2019年日本GPは、日曜日に予選・決勝を行う日程となった。予選最高位はフェルスタッペンの5位、決勝最高位はアルボンの4位となり、期待していた表彰台には一歩届かない結果。
予選が行われた午前中は台風後の風が強く(10~25m/s)、それがネガティブな方向へ作用したと考えられる。
予選タイム差+0.787秒
POS | ドライバー | F | SPD-F | S1 | S2 | S3 | タイム | Gap | Tyre |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | VET | 276 | 333 | 30.256 | 39.372 | 17.436 | 1:27.064 | C3 | |
284 | 313 | 274 | |||||||
3 | BOT | 269 | 328 | 30.462 | 39.502 | 17.329 | 1:27.293 | 0.229 | C3 |
280 | 308 | 273 | |||||||
5 | VER | 274 | 331 | 30.441 | 39.800 | 17.610 | 1:27.851 | 0.787 | C3 |
278 | 305 | 273 | |||||||
6 | ALB | 274 | 331 | 30.597 | 39.634 | 17.620 | 1:27.851 | 0.787 | C3 |
280 | 309 | 269 | |||||||
9 | GAS(Q2) | 271 | 333 | 30.885 | 40.189 | 17.705 | 1:28.779 | 1.715 | C3 |
279 | 306 | 268 |
ターン手前・ターンボトムスピード
SPD | F | T1 | T2B | T3 | T4B | T6B | S1 | T8 | T8B | T9B | T11 | T11B | T13 | T14B | T15 | S2 | T16 | T16B | T17B | F |
VER | 274 | 331 | 181 | 252 | 234 | 204 | 278 | 284 | 260 | 151 | 267 | 73 | 289 | 172 | 310 | 305 | 305 | 94 | 99 | 273 |
BOT | 269 | 328 | 177 | 252 | 233 | 199 | 280 | 286 | 265 | 150 | 267 | 77 | 290 | 173 | 314 | 308 | 308 | 92 | 97 | 273 |
VET | 276 | 333 | 179 | 253 | 232 | 198 | 284 | 286 | 256 | 152 | 269 | 73 | 294 | 170 | 319 | 313 | 309 | 91 | 94 | 274 |
フェラーリがいきなり速くなった。しかもS字のあるセクター1で最速セクタータイムを記録している。
S字は完全なる向かい風で一つ目のターン3はベッテルがちょんブレーキ、フェルスタッペンとボッタスは全開で突っ込んでいく。それだけ加速ができないドラッグとダウンフォースが増加したという事です。
ドラッグ効率の良いフェラーリはこの神風を武器にベッテルが見事なポールポジションタイムを記録した。
レッドブルはターンボトムスピードを見る限り、ダウンフォースは一番でありドラッグも一番だった。これによるタイムロスは大きく、T6~T8間やT11~T13間で向かい風の影響を受けて加速が鈍る、スプーンカーブ最終T14もレーキの強いフロアが影響を受けトラクションが悪い。
登り西ストレートはパワー負け、計測時間が短いセクター3でガスリーよりたったの0.1秒速い程度、ドラッグが大きすぎるのです。
決勝タイム差+59.537秒
スターティンググリッドは、5VER,6ALB,9GAS,14KVY
Max 💥 Charles #JapaneseGP 🇯🇵 #F1 pic.twitter.com/KPd4dYKmqP
— Formula 1 (@F1) October 13, 2019
マックスはスタートでハミルトンをオーバーテイク、ターン2でルクレールをオーバーテイクしようとするが、ベッテルがルクレールの前方にライン変更すると同時にアンダーがでたルクレールはマックスを撃墜!マックスは18位まで転落。
「あ!えぇぇえぇぇぇぇぇええええええ・・。」
アルボンはマクラーレン2台にスタートで負けて、クビアトはなんだかわからないけど17位まで転落。
Lap1終了時点は、7ALB,8GAS,17KVY,18VER
Lap4のシケインでアルボンがノリスを接触しながらオーバーテイク。
On-track, @alex_albon gave @LandoNorris a little bump 💥
So Lando repaid the favour post-race 😅#JapaneseGP 🇯🇵 #F1 pic.twitter.com/RkQf6zhdMw
— Formula 1 (@F1) October 13, 2019
Lap14終了時点でピットインしたマックスはリタイア。フロアなどを損傷して何とか走っていたが諦めた。本来ならすぐに諦めていただろうけど、鈴鹿のファンのために走ってくれたのだと思う。
サンキュー、マックス!
サインツを抜けないアルボンは3位ハミルトンと19秒も差がついてしまっていた。Lap15終了時点でピットインしてMへ11位で復帰、その後前方のマシンが続々ピットインしてロスタイムはさほどない。
Lap19終了時点でガスリーはMへ10位で復帰。
Lap20終了時点
アルボンはとりあえずサインツをアンダーカットしている、クビアトは早めにHへ交換しているマシンが多いのでスペースがない状態であった。ラップタイムは落ちて行く、そしてなぜか27周もSでロングスティントさせられてしまった。
ピットアウトしたら後ろはウィリアムズ2台がいる17位、振出しに戻る・・・。
アルボンは後方サインツに24秒差つけていたLap34終了時点でSへ4位で復帰、ガスリーはルクレールに抜かれて7位となっている。
Lap36からガスリー以下の熱いバトルが始まる。
Lap49のターン1でリカルドにパスされたガスリーは8位となる。終盤Sに代えていたぺレスが迫ってくる。
そしてファイナルラップのターン2でぺレスと接触。
This last-lap lunge didn’t go to plan 😱
Despite crashing out on the final lap, Sergio Perez was still classified in P9 – with Gasly P8 – after the race results were counted a lap early#JapaneseGP 🇯🇵 #F1 pic.twitter.com/JDBCzU7t06
— Formula 1 (@F1) October 14, 2019
ターン1でアウトから並んだぺレスはターン2でインに寄せて、ガツン!吹っ飛んでいった。
こりゃ~ぺレスが悪そうだねぇ。
だがしかーし!このLap53はファイナルラップでは無く、52周で終了だったのです。システムが52周で終わらせちゃったみたい(笑)、お世話になっているF1アプリのLTもなーんか変だったんですよねぇ。
アルボンは手堅く4位、ガスリーはヒュルケンベルグとレーシングポイント2台を見事に抑えきり8位入賞となりました。
まとめ
ホンダ推しにとっては衝撃な的なマックスのコースアウトシーン。
この時点で表彰台を諦める事になってしまった、たったのコーナー2つでね。スタートからのアウトラインは最高に良かったよ。ルクレールがどアンダーで膨らむのはさすがのマックスで予見できないよね。
危険な相手だから引き気味で行くなんて彼の辞書には書いてない、今回は本当に残念だけど仕方ない!
アルボンはサインツに抑えられた19秒、その後で離された25秒、レースペースも良くなかったね。
そんな中でガスリーが脅威の頑張りで、延々と後続を抑えきった走りは見事だった。しかもいつからかわからないけどリアサスに不具合があった中で諦めない熱い走りだった。
こんな走りを見れたガスリーファンにとっては最高の週末だっただろう。
今回の日本GPは、台風による強風を味方につけられなかった事、それがドラッグを更に助長して加速が遅くなってしまった。高レーキ角マシンであるレッドブルのマシンは空力的な損失が大きかった事などが上げられる。
神風によって翼を折られた赤牛本田であった。
「ハギビス、翼をへし折る~♪」 orz
2年前のマクホン時代に似たような車体の状況ですかねえ。ホンダは、残り4戦で更に数馬力アップさせる情報がありますが、車体が進化してくれないとギャップは縮まらないです。MERとFERに空力でも先を行かれてる感が。ニューウェイの才能は、枯渇してしまったですかね。
アルボンは、サインツをオーバテイクできていれば文句なく残留決定だったでしょうが、さすがに簡単ではなかったですね。
FP2のタイムと予選を比べても、台風による強風の風向きがフェラーリに神風として吹いたのがわかりますね。
まさか決勝で神風アタックがあるとは思いませんでしたが…
ガスリーは良くあれだけ後続を抑えましたね。
抜きにくい鈴鹿だからってのもありますが、トロロッソのマシンが、わりとストレートで伸びてるのもありますかね。
レッドブル(ホンダ)に神風でないのであれば、それはも~ホンダ応援・期待者にとって神風でもなんでもない。ただの強風。魔風クソが!・・・ですよ笑
去年、非力ルノーPUとベストマッチな車体で4勝、最高の車体だと言われたレッドブル。
けど今年はまだPUも追いつけてない上に、車体はシーズン前半2~3番手で今は3番手確定でしょう。
ならも~今年は残り全戦テストとして、来年のマシン開発に役立ててくれ。
2020戦えるマシンをタッペン君に!
ヨスパパじゃないけども、戦えるマシンにタッペン君ならと期待してしまう。
来年の鈴鹿、表彰台の中央に・・夢じゃないはずだ!夢じゃない・はず・・だ。
レッドブルは今回フロントウイングの改良に失敗して大規模アップデートが延期になったのが痛いですね。周りがどんどん進化していくなかで小規模な改良で停滞してる感じですね。なんとか次のレースには間に合わせて貰いたいです。
フロントウィングはレッドブルだけが上面角からの空気抜けが少ない。その分ダウンフォースは強いんだろうけど、リアとのバランスは悪い。
今年はホンダとのコラボ1年目、よくやってると思う。あと1勝できたらいいな。
メキシコでワンチャンあるか…逆にメキシコで勝てればブラジルも勝てるかも?
SF90がモンツァで勝つためのマシンだとするならば、RB15はレッドブルリンクで勝つためのマシンだったのでしょう
スペック4になって低速コーナーでのホンダPUサウンドが明らかに変わりました。
https://f1-motorsports-gp.com/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA/f1-2018-exhaust-off-throttle/
こちらに紹介されているランサーEVOのミスファイヤリングシステムの音(0:15秒付近)によく似てるのですがどう思われますか。
https://www.youtube.com/watch?v=1GOZYeaPNHs
日本GPのFP2(1:45秒付近)
ホンダが特に大きいボクサーサウンドみたいな音、謎なんですよねぇ。
一般的にアンチラグシステムは、オフスロットルでもガス状の燃料を薄く供給して、熱くなったエキゾーストに到達したところに空気を送り込んで自然燃焼させる。
F1ではオフスロットルで排気が発生してはならない。
例えば、減速時のスロットル開度が1~70%までの間はタービン回転数維持のために気筒休止マッピングを行っているとかね。
スロットル開度0%になればMGU-HによるEブーストが作動する。
スロットルマッピング
エンジンマッピング
ERSマッピング
色々なマッピングがあり、その詳細規則が公表されていないので、わからない事が多いんです。
等長では無いエキゾーストや気筒休止などで発生する音だとは思います。