ベルギーGPまで1週間になりました。名うてのコースであるスパでの再開です。スパは全開率70%と言われパワー&ドラッグ効率の良い車が速いです。レッドブル・ホンダにとってはかなーり厳しい状態になると思う。
F1GPニュース後半戦予想スペシャルにおいて、川井さんがちょくちょくパワーエフェクト数値を言ってくれていました。1年半前に作った表は2017年のマクラーレン公表全開率を基準にしていたため、今現在の空力性能が上昇したものとは大きく変わっている。
今回は全サーキットの全開率を公表しているメルセデスの数値を参考にしています。
F1サーキット別パワーエフェクト一覧
R | GP | サーキット | 1周(km) | Laps | 全開率(%) | 平均速度 | PE(10kw) | km×% |
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1 | AUS | アルバート・パーク | 5.303 | 58 | 77 | 237.19 | 0.25 | 4.08 |
2 | BRN | バーレーン | 5.412 | 57 | 75 | 221.73 | 0.25 | 4.05 |
3 | CHN | 上海 | 5.451 | 56 | 72 | 214.35 | 0.20 | 3.92 |
4 | AZE | バクー市街地 | 6.003 | 51 | 75 | 215.04 | 0.25 | 4.50 |
5 | ESP | カタロニア | 4.655 | 66 | 71 | 222.23 | 0.20 | 3.30 |
6 | MON | モンテカルロ市街地 | 3.337 | 78 | 58 | 171.21 | 0.10 | 1.93 |
7 | CAN | ジル・ヴィルヌーブ | 4.361 | 70 | 76 | 223.51 | 0.20 | 3.31 |
8 | FRA | ポール・リカール | 5.842 | 53 | 71 | 238.12 | 0.25 | 4.14 |
9 | AUT | レッドブルリンク | 4.326 | 71 | 65 | 246.73 | 0.20 | 2.81 |
10 | GBR | シルバーストン | 5.891 | 52 | 70 | 249.22 | 0.25 | 4.12 |
11 | GER | ホッケンハイムリンク | 4.574 | 67 | 78 | 229.44 | 0.25 | 3.56 |
12 | HUN | ハンガロリンク | 4.381 | 70 | 44 | 211.49 | 0.15 | 1.92 |
13 | BEL | スパ・フランコルシャン | 7.004 | 44 | 70 | 248.41 | 0.30 | 4.90 |
14 | ITA | モンツァ | 5.793 | 53 | 79 | 263.58 | 0.25 | 4.57 |
15 | SIN | マリーナベイ | 5.065 | 61 | 49 | 189.83 | 0.15 | 2.48 |
16 | RUS | ソチ・オートドローム | 5.848 | 53 | 61 | 230.36 | 0.25 | 3.56 |
17 | JPN | 鈴鹿サーキット | 5.807 | 53 | 51 | 239.41 | 0.25 | 2.96 |
18 | MEX | エルマノス・ロドリゲス | 4.304 | 71 | 54 | 207.25 | 0.15 | 2.32 |
19 | USA | COTA | 5.515 | 56 | 59 | 215.17 | 0.25 | 3.25 |
20 | BRA | インテルラゴス | 4.309 | 71 | 68 | 230.56 | 0.20 | 2.93 |
21 | UAE | ヤス・マリーナ | 5.554 | 55 | 63 | 210.92 | 0.25 | 3.49 |
パワーエフェクトを求めるためのポイント
- 全開率の距離(km×%)が最重要ポイント
- 予選平均速度が高い=パワー寄与率が高い
まとめ
PE値を0.05刻みに変更しました。迷ったら切り上げしています。
メルセデスの公表数値はおおむね納得できるんですが、鈴鹿サーキットの全開率51%だけがしっくりこない、スロットル開度が100%なのはこんなものなのかな?それでいて平均速度が高い訳でPE値は高めの0.25としています。
空気が薄いサーキットは、大体0.05マイナス設定となっています。
パワーがあるのに遅いマシンが圧倒的に多い現代F1においては、それほど重要な要素にならなくなってきている。パワーユニット時代が進むにつれてピークパワーよりもエネルギー持続時間が重要な要素になっています。
L/D(揚抗比:ダウンフォースとドラッグの比率)や、パワーが上がった分を如何にしてダウンフォースに変換して速いラップを刻めるのか、パワーを無駄なく路面に伝えられるかが重要です。
今回はソート機能のあるTablePressプラグインで作ってみました。あくまで私的予想数値なので、平均速度や距離順に並び替えして自分なりに考え直してみて下さい。
ハンガリー全開率44なの。。。HAMのレースペースよかったよなぁ。。。
全開率が低いわりに平均速度が高いので、コーナーが全体的に速くなければならない。
旋回中のグリップ力が高いレベルでなければならない。そういうコースです。
メルセデスは昨年からストレートよりもコーナーの速さにコンセプト変更しています。
“This track is awesome!”
近年及び現在の、トップ・レイトのF1ドライバーではMax Verstappenの走りは極めて印象的で、F1 Honda関連のファンとしてはとても嬉しい事です。また、シーズン通しFinalを速くかつゴールするBestドライバーと云えば、特にLewis Hamiltonという印象です。上記の言葉は、そのLewis.が、’18年 鈴鹿GP開催期間中にonトラック上で発言してくれた嬉しい言葉です。そして、この「意味」を「パワー・エフェクト表」を拝見して考えさせられました。それは、鈴鹿の数値の特に平均スピードが速く4番目(239km)に対し、全開率が低く19番目(51%)。これは、イメージするに(カーレース全くの未経験者)、例えば下る勾配の連続したコーナーのあるコースを自転車 or スケートボードetcで速く走る為、如何にストレート及びコーナー間で徐々に加速される速いスピードを、連続するコーナー間でブレーキingやハンドルingのコントロールを微細に駆使ながらスピード減速を極力抑え、かつ限界超え無い様、連続するコーナーing ≒ ドライブingテクニックを駆使してコーナーを如何に限りなくストレートの様に抜けきるか!という感じなのでしょうか?。つまり、エンジンのピークパワーに比し、マシンの空力や足回りの性能が優位に影響し、ブレーキingやハンドルingなどのドライバー・スキルが他トラックよりも凄く試される & 色濃く反映されるコースという事なのでしょうか?。
Therefore, 鈴鹿 “This track is Awesome!”
P.S. 「Jinさん、Awesome! 力作の数々のF1プログいつもありがとう!」です。