2021年ルノーPUからメルセデスPUに変更したマクラーレン。
専用設計には出来ないため大変だと思っていたが、昨年のランキング3位を現時点でもキープしている。
ジェームス・キーのエンジン換装名人っぷりは健在だった。
その後のアップデートも外れることなく着実に戦闘力をアップさせ、オーストリアGPではノリスが予選2位、決勝3位の好成績を挙げている。
フロントウィング
5戦目スペインでフロントウィングをアップデート、エンドプレート側のメインプレートを路面から離す、下面部分からフロントタイヤ下部の乱流を吹き飛ばす。
フラップはエンドプレート側の角度が浅くなる方向性へ、中央側フラップ面積を増やしダウンフォースを確保している。
ボディカウル
6戦目アゼルバイジャンでボディカウルのリア部分をシェイプアップ、ドラッグを減らしている。
L字型のウィングレット
L字型ウィングレットを初導入。
ここで発生したボルテックスは、シェイプアップしたリアカウルの気流が剥離するのを防ぐ、狭くなったリアカウルからの内部空気排出を助ける効果がある。
Zカットフロアとストレーキ
5戦目スペインでZカットフロアを投入していた、他チームよりも遅いアップデートだった。
9戦目オーストリアでアップデートされたフロア、ストレーキが増えた。どことなくレッドブルに似た形になっている。
まとめ
2020年レーシングポイントの減点によりランキング3位になったマクラーレン、同じメルセデスPUを手に入れた2021年は走りで完全にこれを凌駕している。
ジェームス・キーのテクニカルディレクター体制は、アップデートの堅実さからも安定し向上している事が伺える。
開幕時点では無かったものを補完して確実に速くなっているマクラーレン、そしてその力を完全に引き出しているノリスのドライビング。
未だに乗りこなせないリカルドは心配だが、そろそろアップデートも止まる頃合いなので、マシンの挙動が安定方向へ向かえばそれなりに乗りこなせると思いたい。
高速サーキットでは今後も強さを発揮するはず、常に3番手チームをキープする事でレッドブルとメルセデスに何かがあった時、チャンスが巡ってくるかもしれない。
2012年以来のマクラーレンの優勝、見たいよなぁ。
正直言って、今年は厳しいと思ってましたが、キーのトロロッソで鍛えたPU変更への対処は見事ですね。
もしも来年の空力レギュレーション変更が無く、もう一年今のレギュレーションのままだったらどうなっただろ?
まぁその時にはメルセデスが失ったものを取り戻してるでしょうけどね。
マクラーレンは「ワークス食い」の筆頭チームですね。
ルノーワークスに続き、メルセデスワークスをも抜ける可能性を秘めています。
レッドブルホンダ、メルセデス、マクラーレンの3つ巴も夢では無い?
ノリスが乗れているだけにリカルドも本来の調子を取り戻せれば?
リカルドのMCL35MとマックスのRB16Bのバトルシーン見たいです。
昨年ルノーPU搭載のMCL35後半仕様からメルセデス風の親指ノーズ?取り入れていたのでフロントビューから見ると全く同じですが(同じモノコック継続すると言うレギュレーションなので当然ですが)
MCL35Mになってサイドポッドの膨らみが小さくなって絞り込みもキツくなったのが1番の違いですね(MCL35は膨らみ大きかった)
メルセデスPUになって熱交換器もコンパクトに出来たおかげ?
インダクションポッドのセンタークーリングは、レッドブルホンダとアルファタウリホンダと同じレイアウトを採用している?
メルセデスワークスがレッドブルホンダRB16Bと同じコンセプト(ハイレーキ)を採用したら、マクラーレンMCL35Mのようなマシンになるのではと思えてしまいます。
ナローノーズ化は2019年からなので、他より早いですね。
メルセデスPUでロングホイールベースになってしまったので、それが無ければもっとクイックに曲がったと思います。
さすがのMCL35Mもモナコやアゼルバイジャンでは静かでしたね。
通常コースに戻って再びポテンシャル発揮した。
本来、今シーズンから始まる予定だった新F1(グラウンドエフェクトカー)が来年に延期になってしまった事で暫定的にルノーPU用の車体にメルセデスPUを載せるイレギュラー対応になってしまいましたが、もともとルノーPU車体MCL35の性能が高かったのとジェームス・キーとマクラーレンによる換送技術の成せる技ですね。
今さらですが、MCL35に同じセパレート式のホンダPU RA621Hを載せていたら?
もう過去に終わってしまった事なので再び組む事は無いですね。
そのおかげで、レッドブルとアルファタウリとジョイント出来ましたから。
メルセデスPUカスタマー3チームの中でも、搭載1年目のマクラーレンが1番ですね(メルセデスBチームのアストンマーチンよりも)
繰り返しになりますがマクラーレンのノリスは、
レッドブルホンダのマックスやメルセデスのハミルトンと本格的に絡んでくるには、まだ時間掛かりそうですが、
ペレスやボッタスであれば互角に戦える。
マックスやハミルトンに何か起これば?この3人で優勝を争うレースがシーズン後半には見られる予感がします。
マックスとハミルトンのドライバータイトル争い以上に楽しみが増えました。
リカルド以外にも今シーズン移籍したドライバーが多いでしたが、
シーズンも進んでいく中で新しいチームとマシンに馴染んだ者、まだ特性を掴めずにいる者、明暗分かれているところです。
長年乗り慣れたチームとマシンを離れて、新しい環境に挑戦する困難を感じます。
先に所属してチームとマシンを熟知しているチームメイトとの比較も大きい?
ノリスの優位性、そこもメリットですね。
長年同じチームに所属するレッドブルホンダのマックスやメルセデスのハミルトンでも、同じ立場になれば多少苦労するでしょうね?
ハミルトンがメルセデス以外のチーム、マシンでレースするのも見てみたいですが(引退するまでに)
オーストリアでリアウィングエンドプレート下部のスロットが縦から横になったのも興味深いなと思います
最初あれ?と思った時は元々スロットがなかった所に作っただけだと思っていたのですが、調べたら以前も縦スロットがあったのでそのままスルーしてしまいました
その後気になったのでもう一度調べてみたら横のパターンは他のチームにはないものだと分かりました
リアウィング下はディフィーザー周りの空気を横方・後方に広げるものですね。
見た目上は上方や横方への拡散を重視したように感じます。