄さをカバーするコンプレッサーの大きさとタービンの良さが、メルセデスを圧倒しフェラーリに限りなく迫ったと言えますね。

昨年からレッドブルは空気が薄くなると速いマシンだった今年もそれは変わらない、そこへホンダPUの進化が合わさった事が予選でのポールポジションに繋がった。

決勝タイム差±0.000秒

決勝レース直前、晴れて雲が少なく路面には太陽の光が降り注ぐ、路面温度は49℃まで上昇、土曜とはガラッと変わったコンディション波乱の予感しかしない。

フェルスタッペンのスタートは素晴らしかった。並ばれる事も無くターン1に突っ込んでいく、一時期のスタート問題は完全に解決されている。

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後方ではハミルトンがベッテルを捉える、アルボン5位、ガスリー6位でポジションキープ、クビアトはほぼ最後方18位まで落ちてしまった。

ベッテルには2位をキープしてもらいたかった、フェラーリはレースペースが悪いからその間にギャップを作れる。そんな妄想を吹き飛ばすハミルトンのターン1,2のアタックだった。

案の定、マックスにつかず離れず約2秒でピッタリついてくるハミルトン、お互いにSタイヤ無理は出来ない。1度目のピットストップが鍵になるロングスティントでHの1ストップか?Mを絡めた2ストップか?

Lap21~23の攻防

Lap20終了時点でハミルトンが先に動く、タイヤはSだ!メルセデスが戦略をばらすタイヤ選択なんて!本気モードのアンダーカットが来るぞ。翌周マックスも同じくSへ驚異のピットストップ1.82秒、タイム差は微妙なのだが、ああぁ~ピットロードでクビサの妨害にあって、ハミルトンが完全に前に行く。

ハミルトンはルクレールに捕まっている、マックスは得意のセクター2で一気に差を詰める。ハミルトンはターン10立ち上がりでルクレールをパス、マックスも一気にターン12でパスする。ホームストレートでDRSとハミルトンのトウを捉えたマックスはターン1でオーバーテイク!

332km/hまで加速するマックスに対してハミルトンは298km/hだった。アンダーカットするためにデプロイを使い切っていたハミルトンは為すすべなくパスされた。Lap23のターン4までのストレートDRSで詰め寄るハミルトン、インフィールドセクションへ入っていく2台、マックスの約1秒前方に居たアルボンはマックスにポジションを譲りハミルトンを抑え込む。

「アルボン、グッジョブーーー!!」(深夜に一人で叫ぶんじゃないよいいおやじがw)

マックス新品Sに対して、ハミルトンはQ2でQ3ラップに向けた練習走行タイヤだった。ドライバー、ピットクルー、的確なチームの指示、タイヤ戦略、デプロイ切れしないパワー、全てが揃ったこの2周の攻防にレースの行方は大方決まっていたと思う。

Lap35終了時点(GASまで)

レース中盤ポジションは安定していた、ガスリーは中団グループのトップを快走中、なんの心配もない力強い走りだ、Hに交換したボッタスのペースが悪くなっていく、Lap41終了時点でMへ2ストップを諦める。

Lap43終了時点でハミルトンはMへ、マックスはLap44終了時点でMへアンダーカットされる事は無く2.7秒差が1.5秒差になった。唯一の脅威はMでトップ走行中のベッテル、追いつけばタイムロスは免れないが、追いついた途端にベッテルはピットへ。

よしよし、いいぞ完全に流れはマックスだ!

周回遅れの集団をパスしていくトップの2台、クリアラップになった途端に詰め寄るハミルトン、差は1.2秒となる。

Lap52のターン3でボッタスが白煙を上げターン4の先で停止する。ボッタスのエンジンはオイル消費量が一気に増加してシャットダウンしたためギアがスタック、重機でしか撤去できないためLap54にSCが宣言させる。

SC宣言直後のトラックポジション

ここでレッドブルはマックスにピットインを命じSへ、2位でコースへ戻る。

周回遅れもリセットされて、さぁどうなる?

Lap60よりレースが再開、マックスはSタイヤの利点を生かしてターン1,2でハミルトンをオーバーテイク。

アルボンは狭いところを芝に乗りながらターンしてベッテルを攻略3位へ上がる!

Sのフェルスタッペンは逃げる逃げる、Mのハミルトンに襲い掛かるアルボン、フェラーリ2台もくっついてくる。ガスリー6位キープ、7位のサインツがMでロングスティントしているため後方から脅かされる心配はない。

Lap66アルボンに抑えられる格好になったベッテルは、ターン1でルクレールに先行されるがターン4までのDRS区間でオーバーテイクしようとアウトからインに少し寄せて行ったところ、ベッテルの左リアとルクレールの右フロントタイヤが接触、両者のタイヤは破壊されダブルストップSCとなる。ハミルトンはSへガスリーの後ろ4位で復帰する。

SC中フェルスタッペン、アルボン、ガスリーの1,2,3位となった、ホンダPU勢が表彰台独占のチャンスだ!

Lap70よりレースは再開、ガスリーはハミルトンにパスされ4位へ、ハミルトンはターン8の進入でアルボンのリアにヒットしてしまう。「あぁ~1,2がぁ;;」

この間、2位に上がったガスリーは、ラストラップのターン12でイン側のラインをとられるがアウト側で踏ん張った、そして加速勝負でハミルトンを抑えきって見事な2位フィニッシュ。

ピエールのこの叫び声!もう勝者の咆哮と言わんばかりの声だ!!

レッドブルホンダとトロロッソホンダ、マックスとピエール、ホンダ勢の1,2フィニッシュ!クビアトも後方で踏ん張り10位入賞。

感極まれり;;

まとめ

レッドブルホンダのフェルスタッペンが今季3勝目。独走とはいかなかったけど、決してあきらめないチャンピオンを力でねじ伏せた。最後の最後には焦りからかハミルトンらしからぬミスを誘い、アルボンは後退し表彰台を逃す。

残念ではあったがアルボンの働きは見事としか言いようが無い、要所要所でフェルスタッペンを援護、その援護できる位置にきっちり居る事ができるドライバーだ。

 

そして今回HONDA勢の中、一際輝いたのはガスリーだ!

トップ3チームにはかなわないものの、それ以下のマシンを全く寄せ付けない速さがあった。ここ数戦は本当にいい走りをしていたし、2018年バーレーンで魅せてくれた走り、そんな印象です。

夏休み明け、ガスリーには期待していた。自分に合わないレッドブルのマシン、それでも段々と慣れてきて絶対やってくれると思っていた。そんな矢先にアルボンと交代だった。腐らずにクビアトよりも結果を残してきた、そして今回常に中団グループのトップをキープ出来た事で訪れた最高のチャンスをものにした。

2018年バーレーンGPでホンダファンに感動を与え、今回もう一つ感動を与えてくれたピエール!本当にありがとう。

近い将来レッドブルで勝利する彼の姿を期待せずにはいられない。