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2022年F1プレシーズンテストは、バルセロナの3日間が終了。

この間に世界情勢が大きく動き、ロシアがウクライナへ侵攻した。

 

その煽りを受けたのはハースF1チーム。

メインスポンサーであるロシア企業のウラルカリのロゴとロシア国旗カラーになっていたカラーリングをやめてしまった。

 

ロシアGPは2022年開催されない事が決定した後、2025年まであった契約も終了となり、事実上ロシアGPは消滅してしまった。

※初回公開日2022.3.1⇒再公開日2022.3.10

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ハースとウラルカリとマゼピンは白紙へ?

ハース最大のスポンサーであるウラルカリは、ご存じの通りニキータ・マゼピンの父親が経営するロシア企業です。

ロシア政府が戦争を始めたから、ロシア企業を排除するみたいな事になってしまっている。(政府との繋がりも指摘されているが・・)

 

F1は、非人道的な行動、人種差別の撤廃、多様性の推進などを掲げており、ロシアGPの中止を決定した。

その後、ロシアグランプリプロモーターとの契約が終了し、今後も開催されない事が決定した。

 

マゼピン自身にはなんの不備もないのだが、もしもウラルカリが撤退するとなると、推定2,000万ドルとも言われるスポンサーマネーが支払われなくなりマゼピンはシートを失うと言う。

 

昨年は全く改善されていないマシンで、我慢の走りを続けていた。

今年こそはと意気込んでいた矢先の出来事、なんともかわいそうなマゼピンなのです。

マゼピンの代役は?

ウラルカリはスポンサーロゴ無しで、このままハースへ資金の提供を続ける場合はマゼピンが乗る事になるかもしれないが、ロシア自動車連盟のライセンスが使えなくなる可能性が大きくなっているようだ。

FIAはロシアとベラルーシのドライバーは引き続きレースを行うことができると発表しましたが、イギリス自動車連盟はレースを許可しないと発表している。

各国自動車連盟の対応次第と言う事になります。

 

代役には、ハースのリザーブドライバーであるピエトロ・フィッティパルディ、スクーデリア・フェラーリのリザーブドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィなどの噂があがっている。

ハースはマゼピンとの契約を解除

結局のところハースは、ロシアのと決別を選択した。

FIAはロシア人の競技会への参加を認めたのですが、イギリス自動車連盟が反発した事によってマゼピン立場は危うかった。

 

ハースがウラルカリとの決別を選択した事によって、マゼピンとの契約は解除されてしまった。

親愛なるファンやフォロワーのみんなへ。僕のF1契約が打ち切られたと知って、とても残念に思っている

困難な状況であることは理解しているけど、FIAから出されたルールと、継続のために必要な条件を受け入れるという僕の意思を完全に無視し、何のプロセスも踏まずに、今回の一方的な措置が取られた

理解してくれようとした人たちに、心から感謝している。僕はF1で過ごした時間を大切にし、より良い時代にみんなが団結できるようになることを心から願っている。近いうちにもっと多くのことを言いたい。ニキータ

 

既に支払い済のスポンサーマネーは返却される事になるそうです。

バーレーンテストは、ピエトロが参加する事になっています。

代役はなんとマグヌッセン!

ケビン・マグヌッセンがF1に復帰します。

バーレーンテストの初日はピエトロが参加しますが、その後マグヌッセンに引き継がれます。

 

全く予想もできないドライバー選択でした。

ハースはスポンサーマネーよりも、経験者を選択、シート合わせとかも楽だしね。

 

今年のハースは速そうだし、最下位争いばかりではないはずです。

マグヌッセンの鬼ブロックはレースに一つのエッセンスを加えてくれるでしょう。

最低重量795kgを達成出来ない!

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今年のF1マシンの最低重量は795kgとなっている。

18インチホイールタイヤの導入や安全性確保の強度アップなどを考慮し、昨年より43kgも上がっているのだがほとんどのチームがこれを達成できていないとAMuSが報道している。

ホイールベースを短くしたアルファロメオC42は、この重量を達成しているらしい。

 

軽く強靭で速い言う、ちょっと前まで当たり前にように思われてきたF1マシンだけど、新レギュレーションでこんな事態になるとは驚きでしかない。

軽く作るには開発資金も必要であり、予算制限1億4,000万ドルの壁がある中で、各チームの挑戦が始まっています。

最低重量+3kgが承認される?

多数のチームが最低重量を増加させるようにFIAに働きかけている。

これに抵抗しているのは、795kg付近を達成していると思われるアルファロメオとマクラーレンです。

 

オフシーズンの開発努力で達成したものを、テスト段階で取り上げるのいかがなものか?

5kg以上の引き上げを要求していたようですが、3kgで合意したと報道されている。

 

FIAとしては、要求と抵抗チームの間を取ったような数字ですね。

ポーパシング・ポーポイジング

ポーポイズ現象、日本語カタカナ読みは、どの呼び方が本当なのか?わからない(笑)

 

ストレートで300km/hぐらいに達すると、ダウンフォースでリアサスペンションが縮み車高がダウン、路面に近づきすぎる為に、フロアの気流が剥離してダウンフォースが抜ける。

ダウンフォースの抜けと回復が、高速度域で連続する。

 

路面の起伏やフロアの変形なども影響する為、シミュレーターでは予測不能なポンピングとなってしまっている。

 

サスペンションより色々な技術が失われ、ローテク状態になった事で起こったとも言われる。

 

今年のレギュレーション変更は無いと思う。

車高を高くするか?フロアの変形を減らすか?変形を利用して剥離しないようにするか?トンネル形状を見直すか?

様々な施策が考えられる。

 

ストレートエンドしか起こらないから、多少は目をつぶる事になるのか?

オー・ルージュとか130Rは、どうすんだろ?

 

様子を見てみよう。