2022年シーズンのF1は、夏休みまで秒読み段階となっています。

開幕から始まったレギュレーションへの理解度が、見た目を大きく変化させています。

 

マクラーレンはとうとうサイドポッドを大改良、アストンマーチンやウィリアムズと同じ道をたどっています。

アルファタウリも他車と同様な改良を施してきました。

 

さぁ、チェックしよう!

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マクラーレンMCL36:サイドポッド

マクラーレンのサイドポッドは後方を少し延長したものでしたが、ロングタイプを投入してきました。

 

 

リカルド車に投入されテストしています。

これで完全に仲間外れはメルセデスのみになってしまいました。

 

サイドポッド後方が無い、ダブルデッキ型、これらのソリューションは全て否定された事になります。

アルファタウリAT03:フロアエッジ&サイドポッド

アルファタウリはフロアエッジウィングを小型化、サイドポッド後方を高くしてサイド方向へ広げています。

 

エッジウィングは小型化されていますが、低くなったと考えるべきでしょう。

発生するボルテックスを低くする、そしてアンダーカットラインが今までよりサイド方向へ吐き出されるようになっています。

 

トンネルの排出口は、若干小さくなり少し後方寄りになっています。

フロアサイドシールやアウトウォッシュ効果を増加させる狙いがあるでしょう。

フェラーリF1-75:フロアフェンス

フェラーリはフロアフェンスのサイド側を極端に下げてきています。

 

フェラーリのアンダーカットラインは急角度でサイド側に向かうデザインですが、イギリスではサイドインパクトストラクチャーの先端がボディにバルジを作るまで絞りこまれました。

 

フランスではフェンスのサイド側を極端に下げて、アンダーカットラインの流れを今までより直線的に後方へ流そうをしているようです。

まとめ

ベンチュリートンネル型フロア、車高を常に下げて走行すれば負圧が高まりダウンフォースを増加出来ます。

しかしながら、それを行えばポーパシングは避けられない。

第14戦ベルギーより空力振動の制限値を超える事は許されなくなります。

 

必要な事は車高を上げて走行する事、車高を上げればフロアで発生する負圧が減少し、更に高圧空気がフロアに流れ込んできます。

それを避ける為には、昨年までと同様にフロアサイドにボルテックスを作り、高圧空気を弾くソリューションが必要となる。

 

サイドポッドデザインエリアやアウトボードフロアの上面には、露骨なボルテックスジェネレーターを使用する事が出来ません。

フロアフェンスゾーンやフロアサイドの下面のデザインでボルテックスを作る必要がある。

 

各チームの数々のアップデートは、それに向かって似たようなソリューションが次々に投入されています。

空気の流れをイメージする

間違った例は以下

ボディ形状によって流れは曲げられると考えてしまいがち、前から真っ直ぐ流れてくる空気がある事を忘れている。

 

本当の流れのイメージ

赤いゾーンのアンダーカットには高圧な停滞する流れが出来るが、その先では前から押し寄せる流れによって真っ直ぐに加速される。

エッジウィングは、上側を乗り越えようとする流れによってボルテックスが発生する。