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プレシーズンテスト3日間が終了、今年はDAZNが配信してくれたので大満足なテストでした。

マシンの主要な骨格部分である、ノーズ・ギアボックス・モノコック・サスペンションなどが、2020年から引き継ぎのため全てを確認する必要が無い。

チームとしてはトークンで変更したコンポーネントと空力パーツの確認さえできればいい状況、3日間は短いようで丁度良かったような気がします。

例年の寒いバルセロナだと、タイヤが機能せずにスピンしてグラベルスタックやクラッシュで貴重な走行時間を失ったりするが、暖かいバーレーンで行われた今回、赤旗中断は非常に少なかった。

テストなので、信頼性は無いがデータ分析していきま~~~す!

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チーム別ドライバー別周回数

チーム 合計Laps ドライバー Laps
1 アルファロメオ 422 K.ライコネン 229
A.ジョビナッツィ 193
2 アルファタウリ 421 P.ガスリー 236
Y.ツノダ 185
3 フェラーリ 404 C.ルクレール 212
C.サインツ 192
4 アルピーヌ 396 F.アロンソ 206
E.オコン 190
5 ハース 393 M.シューマッハ 180
N.マゼピン 213
6 ウィリアムズ 373 G.ラッセル 158
N.ラティフィ 132
R.ニッサニー 83
7 レッドブル 369 M.フェルスタッペン 203
S.ペレス 166
8 マクラーレン 327 D.リカルド 173
L.ノリス 154
9 アストンマーチン 314 S.ベッテル 117
L.ストロール 197
10 メルセデスAMG 303 L.ハミルトン 154
V.ボッタス 149

 

メルセデス製ギアボックスを使うメルセデスとアストンマーチンに暗雲、噂では油圧が落ちる原因はオーバーヒート?

メルセデスは、ギアチェンジ速度とエンジン出力を低下させて走っていたらしい。アストンマーチンは最終日にブースト漏れが発生、メルセデスPUはブーストアップさせたとの噂もあり、パイピングなど補器類にトラブルが出たかな?

ドライバー別ベストラップ

ドライバー チーム タイム Gap Tyre Day
1 M.フェルスタッペン レッドブル 1:28.960 C4 3
2 Y.ツノダ アルファタウリ 1:29.053 0.093 C5 3
3 C.サインツ フェラーリ 1:29.611 0.651 C4 3
4 K.ライコネン アルファロメオ 1:29.766 0.806 C5 3
5 L.ハミルトン メルセデスAMG 1:30.025 1.065 C5 3
6 G.ラッセル ウィリアムズ 1:30.117 1.157 C5 3
7 D.リカルド マクラーレン 1:30.144 1.184 C4 3
8 S.ペレス レッドブル 1:30.187 1.227 C4 3
9 V.ボッタス メルセデスAMG 1:30.289 1.329 C5 2
10 F.アロンソ アルピーヌ 1:30.318 1.358 C4 3
11 P.ガスリー アルファタウリ 1:30.413 1.453 C5 2
12 L.ストロール アストンマーチン 1:30.460 1.500 C5 2
13 C.ルクレール フェラーリ 1:30.486 1.526 C3 3
14 L.ノリス マクラーレン 1:30.586 1.626 C4 2
15 A.ジョビナッツィ アルファロメオ 1:30.760 1.800 C5 2
16 E.オコン アルピーヌ 1:31.146 2.186 C4 1
17 N.ラティフィ ウィリアムズ 1:31.672 2.712 C4 2
18 N.マゼピン ハース 1:31.718 2.758 C4 3
19 M.シューマッハ ハース 1:32.053 3.093 C3 3
20 S.ベッテル アストンマーチン 1:33.742 4.782 C3T 1
21 R.ニッサニー ウィリアムズ 1:34.789 5.829 C3 1

 

最終日、最後の1時間のベストラップが上位を占めた。フェルスタッペンが自然体で淡々と走り余裕のトップタイム、角田が肉薄して周囲を驚かせた。

テストとは言え日本人が2番手に名を連ねる、こんなの見せられたら一発でコアファンになる方も続出するでしょうね。

一番柔らかいC5タイヤ(市街地用)、軽いタンクなのは間違いないが、アルファタウリAT02は、挙動がつかみやすくドライビングに許容がある良いマシンに仕上がっているのは確かな事です。

ベストラップ分析

セクタータイム、フィニッシュライン、スピードトラップ、セクタースピードの一覧です。ハースとアストンマーチンは除外しています。

POS ドライバー F TRAP S1 S2 S3 タイム Gap Tyre
1 VER 285 306 28.452 38.157 22.351 1:28.960 C4
243 266 285
2 TSU 292 311 28.440 38.398 22.215 1:29.053 0.093 C5
245 271 294
3 SAI 287 310 28.549 38.566 22.496 1:29.611 0.651 C4
242 267 284
4 RAI 287 312 28.523 38.701 22.542 1:29.766 0.806 C5
242 267 283
5 HAM 279 306 28.785 38.630 22.610 1:30.025 1.065 C5
240 265 283
6 RUS 289 312 28.796 38.801 22.520 1:30.117 1.157 C5
243 266 286
7 RIC 289 310 28.749 38.760 22.635 1:30.144 1.184 C4
243 265 288
10 ALO 285 309 28.778 38.892 22.648 1:30.318 1.358 C4
243 267 284

 

トラップが遅く、C4でセクター2最速のフェルスタッペン、ダウンフォース強めセッティングなのがわかります。

角田は最終コーナーを立ち上がって直ぐにDRSオープンしていたらしい、この速度データからもラップの入りでもDRSが早かったのだろう。ゲインは0.3~0.4sになる可能性がある、仮に+0.4sだったとしても2番手タイムには変わりない。(DRSライン手前でも開いてしまうなんてF1のシステム管理はどうなっているのか)

 

メルセデスが出力を落としていたのは明らかです。そして彼らは軽いタンクでは走らない、しかしあのリアの挙動は、簡単に解決できない気がする、ハミルトンが反応出来ない突然のブレイク、リアダウンフォースのストールなのかな。

昨年、完璧すぎたリアの強さ、変わったレギュレーションの影響、緻密な計算の元組まれたソリューションに綻びが?

 

燃料10kgにつき0.2~0.3sの差が生まれると言われていますので、ご参考までにお願いします。

ロングランペース分析

とある海外サイトよりデータを拝借、day1のデータは分析が難しいので、day2,3より燃料補充の無いドライバーのみです。

ドライバー day スティント1 スティント2 スティント3 計AveTime 計Laps
AveT Laps Tyre AveT Laps Tyre AveT Laps Tyre
1 サインツ 3午後 38.4 15 C4 36.9 19 C2 35.5 22 C2 36.8 56
2 ペレス 2午後 38.1 20 C2 36.8 17 C3 34.1 9 C3 36.8 46
3 ルクレール 3午前 38.1 15 C3 37.3 19 C2 36.0 20 C2 37.0 54
4 角田 3午後 38.3 17 C3 37.2 17 C2 36.0 23 C2 37.0 57
5 ライコネン 3午前 38.1 17 C3 37.3 19 C2 36.0 20 C2 37.1 56
6 ガスリー 2午後 37.9 18 C2 37.4 18 C2 37.0 14 C3 37.5 50
7 ラッセル 3午後 39.0 20 C2 37.4 21 C2 35.8 17 C3 37.5 58
8 シューマッハ 2午後 40.0 13 C3 39.1 19 C3 37.2 18 C2 38.7 50

 

day3の午後が一番コンディションが良い、その中でも平均ラップタイムが速く、周回数が多いサインツが最速となっています。

ペレスは、レッドブルマシンの本格的な走行にもかかわらずこのペースなので、上々の滑り出しと言えるでしょう。

フェルスタッペンは、day1でロングランを行っていますが、ピットイン時間が長く、巧妙にレースシミュレーションを隠しています。これは、マクラーレンやアルピーヌも同様なようです。

メルセデスは、レースシミュレーションをする計画が無く、アストンマーチンは度重なるトラブルで、アタックラップすら満足に出来ていません。

 

メルセデスとレッドブルが、トップ2チームとして君臨するのはわかりきっています。

フェラーリがかなり調子良さそうなロングランの結果となり、アルファロメオのライコネンがかなり良い感じ、フェラーリPUは間違いなく良くなっています。角田のレースシミュレーションも中々のものです。

中団の3番手チーム争いは混迷を極めるでしょう。