2月7日、アルピーヌF1チームは「A524」を公開しました。
昨年型のカラーリング変更のみの発表だと思っていましたが、意外にも実車を公開しています。
ノーズデザインを大きく変えています。
アルピーヌ A524
A523
まとめ
目を引くのは、ノーズが平たく薄くなった事でしょう。
近年のF1マシンでは非常に珍しいデザインで、路面側から上昇する気流を増加させる狙いがあります。
又、ノーズ自体が一つのウィングとして機能します。
一つだけ疑問なのは、最先端プレートまでノーズを長く保ってる点、フロアに対して真っすぐに流れる気流を阻害する恐れがあります。
フロアエッジはRB19からインスピレーションされたボルテックスジェネレーターとスリットエッジを導入しています。
その他の全体像はA523と大きく変わっていません。
サイドポッドスライダーは細く長くなっているようです。
フロアフェンスは等間隔で並んでいて、レッドブルやマクラーレンやアルファタウリのフェンス配置とは違います。
トレンドを盛り込んだように見えて中途半端な印象です。
JINさんのおっしゃる通り、コンセプトチェンジ!と謳ってた割にはパクリの集合体ので中途半端な車体に見えますね。
まぁ、本番で走らせるときには大きく変わっている可能性も多いにありますが。
唯一、面白いのはサイドポンツーンの吸気口、モノコック側面が縦長にデザインされている点でしょうか。フロントサスのプッシュロッドの付け根やカメラなどで乱れに乱れた気流を割り切って車体内部に取り込んで、ボディ側面には綺麗な気流だけを流すようみ見えますね。
アルピーヌは初代A522が割と正解デザインに近かったのに年を追うごとに迷走感が増してますね汗
特にノーズ周りはどんどんブサイク化が進んでいてとても速そうには見えません…
パット・フライが抜けた影響でしょうかね
PUが20ps程度、他に負けている。特別措置でエネルギー増加を狙ったけど却下されています。
よって2025年までは繋ぎのチーム運営となるでしょう。
2026年の新規定に全力投入しなければトップ争いに加わる事は困難です。
それほどまでに予算不足なチーム事情です。
この状況では新しく参入するかも知れないチームに?アルピーヌPUを供給する余裕無さそうですが(と言っても1番少ないPUサプライヤーに供給義務課せられる?)
今から考えるとルノーPU時代に、もっとレッドブルやマクラーレンとのジョイントを大切にしていれば良かった(既に終わった過去の事ですが)
まあワークスチームとしてF1挑戦してタイトル獲得目指するは凄い事ですが、
ブルーを基調にする(ピンクBWTカラーもラインに入っていますが)車体カラーが、
昔の「リジェ」と言うF1チームをイメージさせて個人的には好感持っています。
2026年は、ホンダ、アルピーヌ、アウディが1チームのみの供給です。
新規参戦に強制契約される前に、契約を結ぶ必要があります。
強制契約は安いので供給側にとって不利です。
最初のA522(2022年)では波打ったウェーブ(~~~)の掛かったフロントウイングのエレメントでしたが、A523(2023年)でウェーブが少なくなって緩い曲線または直線に近いプレート形状に変化してきました?
アルピーヌA524のプッシュロッド式フロントサスペンションに2021年メルセデスW12で使っていた左右ロッカーアームを連結してロールロックしたのと同じ機構を使っている動画を観ましてビックリ驚き。
左右ロッカーアーム回転軸に有るトーションバースプリングのシャフトを2本共に省略しているかまでは確認出来ませんでした。
アルピーヌがロールロック機構を取り入れたので他チームマシンにも可能性が?
特にプルロッド式フロントサスペンションを使っているレッドブルやマクラーレンなどがロールロック機構を採用していれば興味深いです。
葉っぱ型と言えばいいのか?結構つかってるチーム多いですよ。
あれだからロールロックではないです。
中心のつなげる金具の強度でロール量を調整しています。
連結している金具プレートが長いのでガッチリとロックする様では無いですね。
見た目はメルセデスと全く違うソックリ?
正面から見て左側のロッカーアーム回転軸にトーションバー有りで、右側は空洞でトーションバー無しに見える?
プッシュロッド式はサスペンションユニットがカバーが外されていれば丸見えですが、プルロッド式はノーズボックス下部にレイアウトなので全く見えない。
レッドブルやマクラーレンのスクープ写真は難しいですね。