ニュルブルクリンクで久しぶりの開催となっているF1、金曜日は雨と霧で全セッションキャンセルとなり、FP3では全ドライバーが忙しく周回を重ねていた。
メルセデス2台は順当に1,2タイムを記録しているが、トラフィックなどで他はまだ実力を出し切れていない。予選・決勝に向けたセッティングは予選中に微調整していくだろう。
レーシングポイントは、ストロールに変わりヒュルケンベルグがプラクティスラン無しで予選に挑む。
予選レポート
天候は晴れ、気温9℃、路面温度18℃で予選はスタートしました。
Q1
ヒュルケンベルグは直ぐにコースインしています。1セット目では、フェルスタッペン、ボッタス、ハミルトン、ルクレールが26秒台、ヒュルケンベルグはとりあえず29.7秒で最下位。
ヒュルケンベルグは、2セット目で28秒フラットまで上げたが最下位となった。セッティングが全くできていないマシンでペレスと差0.9秒は上出来と言えば上出来ですね。
Q2
気温10℃、路面温度19℃で共に1℃上昇しています。メルセデスとフェラーリはミディアムでコースイン、レッドブルはソフトです。
VER25.7,HAM26.1,ALB26.2,NOR26.4,BOT26.9,LEC27.1、アルファタウリ2台は14,15位です。
2セット目でミディアムファーストラン組はソフトへ変更しタイムを更新し、TOP10は全車ソフトスタートになっています。アルファタウリは2台は残念ながらここで敗退です。
Q3
マクラーレンとルノーはユーズドソフトでファーストランへ、フェルスタッペン25.7、ボッタス25.8、ハミルトン25.8、アルボン26.2、ルクレール26.4となったTOP5です。風の影響でタイムが伸び悩んだようです。
2セット目、メルセデス2台が1,2位、ルクレールがレッドブルを分断する4位タイム。
アイフェルGP予選結果
まとめ
Q3で風がどう影響したのかわからないが、フェルスタッペンは最終ランでグリップが無かったと発言していた。ボッタスはFP3の走り出しから調子が良い感じがあり、今年3回目のポールポジションとなった。
ボッタスはラバーインしていった事で、最終的に良いバランスを見つけたようだ。ハミルトンとフェルスタッペンはQ2タイムを超えられないQ3となっている。
3台の予選の戦いは非常に拮抗しており、こういったテクニカルサーキットでのバトルは見ごたえあるものだった。
It’s tense! 🍿#EifelGP 🇩🇪 #F1 pic.twitter.com/qRdAvLxiVo
— Formula 1 (@F1) October 10, 2020
最終アタックを見つめる両チームのスタッフたちの表情が真剣勝負を物語っている。
明日の決勝で雨交じりとなれば、ポジションはシャッフルされるだろうし、どうなるか予想は出来ないが、久しぶりにウェットバトルも見たいと思ってしまう。
ドライバーやチームの状況判断力バトルも、十分に見ごたえあるF1レースの一つです。
フェルスタッペンが予選終了後Q3でアンダーがーーって言ってたけど、トラックエボリューションがヤバいのに何故にフロントウイングを1/4回転落としたんだーーーーー。
あら?そんな事があったんですね。
トラックエボリューションでリアが強くなる中、フロント支点で走るレッドブルとしてはミスエンジニアリングですね。
決勝でピットインするまで、きついな。
見逃しませんでしたよ、フラップのアジャスターを左に1/4回転回したのを笑
でも、追い風対策だったのかも知れませんね。
本当だ~!すげぇ観察眼ですね。
右回りがネジを締める=角度アップ
左回りはネジを緩める=角度ダウン
なんですね。
右ネジを使っていれば左に回すと下がるはずです。一応、過去の中継中の解説や技術解説とも一致しているので間違いないはず。というかレーシングカーのアジャスターって大体そうなっています。
F1はレース自体も好きですが、どちらかと言えば津川さんよりの視点で見ているので持っている工具でさえ気になります笑
なので津川さん、浜島さん解説の時はTVの前で正座して観ています!これで実況が小穴さんか西岡さんなら完璧です笑
グレーなF1やメカが大好物ですので、世間が言う?インチキ万歳です!
と、視点が若干違う変態です。
ガレージシーンからマシン調整をわかるのは凄いです。フロントウイング少し触れられている記事ありました。Max選手(談)に低い気温とタイヤ・ウインドの影響も記事ありますね。以下 ~部分抜粋~
Max-with only having run today there are still a lot of things to go through and analyse and optimise as well, because of the understeer I had in the car. But it’s definitely a good step forward,
Max選手(談)-今日走っただけで,車が抱えるアンダーステアの経験のため, 分析し,最適化することがまだ多くあります. しかし, それは間違いなく良い前進です.
Having understeer in the car could be a sign that Red Bull’s upgrades have succeeded in stabilising the rear – Verstappen even said having that feeling “for once is nice”.
アンダーステアをマシン内で感覚的?(be a sign 兆候)に得られたことは, レッドブルのアップグレードがリアの安定化に成功したことを示す可能性がある.
It could also be down to not dialling in enough front wing through the session,
また, セッション時にフロントウィングを十分にDialing(調整!?)出来なかったことが原因である可能性もある. とのこと。
参考 @wearetheracee “RED BULL BOOSTED BY INVISIBLE EIFEL GP UPGRADE PACKAGE”
トップ3の白熱した僅差の予選には久々に興奮しました。
何よりも驚いたのがルクレール。
ベッテルもFP3で悪く無かったし、フェラーリのマシンはアップデートがかなり上手くいってるんでしょうね。
フェラーリPU勢が軒並みゲインして来てるっぽいのは
ここがパワーセンシティビティ低いってやつなのかな??
以前には、全開率65%なんて言われてますね。
パワーエフェクトは平均的な0.2s/10kw程度、ブレーキ重要度ピレリ指標が4なのでMGU-Kのブレーキ回生が最大限得られる。
内燃エンジンが弱い=MGU-Hの回生が低い、と考えられるのでその辺りが関係していると思われれます。デプロイ負けが減った分ゲインしたと。
後はアップデート効果、フェラーリはフロントからバージボード周辺エアロをここ2戦で見直して、アウトウォッシュ効果が上昇していると思われますね。
ルノーがフロントホイール吹き出し効果のある、ブレーキダクトに変えたムジョロから安定してきたように、フロント及びバージボードの見直しは効果絶大。