現行パワーユニット(PU)が導入されて以降、度々話題になっていたレイアウトですけど今年は海外ジャーナリストも特に話題にもせずに進んでおりました。ホンダは今年変更したがなかなか情報が出てこない状況。
私の予測ではMGU-Hを後方TCとの連結と考えていましたが、有力ジャーナリストの記事によれば前方のコンプレッサー側にあるとの記載があります。
https://www.auto-motor-und-sport.de/formel-1/mclaren-mcl33-2018-12792166.html
ここ数日チェックしていなかったドイツのサイトの情報です。マクラーレンがルノー搭載に苦労していると他サイトで話題になっていた中に記載がありました。
ホンダPUのレイアウトは結局ほぼメルセデス型
上図は今年初めに私が予想したものですが、まったくもって論外だったようです。皆々様申し訳ありません。
MGU-Hの配置転換
今年の序盤、MGU-Hの配置転換して重心を下げたとの発言が長谷川さんからあった訳ですが、Vバンク内の後ろ側にあったMGU-Hを前よりに移動した、そしてなにかしらの改良をして重心を下げたと言うのが事実という事になりますね。
MGU-Hがコンプレッサー側にあるとなると、トラブルの度に同時に交換されるTCが気にかかります。なぜ同時交換が必要なのか?
つないでいるジョイントシャフトを分割できない設計になっていると考えるのが妥当でしょうか。軽量コンパクトにこだわっているための各パーツの剛性不足もあると考えればシャフトの振動によるトラブルも結果的には多く発生しているのかもしれません。
この辺りは憶測でしか無いので何とも言えませんが、来季のPUコンセプトは変更せずに改善の道を歩むホンダの姿勢に期待するしかありません。
※追記2017.11.30
このMGU-Hの配置については未だに未確定です。全戦に取材に行っている日本人ジャーナリストのヨネヤさんによれば後方にあるTCとの連結との記事がありますし、F1PU自体が秘密厳守なので一般に情報が下りてくることがめったにない。メカ好きな私にとってはどっちが本当なんだか知りたい衝動にかられます。あぁ知りたいw
まとめ
レイアウトに関してはメルセデス型を模範した事で、とりあえずの正解ラインに立てているので改善を一つ一つしていけば良い物にはなるでしょう。
来季のPU基数(熱関連は3)をクリアするためには、各パーツの剛性を上げるための重量増も必要になってくるかと考えられます。トラブルの根源となっているMGU-Hの設計や冷却については再考する必要もあるでしょう。
特に排気熱の高温にさらされるターボチャージャー(TC)は年間2基でいくほどの意気込みがないとクリアは難しいかな。
とにかく今季に限って言えばこの終盤戦になってから、やっとスタートラインに立てた事がそもそもの問題な訳ですから、とにかく壊れないものを来季投入してほしいですね。
メルセデスとほぼ同じレイアウトなのであれば間違いではないんでしょう。
あとは信頼性とパワーをどうするか…ですが、MGU-Hに関しては一から設計しなおすくらいでないと駄目でしょうね。
エンジンは意外といい線行っているような気がしてるんですよね。勘ですけど。
コメントありがとうございます。
その勘に私も賭けたいです。
開発予算が増える来季には今まで以上に期待感があります。
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/motorsports/motorsports/2017/07/12/f1___split_10/index_2.php
>ターボに直結しているMGU-Hの不具合が発覚
現場で直接話を聞いてる米家さんは管理人さんと同じ考えですよ。
toraさんありがとうございます。
米屋さんの記事では直結と定義していましたね。すっかり忘れていました。
マイケル・シュミットさんもなかなか信用できる方なんですが・・。
どっちが本当なのか?この解明はまた次に情報がでてくる事を祈るしかないかな。
バランスとしては真ん中がよさそうですが、コンプレッサー側に移動するのは冷却のせいでしょうか。
トロロッソとの組み合わせで「風通し」のよい関係になればよいのですが・・・
メルセデスは真ん中よりはコンプレッサー寄りらしいですね。
冷却はもちろんですが重量物を中心に寄せる事も考えられていると思います。
とは言ってもフェラーリ、ルノーはすべて後ろに配置していて、重量配分の問題がそれほど出ていないようなのでアドバンテージが大きいとは言えません。
ホンダPUのレイアウトについて、興味深い記事がシーズン終わり近くに出てきましたね。ほとんど、メルセデスですね。記事では、MGU-HはVバンク内のコンプレッサー寄りとありましたから、事実とすると管理人さんのメルセデス情報と同じですね。メキシコでも本来はコンプレッサーをフル回転させたかったのが出来なかった。最後までシャフト長の副作用に悩まされましたね。そのかわり、Egマッピングとデブロイメントの工夫でやりくり出来たのは、よく頑張ったといえるのではないかと思います。あとは、ICEの燃焼速度が少しでも改善できれは、来シーズンはTCのブレード形状の変更等が可能となるので少なくともルノーを超えてほしいですね。
ホンダ、TC/MGU-Hの問題解決へ2018年型はホンダジェット技術を利用
http://members.f1-life.net/report/60808/
中身は有料で見れないけど、コメント欄にちょっとした情報が…。
ジェッドエンジンの技術というか精度が、もたらす恩恵は耐久性などでしょうかね。
タービンのブレードなどはどうなのかな?遠心式と軸流式だと根本的に違うような気がしますけど。
ホンダが他分野の技術陣をF1へって考えてる。それだけF1に対して本気の本気だって姿勢だからこれは良しと考えたい。