2017年F1開幕に向けてマクラーレンホンダのいや~なニュースばかりです。テストでほとんど走れず酷評ばかり。私自身も問題点指摘記事ばかり書いていますが、本当は一番応援してるチームなんです。
ホンダはちょっと置いといて新マシン「マクラーレンMCL32」を解析します。
マクラーレンMCL32は低ドラッグ追求型マシン?
レッドブルが低ドラッグ追求型マシンだという解析結果がテストで明らかになっています。その事を私も取り上げてみましたが、だったらシンプルなマシン構成だったマクラーレンもそうではないかと思い立ちました。
マクラーレンMCL32の全体像
メルセデスやフェラーリに比べるとバージボードエリアが至ってシンプルな形状をしています。
サイドポンツーン周辺
続いてサイドポンツーン下側のえぐり具合を見てみます。
ここ数年で最高のえぐりですね、今年のフェラーリのサイドポンツーン下側が見れる画像と比較してみましょう。
ライコネンが壁に刺さった時に取られた画像ですけど、フェラーリのえぐりは凄いですね今年一番かもしれません。マクラーレンも負けてはいません。
リア周りの絞り込み
マクラーレンのリアの絞り込みは、リアの部分のボディーワーク下側もえぐれています。ディフューザーのより中心へ空気を導こうとしているのがわかります。サイドポンツーン自体もかなり小さくドラッグ低減が図られているようです。
ディフューザー周辺の空力
リアの絞り込みは他のチームと比べてもかなり強い方です。メルセデス、フェラーリ、レッドブルなどと形状が違いますが、サイドポンツーンから入った空気の排出口の位置が違う事が見受けられます。
今年ディフューザーが大きくなった事でその効果は増大します。マクラーレンは2015年からサイズゼロコンセプトでリア周りのボディーワークを絞ってきました。蓄積してきたデータから効率の良い形状を今回導入しているはずなので多少なりとも期待がもてます。
ダウンフォース増加により固めの足回りが生きる?
ダウンフォースが増加する事でグリップレベルは上昇します。車体を押し付ける力が増えるので、サスペンションはその分固めにセッティングしなければなりません。
落ち着かない足回りを固めにセッティングしてきたマクラーレンですが、今年はダウンフォースで抑え込む事が可能になる。もしかしたら今まで蓄積してきた足回りのセッティングを生かせる可能性がでてきます。
コンサバに見えたマシンの本来の姿
発表当初やテスト走行などでコンサバに見えていたマクラーレンですがしっかり解析してみた結果明らかな進歩がありました。
ザウバーやハースのコンサバマシンとは明らかに違い、非常にシェイプアップされています。まともに走れないPUせいでマシン性能がよくわからない状態になってしまっていて悲しいです。
前半戦はだめでもホンダが復調してくるであろう後半戦に本来の力を発揮できるでしょう。