メキシコではアロンソが久々の10位入賞しています。しかしマクラーレンのコンストラクターズ9位は揺るがないでしょう。ホンダがあまりにも不甲斐なかったのも原因ですが、ホンダに嫌気がさして完全なる協力体制を築けなかったマクラーレンにも責任はあると思います。
ブラジルは過去2戦よりも合っているコースだとブーリエあたりは言っていますが、果たしてそうだろうか?全開率62%もあるんだけどなぁ。
ホンダレーシングF1のブラジルGPブレビュー⇒http://ja.hondaracingf1.com/2017/index/brazil-gp-reports.html
以下引用文となります。
長谷川 祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「アメリカ、メキシコでの2連戦を終え、今シーズンも2戦を残すところとなりました。次は年間で唯一の南米でのレースとなるブラジルに向かいます。
先日のメキシコGPでは、後方からのスタートだったにもかかわらず、フェルナンドが力強い走りを見せ、チームのために貴重な1ポイントを獲得してくれました。事前から苦戦を予想していただけに、チーム全員が力づけられる結果となりました。
今回の戦いの地となるインテルラゴスは、全長4.3㎞ほどの短いサーキットですが、激しいアップダウンの中に低速・中速・高速とバラエティーに富んだコーナーが配されています。低速コーナーが連続する第2セクターと、ハイスピードで上り坂を駆け抜ける第3セクターが特に重要になってくると考えています。PUとしてはスムーズなコーナリングを実現するために、特にドライバビリティーのセットアップがポイントになります。
このサーキットは1991年にMcLaren-Hondaとしてアイルトン・セナとともに勝利を手にしている場所で、Hondaにとっても特別な思い出があるサーキットですし、ファンの皆さんの記憶に残るようなレースが見せられればと思っています」
フェルナンド・アロンソ
「インテルラゴスは、カレンダーの中でも最高のクラシックコースの一つで、素晴らしい歴史を持ち、数々の有名ドライバーがトロフィーを掲げてきた場所でもあります。アクシデントが起きたり、天候によって波乱があったりと、年間で最もドラマのあるグランプリとも言えるでしょう。
サーキットは過去2戦よりも我々のマシンに合っているはずです。レースでは混乱が起きる可能性が高く、スタートポジションが重要となるので、予選でなるべく上位を目指さなければなりません。コースは本当に楽しく、一周は短いながらも流れるようなレイアウトで、今年型のマシンではさらに速く感じると思います。最終コーナーでいいリズムをつかめると、下り坂のメインストレートからターン1への進入がうまくいき、次のラップに向けて1コーナーを思い切り攻めることができるのですが、こういった部分がコースをエキサイティングなものにしているのです。
厳しい結果になると考えていた米国とメキシコでの戦いを終え、ブラジルとアブダビにはわずかな期待を持って向かうことができます。メキシコでのパフォーマンスは期待以上で、サプライズと言えるものでした。今大会も難しいレースになると思いますし、天候のことも考え、戦略面でもリスクをとらなければなりませんが、予選でいい位置につけられれば、ポイント獲得のチャンスは十分にあるはずです」
ストフェル・バンドーン
「ブラジルで、自分にとって新しいコースを走れるのを楽しみにしています。ここはファンからもドライバーからも有名なコースなので、特に楽しみです。インテルラゴスは、過去に何度もチャンピオンシップ決定の舞台となった場所で、セナやプロストなど偉大な選手たちがF1の歴史に残るような勝利を挙げてきました。
ほかのサーキットと同様に、エンジニアとシミュレーターを使ってたくさんの準備をしているので、金曜の朝にコースへ出るときには万全の状態で攻められますし、レイアウトにも慣れてコースに合わせたセットアップを進められます。これによって、フェルナンドと同じようにFP1からマシンの調整に取り組み、チームに有用なフィードバックができると思っています。
また、このコースではレースで何が起きるか分からないので、予選が重要です。メキシコでは最高のスタートが切れたので、ブラジルでもスタートで大きく順位を上げられれば、チャンスをつかむことができるはずです。トラブルに巻き込まれずに、クリーンなレースができれば、そのメリットを享受できると思います。週末が楽しみで仕方ないですし、ブラジルの熱狂的なファンの作り出す、あのインテルラゴスの雰囲気を味わえるかと思うと、今からワクワクしています」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「シーズン残り2戦に臨むわけですが、インテルラゴスは素晴らしい街であるとともに、McLarenにとっては数々のドラマティックなレースを繰り広げてきた場所でもあります。ゆるやかに波打ったレイアウトを持っていますが、カレンダー中で最も有名なサーキットのひとつであり、マシンとドライバーだけでなく、チーム全体が力を試される場所です。
シーズンの中でも数少ない、展開が読めないレースで、これまでにも波乱が起きています。したがって、我々のメカニック、エンジニア、そして戦略を担当するストラテジストにとっても厳しい週末になるはずですし、天候による影響も考慮しなければなりません。ポイント獲得の分かれ目は、天候に合わせたピットタイミングですが、ギャンブル的な側面もありありますし、それがエキサイティングなレースを演出することになります。
McLarenにとっては、今回のコースのほうが、過去2戦よりも我々のパッケージの強みに合っていると少しだけ期待が持てます。両ドライバーともに準備万端ですし、チーム全員がブラジルの観衆の素晴らしい声援を楽しみにしています。毎年期待してくれる熱狂的なファンの前で、最高のショーを披露し、明るい結果でレースウイークを終えられればと願っています」
まとめ
インテルラゴスは全長4.309kmで決勝レースは71周です。
全開率62%で最高速度はターン1手前で320km/hとなっています。
燃費は1周1.49kg×71=105.79kgとなるようです。ERSの影響度は高くブレーキングポイントがすくないため回生が厳しい。
メキシコよりは標高は低いがそれでも700m以上はあるためエンジンパワーやダウンフォースが奪われる。アップダウンも激しくて全長が短い割に見ごたえあるコースです。
マクラーレンホンダとしては車の特性上、セクター2をいかに速く走れるのかがポイントとなりますね。また変わりやすい天候を味方に付けれれば上位入賞のチャンスはあるかもしれません。
※最大の問題は放送時間!!夜中のど真ん中(1:00~3:00)なので、きついなぁ・・リアルタイムは見ないかもしれん。