2021年から始まった予選上限(budget cap)は段階的に減少していきます。
2023年に最低ラインまで下がり、その後はその上限が維持される予定です。
初年度になった2021年の予算上限を上回ったレッドブルは、罰金と風洞実験10%カットと言う制裁を受けています。
2023年の予算上限とその他加算される部分を確認しておきましょう。
F1予算上限の予定金額
単位$ | 基本ベース | レース+ | インフレーション | SP | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
2021年 | 1億4500万 | 360万 | 450,000 | 149,050,000 | |
2022年 | 1億4000万 | 120万 | 460万 | 450,000 | 146,250,000 |
2023年 | 1億3500万 | 360万 | 460万+ 1,060万 | 900,000 | 154,700,000 |
- ベース予算は21レースが基準
- 1レース追加される毎に120万$(キャンセルによる削減は3か月前まで)
- SP(スプリント)は1レース追加される毎に15万$
- インフレサーチャージ(2022年10月時点の金額)
- SPでは事故による追加金額を定額化しようとの議論が継続中
2023年は1億5,470万$
世界的なインフレ率の上昇は、2022年度に460万$の追加予算を作り出した。
その状況も考慮していたとアルピーヌだけが拒否してたが、賛成多数で追加予算が決定している。
2023年度には更に7.9%のインフレサーチャージが追加される予定です。
その額はなんと1,060万ドルと巨額なものとなっています。
物価や人件費の増加に対応するものですが、使いようによってはマシンパフォーマンスを押し上げるものになるでしょう。
除外される主な経費
- マーケティング費用(プロモーション関連)
- ドライバーの年棒及び旅費と宿泊費(家族やサードドライバーも含まれる)
- チーム首脳陣3名の年棒及び旅費と宿泊費
- 従業員のボーナス(報酬総額の20%、1,000万$のいずれか低い方)
- パワーユニット供給境界内の商品およびサービスのコスト(上限1,650万$)
- 減価償却費、償却費、減損損失(ファクトリーや設備)
- 競技・テストに関わる人員の旅費と宿泊費+パワーユニットと燃料・オイル
- FIAに支払う登録費用