現行使用されているエアロパーツ「シャークフィン・Tウィング・モンキーシート」は2018年より禁止されます。
レッドブルなんかは2017年後半戦Tウィングを廃止しシャークフィンも小さめな設定で走っていたところを見ると、すでに実走テストをしていたって事になるんでしょうね。
メルセデスのチムニーダクト化シャークフィン
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シャークフィンの廃止に伴い、私は一番影響のあるチームはメルセデスだと思っています。チムニーダクト化したシャークフィンを利用して排熱を行っているので、新たに排熱用のリア周りの拡大などが必要になってきます。
今年一番リアの絞り込みが激しく、コンパクトになっていたメルセデスのコークボトルはまさにサイズゼロでした。画像をみてもサイドポンツーンはきれいな曲線を追求せずにとにかくコンパクトにする設計になっています。
来季に向けてこのリア周りの再設計が重要なポイントになる事は間違いないでしょう。
![](https://f1-motorsports-gp.com/wp-content/uploads/2017/12/Mercedes-GP-Mexiko-2017-fotoshowBig-f6c692cc-1128582.jpg)
コンパクトなリア周りはボディの上面や側面から多くの空気をディフューザーとリアウィングの間に通すことができ効率を増加させます。長いフロアとそれらが融合して高レベルなダウンフォースと低ドラッグを実現しています。
Tウィングとモンキーシート
![](https://f1-motorsports-gp.com/wp-content/uploads/2017/08/Tech-F1-hungary-mclaren-t-wing_EN.jpg)
Tウィングは規定の穴をついたパーツで、フェラーリが発表会で登場させて以降、他のチームも続々と模範していきました。単なる整流パーツではなくなりウィングのような効果を発揮するようにシーズンを通して改善されています。
![](https://f1-motorsports-gp.com/wp-content/uploads/2017/12/710x1143xTech-F1-hungary-ferrari-endplate-rear-wing_EN_jpg_pagespeed_ic_ntlnk0jw2p.jpg)
モンキーシートは排気の流れをリアウィングの効率アップに使うために配置されています。今年リアウィング位置が後退したことで高温の排気ガスが低速度域では直接リアウィングにあたってしまうためにリアウィングの効率が下がってしまいます。それを防ぎ逆に利用しウィング下面の流速を高めるためにモンキーシートを利用して流れを導いています。
この二つのパーツは高速サーキットなどでは、はずされる事が多くそれなりに空気抵抗も多かったようですし、来季これがなくなる事で影響があるチームは特になさそうです。
まとめ
メルセデスは影響があるといっても彼らの開発力からすれば、まぁ問題無いレベルの話ですが、レーキ角を付けたコンセプトに変更すると噂されていますので特にリア周りのデザインに注目してみるのも面白いかと思います。
フェラーリやレッドブルは、ほぼコンセプト維持でマシンを用意してくると思われます。手を加えるとすればフロアの長さですが、ヘイローによる重量増がかなり厳しいようなので、現状維持である事の可能性が高いかな。
来季マシンについての考察などは、機会があればまた記事を書く予定です。オフシーズンはまだまだ長いですからね。