2023シーズン、ポイント最下位をひた走るアルファタウリです。
F1において最下位は、空力が最下位だと言う事と同義です。
成功している他チームとの違いを埋めていけば自ずとマシンは良くなっていくはず。
アップデートの確認をしていきましょう。
アルファタウリAT04のサイドポッドとフロアエッジ
アンダーカット下方の角度が外側へ張り出している。
エアスリットが後方に伸びて、その後方にはインカットが出来ています。
アンダーカットの流れをフロアエッジに導くための形状でしょう。
ディフューザーのキックポイント後方下側に流れ込む空気を安定させるエアロカーテンを強化している。
アルファタウリAT04のフロントウィングとフロアフェンス
ノーズ先端のウィング位置が高くなっている。
フロアの始まりであるフェンスは全体的に高くなっている。
フロアフェンスはイギリスGP、フロントウィングはハンガリーGPで導入された。
フロアへ供給する空気量が不足していたと説明されている。
低速で車高が上がった時に、リアへ供給する空気を遮っていた。
低速は空力効果が減少するので、空気の流れを増やす事で補うと言う事になります。
追記:フロントウィングの解答
フロントウィングの特にノーズ付近は、フロアへ空気を届ける重要エリアになっています。
規定で高くなったフロントウィングでもそれは同様だと言う事が最近わかりました。(このAT04のアップデート、MCL60のアップデートなど)
2枚目にノーズを接続しているチームは、これに対して有効なデザインをもっています。
この角度の画像でしかわからない、1枚目のダウンウィングがかなり凄いのです。
昨年から少し上がってるなぁとは思っていたけど、少しとか言うレベルでは無く、流れを完全に下に向けています。
これによって、ノーズ下面⇒フロア先端付近へ乱れの少ない気流を届ける事が出来ます。
(1枚目ウィングの最下点は路面との間に負圧を発生させてグラウンドエフェクト効果も高まる)
※1枚目にノーズを付けているチームは、フロアへ導く気流に難点があるのです。
まとめ
開幕時点、フェンスデザインが他チームと明らかに違っていたアルファタウリ。
出口が狭すぎる事や流れが悪い事は、余計な乱流やドラッグを生みます。
フェンスやフロントウィングの高さを上げた事で、マシンの下面全体の流れが良くなるでしょう。
それはドラッグの減少にも寄与します。
アンダーカットデザインだけは、まだまだトップチームには及ばない。
レッドブルなどは流れを下げて横に移動させる、アルファタウリは横に移動させるだけと言ってもいいぐらいです。
フェンスの前後長も関係するので、今はこれが限界かもしれない。
ベルギーではモンツァ仕様のリアウィングを使い、ストレートスピードを武器に好レースを展開した角田君。
これほどダウンフォースを削ってターン区間をそれなりに走れた事、タイヤをマネージメント出来た事はバランスが改善されていると考えていいかもしれません。
更新お疲れ様です
このアップデートは前に
管理人様が指摘していた
タウリのやらかしを
こうしたら良いという
空力は前から始まるをまさに
アップデートしてますね。
ノーズの裏側はまだまだ洗練
されてないのかな…?
そろそろアップデートも
終盤なのでしょうから
これから先も苦難は続くのでしょうね。
ノーズの裏側は処理は難しいので別として、フロントウィングの1枚目の使い方を追記しました。
更なる詳しい解説ありがとうございます
1枚目を下向きにするって驚きです
それもかなりの角度がついてますね
いかにアンダーフロアーへ空気を
導けるか?というのが
大切な要素なのですね
どんどん詳しくなれております
ありがとうございます!
ノーズ下にウィングを付けないで上げるは一つの解答
だが負圧が減り前寄りDFを失う
両立出来ているのは、RB,MCLのみ
アップデート前よりは良くなったのは間違い無いでしょうけど、問題は他のチームと比べて相対的にどうか?でしょうね。
ローダウンフォース仕様でもメカニカルグリップがしっかりしていた。と角田が言ってますし、これだけ走れたのだから、ハイダウンフォース仕様ならどうか?
てか、もしかしてサスペンションもいじった?と思ったりしました。
ローダウンフォースセットだからサスペンションを柔らかく出来る。
ダウンフォースが少ない、その分車高を低く出来る。
乱流に弱い、流れの固定化が出来ていない、微妙なボルテックスの活用が不足、フロアエッジウィングの短さは謎すぎる。
アルファロメオやハースよりは良いと思います。
なるほど
ありがとうございます。
フロアエッジウィング等、まだ今年のマシンでも出来そうなアップデートがありますね。
素人なので教えて頂きたいのですが、
レッドブルRB19の画像でフロントウイング翼端板にフィンと言うか?小さなヒレのようなモノが付いていますが、乱流を防ぐためでしょうか?
レッドブル以外のチームにも備わっているとは思いますが。
小さなフィンはボルテックスジェネレーターです。
気流をうける面の後ろには乱流が必ず出来ます。
乱流は後方に行くに連れて大きな円を描きドラッグになります。
あえて小さな円を発生させてドラッグを抑える。
一般車にもボディにわざと凹凸がありますが、同じものです。ルーフ、側面、あらゆるところにありますので確認してみて下さい。
“走行時フロント・ウイングのアタックアングルの変化の有無は?”
フロント・ウイングの最も前側の1枚目 (Mainplane?) のアタック・アングルが、後方に下降の場合、アッパー側は低圧帯により流速の速まり と 後端域でダウンウオッシュが形成されるのはわかります。また、1枚目の上下の形状 (曲面≒低圧 or 平面≒高圧) は判りませんがそれによる影響も考慮しなければなりませんが、一般的に、アッパー側に対し相対的となるアンダー側は高圧帯により流速の低下が形成されて、ウイング下側から飛行機の上昇時のウイングと同様に Lift:持ち上げ の働きが生じてしまわないかと思いました。このため、RB19のフロント・サスペンションは総体的にAnti squat の逆である Pro:促進 機構と云われていますが、それによりひょっとして走行時は1枚目の前縁側が下降し、このアタック・アングルが路面に対しリニア傾向になるということは考えられませんか?
リフトについては心配無用だと思いますよ。
路面側にできる負圧が強力だからです。
今のF1マシンのフロントウィング最前端は全て上がっているんです。
極端に見えるのがRBとMCLなだけです。
これほどの角度が無ければフロアに向かって真っすぐに気流が進まない事を示しています。
低速域ブレーキング時のレーキ角度はたったの0.2°ぐらいですのでリニアにはなりませんよ。
同じPU(ホンダ製造でレッドブルパワートレインのネーミング)使用でありながら
レッドブルは最上位でアルファタウリが最下位と言うのは不思議に感じます。
同じレッドブルグループでありながら車体的に別物(共通と言えるのはギヤボックスケースくらい?)と言える。
来シーズンも現行AT04の延長継続路線で行くか?それとも全く新しくレッドブルRB19に近い(フロントサスペンションにプルロッド式を採用)マシンを投入するか?
レッドブル、アルファタウリ共にホンダと提携ジョイントするのは残り2シーズン(2024年、2025年)だけですから。
2024年型の噂
開幕直後にトスト氏怒りデザインチームは解体されました。RBから数名出向されている。
譲渡は買い、共有は同じ物を作る(作れれば)
問題はシャシー(モノコック)、ノーズ、エンジンラジエーター、ホイールドラム、空力全般
完全な真似は不可能ですが、RBからの人員次第で化ける。基本的な骨格、特にモノコック前方とノーズさえ似た物になれば空力修正は楽になる。
>レッドブルは最上位でアルファタウリが最下位と言うのは不思議に感じます。
これ、実はレッドブルの空力性能が他車より大幅に優れているのでは無くて、実はホンダエンジンが優れているのをバレないために、あえて効率の悪いアルファタウリ車をアリバイ作りに走らせているのではないか。
エンジンが優れているのがばれたら、簡単に性能調整されて優位性を失う。
角田が調子いいと、必ずピット作業をミスって順位を落とす、タイヤ交換時期をわざと誤ってDRSトレイン内に突き落とす。角田の自信を無くさせアルファタウリの下位定着を図る。これみんなレッドブルの思惑どおりかも。
なるほど。
アルファタウリまで下位グループ争い(ウィリアムズ、アルファロメオ、ハース)のトップだけでなく、中団グループのアルピーヌやマクラーレンとまで競い合うまでの活躍するとホンダPUによるアドバンテージと見なされ目立ってしまいますね。
アルファタウリが囮ダミーとなって、わざと最下位に転じる?
確かにレッドブルグループなら考える戦略ですね。
他のワークスチーム(メルセデスやフェラーリ)とカスタマーチーム(アストンマーチン、ウィリアムズ、ハース)との関係とは違いますね。
アルファタウリに期待しすぎ
タイヤ交換であれば、最下位チームのくせにタイヤ交換成功するとトップクラスのタイムで交換するし、戦略はまることもあるギャンブルしないとポイント取れないチームなだけでしょ
まぁまぁ、妄想ですからwww
話題にならなくなってますが、ブレーキヒエヒエ問題はどうなったんですかねえ。ダクトのサイズは変わってないようですが、パッドの問題だったのかケーシングの問題だったのか。
無線で良くなったと言っていたので改善傾向にある。
中のダクトや後ろのアウトレットの問題でしょう。
ウィリアムズが高速サーキットを得意としてポイント獲得出来たように、
残り後半でアルファタウリがポイント獲得出来る可能性の高いサーキットは何処になると予想されるでしょうか?
少なくともアルファタウリAT04は高速サーキット向きでは無いように思えるので、イタリアGPモンツァでポイント圏内(10位以内)は至難の技かと?
最下位脱出するためにも何処か1戦だけ6位入賞(8ポイント)すればウィリアムズ、アルファロメオ、ハースと肩を並べられますね。