フェラーリがインダクションポッドを小型化して、センタークーリング(インダクションポッドから冷却用の空気を取り込む)を縮小した。
パワーユニットレイアウトの一部であるフェラーリPUのインタークーラーの取付位置は長らくV6エンジン本体上部となっていたが、今年からは何処かに行ってしまったのか?
アルファロメオのエンジンカウル内部
テストで撮られたアルファロメオのフェラーリPU
青〇で囲った部分にかなり大きめのインタークーラーキットがあったはずが無くなっている。それと赤線で囲った冷却装置はなんだろう?昨年のトロロッソみたいな感じですが厚いなぁ・・もしやインタークーラーか?
2018年フェラーリPU
Shellの文字がある部分がインタークーラーキットだった2018年フェラーリPU、カスタマーにもこれは適用されていて一体型供給だった。
下の画像が本家フェラーリの新旧エンジンカウル比較
アルファロメオとフェラーリ:上からの画像比較
こうやって見るとやはりフェラーリはインダクションポッド後方のセンタークーリングはほとんど無い。アルファはあの大きめの冷却パーツのおかげで太いですなぁ。
タービンが後方にあるフェラーリPUは、インタークーラーがエンジン上部にある事は理にかなったセッティングだったはず、ルノーやホンダ同様サイドポンツーンに移動させてパイピングが長くなった可能性が高い。
パイピングが長くなっても抵抗やレスポンスが悪くならない方法を考案したと考えていいのかもしれない。
まとめ
何回目だろう?フェラーリがセンタークーリングやめた話題は(笑)
何故って?単純明快、カッコいいからです。
メルセデスが2015年頃から始めたこのコンセプト嫌いなんですよねぇ。
それとテストでの速さが際立っていたからでもある、全チームの中で唯一のコンセプトだし、この当たり前な重量物は下へ中心への考え方は当たり前な思想でもある。
基本中の基本へ戻ったフェラーリに栄光あれ!
フェラーリのボディ上面(サイドポッドより上)はスッキリしてきれいになりましたね。今年はリアウィングが高くなったこととDRSが大きくなったことで、このボディ上面の気流をうまく流す(活かす)設計にしたのではないでしょうか。結果的に重心も下がって速くなった気がします。
レッドブルはボディの低い部分での気流制御が素晴らしいけど、そのアドバンテージが少なくなったかも。頼みますよ、ニューウェイ先生。
格好いいことは格好いいんだけど
インタークーラーを見えない所に配置して良からぬことを企んでいると思うのは考え過ぎだろうか