標高2,000m以上のメキシコシティでは、モナコなどで使われる低速サーキット用ウィングが使われます。

空力効果が約20%減少するので、最大ダウンフォースウィングを使ってもモンツァなどの高速サーキットセットと同じダウンフォースしか発生できません。

そして低速セクションのメカニカルグリップとトラクションが重要なポイントです。

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予選シミュレーションギャップ

AWSの解析ではメルセデスが2番手タイムとなっているが、路面温度に大きく左右されるようです。

これはウィリアムズにも大きく当てはまり、ウィングでどんなに頑張っても最大ダウンフォースが少ないので低い温度となったFP2ではタイヤを機能できずにFP1のような走りが出来なかった。

レースシミュレーションギャップ


アルファタウリは、リカルドが良いタイムを刻んでいる。

最大の泣き所であるドラッグが高地によって大きく減少している。また最近のアップデートはダウンフォースが増加している事を示しています。(ドラッグは減らないけど)

レッドブルがハイダウンフォース仕様ビームウィングを使わない!

レッドブルは主に3タイプのビームウィングとリアウィングを組み合わせているが、今年のメキシコではハイDFリアウィングにミドルDFビームの組み合わせで挑んでいる。

レッドブルのハイDFリアウィングは非常に強力で、メインは広く深く、フラップは頂点が垂直になるほど立っている。

 

RB18の頃からこのリアウィングとハイDFビームを組み合わせた時のバランス(リア寄りになりすぎる)がすこぶる悪いのです。

先のシンガポールでは大苦戦してしまった。

 

メキシコでハイDFビームを使わないのはなぜか?絶対的なダウンフォースを捨ててまで?

ビームに頼る必要が無いほどにリアウィングが強力だからでしょう。

 

ビームを小さくしておけば、DRS時のデルタを大きく確保できる。

元よりレッドブルはビームで上昇する気流とリアウィングで上昇する気流を極力作用しないように設計されている。

ディフューザーの気流を上に抜くのでは無く、後ろに速く抜くイメージです。

 

全体的にディフューザーの角度が低いため、大きく立ったビームウィングとの相性が悪い可能性もあります。

レッドブルRB19のビームウィング