
開幕以降、レッドブルの後ろを常に走っていたアストンマーチンはここ数戦失速している。
カナダGPで投入したアップデートに修正が加えられています。
何が問題だったのか確認してみましょう。
アストンマーチンAMR23のアンダーカット
アンダーカットとフロアの接続直後に作った凹みを元に戻しています。

アンダーカットで下方・側方に移動させられた空気は、フロアエッジ下面からフロアに侵入してくる流れを遅らせ整える為に使われます。
アンダーカットの終点から吹き出すような流れは走行速度より速くなり負圧となる。
直後にあのような凹みがあればそちらに引き寄せられます。
それはその周りの流れ全体を引き込む事になり、フロアエッジ上の気流を乱していたと考えられます。
あの凹みは吹き出すような流れをもっと強めようとするものでしょうが、機能していなかったので廃止になった。
サイドポッドのフロービズ
フロービズを見返してみると、凹み部分が全体的に流れていない。
アンダーカット終点の曲線角度が強すぎるので、乱流が多く発生して面を流れていかないと考えていいでしょう。
フロアフェンス:謎の形状は?
フェンスの上部中間点に凹みがある、トップチームではフェラーリも大きな段差をやめたり、上面の曲面は綺麗なものが多い。

この凹みの後方は周りより少し速度が高まり、周りの流れを引き寄せます。
アンダーカット内部に流れの固定面を作りたいのだろうけど、微妙なズレは後方に行くに連れて大きくなるのもの。
マクラーレンも示した様に、サイドポッドのアンダーカットとダウンウォッシュはリア周りの空力安定化に重要な要素です。
このようなデザインはあまり好ましくないなぁ・・・。
まとめ
仲間内ではフロントウィングの新デザインも良くないとの指摘が上がっています。
新デザインはノーズ周りの気流を上げる方向性になっており、1枚目ウィングにノーズを繋げているAMR23はフロアに向かう気流を減らしたのではないかとの予測が上がっている。
AMR23のフェンスは全体的に投影面積が少なかったのを中心エリアだけ拡大、トンネルに入る空気量を減らした様に内側フェンスは閉じている。
前で減ったから減らした?前で減らすつもりはなかった?
ベルギーGPの雨で見えたマシンサイドの流れは、色々なボルテックスが纏まりなく流れて汚い印象を受けました。
RB18初期型の模倣であるAMR23、RB18のアップデート履歴を辿ればいいのでは?
何にしても問題を特定するのにハンガリーまでかかったようで、今後の修正に期待したい。
一部の報道ではフレキシブルウイングを指摘されてパーツを変えたら遅くなったとも言われてますね。
まぁこの手の話は何処まで本当か判りませんが、フレキシブルウイングを修正する為に他の部分をそれに合わせて修正した?
荷重試験通過しているので、何の問題も無いです。
フロントウィングフラップが高速度域で下がる、最高速で3km/hぐらいの効果
ラップタイムにおいては低中速が重要、フレキシブルはほぼ無関係です。
上がる車高と空力の関係が悪い
本格的なヨーロッパ主要レースに入ってからストンマーチンが失速して足踏み状態が続いていますが、決して手を緩めているわけでは無いと思っています。
むしろ他チーム(特に同じメルセデスPUを使っているマクラーレン、メルセデス、ウィリアムズ)が追いついてきた感が有りますね。
全てのレースで圧倒的な性能を見せるレッドブルを除いて2位争いするチームの浮き沈みが激しく安定感に欠ける点で面白い展開では有りますね。
サマーシーズン明けて後半戦がスタートした時に、アストンマーチンが再び勢いを取り戻して来るか?
超ベテランのアロンソが表彰台圏内の常連に復帰して来るか?
見ものです。
新施設が稼働したばかり(新しい道具に慣れる必要がある)であるとか、順位が上がったことによる風洞時間の変化とか色々あるなかだと思うので、後半戦もしくは来年にはまた違ったものが見えると今は予想してます。