2018年トロロッソ・ホンダ始動に向け、トロロッソの今季の成績を今一度確認しておきます。マクラーレンと比較すると面白い事に両者のマシンの方向性がかなり似ているデータになっています。
低速サーキットに強く、高速サーキットで弱い。高速度域のドラックが多い車体である事がわかります。
トロロッソとマクラーレンの成績データ
トロロッソ | マクラーレン | サーキットデータ | ||||||||
R | GP | 予選gap | 予選 | 決勝 | 予選gap | 予選 | 決勝 | 1周(km) | 平均速度 | 全開率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | AUS | 2.255 | 8 | 8 | 3.237 | 13 | 13 | 5.303 | 232.28 | 70 |
2 | CHN | 2.041 | 9 | 7 | 2.694 | 13 | R | 5.451 | 214.04 | 55 |
3 | BRN | 2.154 | 11 | 12 | 3.285 | 15 | 14 | 5.412 | 219.48 | 64 |
4 | RUS | 2.754 | 11 | 10 | 3.466 | 15 | 14 | 5.848 | 206.85 | 60 |
5 | ESP | 2.222 | 12 | 7 | 1.899 | 7 | 12 | 4.655 | 211.72 | 65 |
6 | MON | 0.984 | 6 | 6 | 1.071 | 10 | R | 3.337 | 166.43 | 50 |
7 | CAN | 2.231 | 11 | R | 2.234 | 12 | 14 | 4.361 | 219.70 | 67 |
8 | AZE | 2.593 | 11 | 8 | 3.741 | 16 | 9 | 6.003 | 214.83 | 56 |
9 | AUT | 1.293 | 10 | 16 | 1.351 | 12 | 12 | 4.326 | 241.93 | 66 |
10 | GBR | 3.755 | 12 | 15 | 2.818 | 9 | 11 | 5.891 | 244.89 | 66 |
11 | HUN | 2.035 | 10 | 7 | 1.273 | 8 | 6 | 4.381 | 206.77 | 55 |
12 | BEL | 2.821 | 14 | 10 | 2.537 | 11 | 14 | 7.004 | 245.86 | 70 |
13 | ITA | 2.691 | 14 | 12 | 3.603 | 10 | R | 5.793 | 243.62 | 75 |
14 | SIN | 2.335 | 10 | 4 | 1.688 | 8 | 7 | 5.065 | 183.27 | 47 |
15 | MAS | 2.326 | 14 | 14 | 1.506 | 7 | 7 | 5.543 | 221.53 | 65 |
16 | JPN | 3.094 | 15 | 13 | 2.430 | 10 | 11 | 5.807 | 239.41 | 65 |
17 | USA | 2.421 | 12 | 10 | 1.899 | 9 | 12 | 5.515 | 213.15 | 63 |
18 | MEX | 2.195 | 13 | 13 | 1.222 | 14 | 10 | 4.304 | 202.57 | 47 |
19 | BRA | 2.303 | 15 | 12 | 1.271 | 7 | 8 | 4.309 | 227.04 | 62 |
20 | UAE | 3.493 | 17 | 15 | 2.405 | 11 | 9 | 5.554 | 207.77 | 63 |
トロロッソは例年通り序盤戦が調子がいいですね。開幕に向けてしっかり走れる信頼性の高いマシンを用意してくる事ができています。得意な低速コース(モナコ、ハンガリー、シンガポール)で取りこぼしなく好成績をおさめています。
しかしながら予算の都合でシーズン中の開発は停滞し、同じようなポジションを争うマクラーレンとホンダの開発力によって中盤から後半にかけて逆転されています。
また、サインツの決勝結果力にかなり助けられている今季の成績です。
トロロッソホンダの懸念材料
第一にドライバーなのは言うまでもありません。ホンダと組むためにルノーへレンタル移籍となったサインツの能力は高く、総ポイント53の内48は彼の手柄です。
来季は共に新人となるガスリーとハートレーのコンビで、今年の後半4,5戦走らせましたがルノーエンジンの度重なるトラブルとマシン開発の停滞により結果からは彼らの速さは未知数となっています。
プレシーズンテスト8日間は彼らにとってもっとも重要な事、信頼性のあるマシンを用意する事が出来るか否かがキーポイント。
また、シーズン中のマシン開発において常に遅れをとっている現状、来季からはPUの無償提供とホンダの宣伝費による予算の増強が測られるが人員的な部分で開発がスムーズに進むのかが気がかかりではある。
トロロッソホンダの好材料
ホンダにとってもトロロッソにとっても心機一転となるこのパートナーシップ。今のところ期待感を高める情報が数多く舞い込んでいる。中でもレッドブルのヘルムート・マルコ博士がレッドブル・テクノロジーズの設備を使ってホンダをサポートすると発言している点は朗報だ。
レッドブルの強さの秘訣それは高度なシミュレータ技術だと私は思っています。事実、実走との相関が修正されてからのレッドブルの開発力はずば抜けて高かった。ホンダが劣っているシミュレータ技術を補ってくれると期待しています。
ホンダ用のギアボックスも彼らの製作になるだろうし、レッドブルの強さからみてもその精度や強度は疑いなくトップブランドのものが提供されるでしょう。
テクニカルディレクター「ジェームス・キー」の存在も大きな要素のひとつ、ここ数年常に変わるパワーユニットとマシンを調和し開幕時に戦闘力の高いマシンを生み出しているし、今年はマシンコンセプトを大きく変えたせいで苦労している様子だけど、その分来季に向けての改善に期待ができる。
またトロロッソは現状のルノーよりもホンダPUのコンパクトさに驚いたと発言。マシン側の設計自由度が上がり、その貢献による運動性能の向上は少なからずあると思います。
まとめ
まだまだトロロッソホンダの未知数な部分は多く、懸念事項は拭いきれないけど、好材料も多く期待感は高まっています。
マクラーレンに完全に無視されてきた2017年を思えば、トロロッソがチームとしてホンダに本当に親身になって協力してくれる体制面が一番の好材料である事は間違いない。
それに答えるためにもホンダは確実にパワーアップされたPU提供しなければならないでしょう。
そしてまずはプレシーズンテストで走れる事が、何より求められている事だと認識してマシンパッケージの完成に全力を注いでもらいたいですね。
2019年のPUが不透明なレッドブルにとっては、何としてもホンダには競争力と信頼性を高めて欲しいからこそ、未だルノーの契約がある中でもホンダのアシストを買って出ているのでしょう
協力的な時は物凄く協力的ですが、見限る時ははっきりするレッドブルグループだからこそ、ホンダは今の比較的ポジティブな関係性の内に使える物は何でも使って改善スピードをあげなければ、今年以上のプレッシャーがかかるのではとも想像しております
開幕までのシャシー開発には定評のあるトロロッソですので、ホンダが頑張れればハース、ウィリアムズ辺りとは戦えると思いますが…..
2019年ルノーがレッドブルへ供給を拒んだら規定で自動的にホンダですからね。
レッドブルの腹黒さは危険な事はホンダもわかっているでしょう。2年前のあのルノーとのいざこざを忘れるわけにはいかない。
今利用できるものは利用させて頂くスタンスでとりあえずOKだと思っています。
『2018年開幕順調なスタートダッシュ“位置”を!☆Toro Rosso 特にHONDA Power Unit☆』
’17年Mc時との比較表からは、“Toro Rosso開発力ある!”という印象持てました。’18年は、シーズンの後半もニュースペック投入あると予想していますが(PU無償提供分で)、’17後半追加スペックなかったとすれば?その分のギャップ詰めないといけないですね?。
また、
’17、年間の各GPの予選タイム差と各チーム差を示す線グラフが他にあり参考にさせて頂きました。概要は、トップと他チーム間が年間では右下がりに差が縮まる傾向との事でした。また、そのチーム“順位”変動は概ね無く、トップ・中団・下位の各集団間の間隔差もある程度保ったままでした。なお、年間順位はピークパワー差も影響大です…。このため、“シーズン開幕時の予選順位及び位置は年間展望を予測する上で重要”な印象もちました。
Numberの記事より…
俺はキライじゃない!このHONDAの逆境を這い上がって行くスポ根的な流れ。数年後にはNo.1PUとバトル可能な競争力つけ!供給したPU先がチームコンストラクターズチャンピオンでも取ったら「本当に素晴らしい!」。
Topのみに満足するチームMcにしろRed Bullにしろ、当然、競争力無い結果には決して納得しない。この流れで順調にいけば、数年後には最高の結果にも、そうでもない結果にも結びつく事もありうるが…あと「全てはHONDA R&D F1のPUの出来が担う!」
『2018年☆HONDA Power Unit☆開幕順調なスタートダッシュへ!周到な準備を!』
~ファイトォォォ一発! 紅闘牛H !~
※(伊)Toro Roso:紅い闘牛・H:Honda
いつもポジティブなコメントありがとうございます。来季ホンダがまた不甲斐ない状況であれば私はまた叱責だけの記事を書くやもしれませんが、その時は宜しくお願いしますw
レッドブルのマルコ氏によればトロロッソはマレーシア以降何一つアップデートしていないとの事。
予算も200憶にも満たない状況でどれほどの開発継続ができるのか見ものです。
ホンダは開発を続けPU3基超えは確定だと思っています。それでもパフォーマンスアップするならトロロッソにとっても良い事だと思います。
来年のトロロッソ・ホンダが期待できるかもしれない点があります。
http://www.as-web.jp/f1/111284?all
参考記事は、他にもありますが…
今年2月26日のバルセロナで発表されたトロロッソのコンセプトが
メルセデスと類似性が多々あったと言う点です。
フロントサスペンションがハイポイントピックアップで同じ構造。
サイドポッドとノーズレイアウト、ボディワークも似ていて、ジェームス・キーさんも「他チームが似たようなことをやってきたのを見てちょっと嬉しかったが、その一方で、我々がそのようなことを考えた唯一のチームではなかったことにやや落胆している」とコメントした程、トロロッソとメルセデスは似ていました。
メルセデスに対抗できるトロロッソの開発力は素晴らしいです。
ホンダさん、トロロッソに競争力のあるPUを乗せて上げて下さい!と本当に願ってます。
来年は、管理人さんやホンダ好き、トロロッソ好きな方々と表彰台に登った姿を見て喜びあいたいですね!
ストロールみたいな棚ぼたでいいから、表彰台見たいです。
早くホンダを褒めちぎるブログ運営をしたいんですよねぇ。ホンダ頼むよ~!!