イタリアGPの開催されたモンツァサーキットはホンダPUにとって本当に辛いサーキットでした。
何が足りないのか?それは回生エネルギーの総量です。
特に排気タービンから得られるMGU-Hの回生エネルギーが完全に不足していてMGU-Kをフル稼働できないんです。
これを根本的に解決するにはレイアウト変更が必要になるらしいです。ですので今年使えるトークンでは足りなくなり今年度中の劇的な変化は無いです。
イタリアGPでの予選タイム差2.661秒
1 L.ハミルトン メルセデスAMG 1:23.397
16 J.バトン マクラーレン 1:26.058
予想された通りの差ですね、ベルギーで露呈した回生エネルギーの総量不足による加速力の無さがとにかく大きいです。
メルセデスが優れている点はこのMGU-Hを最大限活用している事だと言われています。
ホンダは今年から参戦して吸気タービンに革新的な軸流コンプレッサーを導入している、この軸流コンプレッサーは遠心式に比べて圧力が弱いらしい。
圧力が弱いと言うことはその分コンプレッサーで使う排気タービンのエネルギーが多くなる、よってMGU-Hを回すエネルギーが不足する。
今後の熟成次第なんでしょうが根本的に設計ミスなんでしょうね。
イタリアGP決勝でのタイム差+1LAP
とにかくただただ走るだけのイタリアGPとなりました。くだらない熱トラブルなどが出なくなってきたのが朗報でしょう。
ホンダの来季に向けての改善点がおおよそつかめてきました。
まずひとつに排気タービン、MGU-H、軸流式コンプレッサーのレイアウト変更です。
メルセデスが行き着いた現行PUでの最強理論がMGU-Hの無制限の利用を最大化する事にあります。
これにホンダも同調し来季の設計に活かしているはずです。
それともうひとつはMGU-Kの高効率化でこれはモーターのデザインなど多機にわたります。
回生エネルギーを多く発生させたPUが一番強いと言うことなんですね今のF1は・・・。
ハイブリット技術の革新がホンダに課せられた今後の使命だと思います。
今季はもうどうにもならないと私は悟りました。来季本当に改善できていればいいでしょう。