エストリルではなく、アルガルヴェでのポルトガルGPは、新舗装路面とC1~C3のコンパウンド設定によりグリップ不足、中低速コーナー中心のターン、急な起伏による先の見えないコースなど、色々な要因によりドライビングセンスが問われる戦いになっている。
タイトなタイム争いになる予選は見ごたえ十分です。
予選レポート
天候は晴れ、気温21℃、路面温度36℃で予選はスタートしました。
Q1
30分遅れの予選がスタート、ソフトで各車コースインしていきます。最初のタイム計測はペレスで18秒フラットでした。
デグラデーションの少ないC3ソフトで、2~3回アタックしている、トラックエボリューションを大きくTOP3は16秒台後半に入りました。2セット目を使っているのは15台、ガスリーが4番手に入る、ラッセルが15番手でQ1突破。
Q2
ミディアムでアタックに出たのはメルセデス2台、フェラーリ2台です。ボッタス、ハミルトンの順で1,2体制、3番手にフェルスタッペンが入っていますがQ1より遅いタイムです。
フェラーリ2台は2セット目もミディアムでコースイン、風が強くなり各車タイムの伸びがありません。ベッテルは15番手でQ2敗退。
Q3
ガスリー、リカルド以外がコースイン、アルボンはミディアムで1回目のアタックに向かっています。
アルボンはミディアムを履いたまま2アタックして17.5秒台で8番手、メルセデス2台は2セット目ミディアムでコースインしています。ボッタスは1アタック、ハミルトンは1周挟んで2アタック目でトップタイム。
リカルドはリアウィング修復が間に合わず走行出来なかった。
ポルトガルGP予選結果
順 | No. | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | Q3Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:16.828 | 1:16.824 | 1:16.652 | |
2 | 77 | V.ボッタス | メルセデスAMG | 1:16.945 | 1:16.466 | 1:16.754 | 0.102 |
3 | 33 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:16.879 | 1:17.038 | 1:16.904 | 0.252 |
4 | 16 | C.ルクレール | フェラーリ | 1:17.421 | 1:17.367 | 1:17.090 | 0.438 |
5 | 11 | S.ペレス | レーシングポイント | 1:17.370 | 1:17.129 | 1:17.223 | 0.571 |
6 | 23 | A.アルボン | レッドブル | 1:17.435 | 1:17.411 | 1:17.437 | 0.785 |
7 | 55 | C.サインツ | マクラーレン | 1:17.627 | 1:17.183 | 1:17.520 | 0.868 |
8 | 4 | L.ノリス | マクラーレン | 1:17.547 | 1:17.321 | 1:17.525 | 0.873 |
9 | 10 | P.ガスリー | アルファタウリ | 1:17.209 | 1:17.367 | 1:17.803 | 1.151 |
10 | 3 | D.リカルド | ルノー | 1:17.621 | 1:17.481 | ||
11 | 31 | E.オコン | ルノー | 1:17.775 | 1:17.614 | ||
12 | 18 | L.ストロール | レーシングポイント | 1:17.667 | 1:17.626 | ||
13 | 26 | D.クビアト | アルファタウリ | 1:17.841 | 1:17.728 | ||
14 | 63 | G.ラッセル | ウィリアムズ | 1:17.931 | 1:17.788 | ||
15 | 5 | S.ベッテル | フェラーリ | 1:17.446 | 1:17.919 | ||
16 | 7 | K.ライコネン | アルファロメオ | 1:18.201 | |||
17 | 99 | A.ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:18.323 | |||
18 | 8 | R.グロージャン | ハース | 1:18.364 | |||
19 | 20 | K.マグヌッセン | ハース | 1:18.508 | |||
20 | 6 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 1:18.777 |
まとめ
Q1,2,3と進むにつれてタイム更新が難しくなって行く変な予選となった。Q1のソフトで走る時はトラックエボリューションでタイムは順調に上がっていったが、Q2以降は各車が苦戦している。
最終的にはボッタスのQ2ミディアムアタックラップが最速だった。
タイヤの温まりが悪い、作動温度に達しない、作動しないソフトだとスロットルオンでホイールスピン、表面的なオーバーヒートが発生、結果グリップレベルが下がる、ミディアムだとホイールスピンでの発熱が丁度よく作動温度に留まる、横Gに対するグリップ限界が掴みやすい、結果的に攻めれるのか?
とまぁ考えてみたけど、やっぱりワカラナイヨ。
A rapid final run, and a 9️⃣7️⃣th pole for @LewisHamilton 💪
The moment he put it on pole at @AIAPortimao 👏#PortugueseGP 🇵🇹 #F1 pic.twitter.com/kgZtq2431b
— Formula 1 (@F1) October 24, 2020
ハミルトン97回目のポールポジションおめでとう!
何かセオリーと違う事が起こった時の対処能力の高さがずば抜けてる。
フェルスタッペンはいつも通り3番手、タイム差は少ないけど決勝では何が起こるかわからない、天候は曇りで風も強くなり雨も絡みそう?となると路面温度が下がる、ソフトタイヤスタートが有利かもしれないな。
風向きや強さがコロコロ変わるポルティマオ、見る側にとっては面白い状況だけど、ドライバーにとってはきつい、そして温度管理の難しいピレリタイヤが一番の問題児・・・ですよねぇ~。
セカンドグループに飲み込まれるアルボン・・・。
中上君のように覚醒する日は来るだろうか?(関係ないけど初ポールだったので絡めてみた笑)
Taka君は凄いね~MotoGPでは玉田以来のポールか?
アルボンの来季シート無いのは決定っぽいし、フェルスタッペンの相棒務まるのは誰か居るんだろうか?