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今回もレッドブル対メルセデスのタイムは拮抗しています。

プラクティス3でフェルスタッペンは、金曜日よりリアウィングを薄めに設定しストレートスピードが増加、セクター1をベストで走り、ただ一人だけ17秒台のタイムをマークしました。

風次第なところもあり、予選では何が起こるかわかりません。決勝に向けてはポールポジションが圧倒的に優位となります。

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予選レポート

天候は晴れ、気温25℃、路面温度45℃で予選はスタートしました。

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Q1

ウィリアムズ2台とハース2台が直ぐにコースインしています。ラティフィが20.2秒で先ずはタイムシートのトップを獲りました。

メルセデスはミディアムでコースインしています。ボッタスとフェルスタッペンが18秒フラットをマーク、1アタック目で上手くいっていなかったペレスは、クールダウンラップを挟み18.2秒台で4番手、ガスリーは18.1秒台で3番手です。

 

アタックラップが続き、ラバーグリップがどんどん向上しています。カットラインまでは約1秒となる接戦が展開されています。

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2セット目、上位ドライバーではハミルトンを含む13台がコースイン、熾烈なQ2進出争いが展開されました。最後の最後でラッセルが14番手へ飛び込み、角田は0.007秒差で16番手となってしまいました。

Q2

ほとんどのドライバーがソフトでコースインしてます。ジョビナッツィだけがミディアムです。

フェルスタッペンが16.9秒台きた~~~! ボッタス17.4、ハミルトン17.6、ノリス17.6、サインツ17.8、ルクレール17.9となったトップ6です。

 

2セット目のアタック、ペレスは17.6で5番手まで上がる。3番手以降は、17.6~17.9秒台の争いとなる凄い僅差の中、ガスリーは12番手でノックアウトになってしまいました。

Q3

1セット目のアタック、風は弱まり0.2m/s、ハミルトン16.74、フェルスタッペン16.77,ボッタス16.8、なんというタイムバトルなんだ!

4番手以降は、オコン17.5、サインツ17.6、リカルド17.6、ルクレール17.7、ノリス18.1、アロンソ18.5、ペレスはスピンしてノータイムです。

 

ノリスが先導で2回目のアタックに向かっています。風はホームストレート向かい風0.5m/sです。

トップ3はタイムを上げられず、ルクレールが17.5で4番手に上げたのみ、ちょっと全体的にアウトラップが速すぎたように感じたなぁ~。

スペインGP予選結果

No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3 Gap
1 44 L.ハミルトン メルセデスAMG 1:18.245 1:17.166 1:16.741
2 33 M.フェルスタッペン レッドブル 1:18.090 1:16.922 1:16.777 0.036
3 77 V.ボッタス メルセデスAMG 1:18.005 1:17.142 1:16.873 0.132
4 16 C.ルクレール フェラーリ 1:18.041 1:17.717 1:17.510 0.769
5 31 E.オコン アルピーヌ 1:18.281 1:17.743 1:17.580 0.839
6 55 C.サインツ フェラーリ 1:18.205 1:17.656 1:17.620 0.879
7 3 D.リカルド マクラーレン 1:18.264 1:17.719 1:17.622 0.881
8 11 S.ペレス レッドブル 1:18.203 1:17.669 1:17.701 0.928
9 4 L.ノリス マクラーレン 1:17.821 1:17.696 1:18.010 0.955
10 14 F.アロンソ アルピーヌ 1:18.281 1:17.966 1:18.147 1.225
11 18 L.ストロール アストンマーチン 1:18.241 1:17.974 1.233
12 10 P.ガスリー アルファタウリ 1:18.190 1:17.982 1.241
13 5 S.ベッテル アストンマーチン 1:18.289 1:18.079 1.338
14 99 A.ジョビナッツィ アルファロメオ 1:18.549 1:18.356 1.615
15 63 G.ラッセル ウィリアムズ 1:18.445 1:19.154 1.704
16 22 Y.ツノダ アルファタウリ 1:18.556 1.815
17 7 K.ライコネン アルファロメオ 1:18.917 2.176
18 47 M.シューマッハ ハース 1:19.117 2.376
19 6 N.ラティフィ ウィリアムズ 1:19.219 2.478
20 9 N.マゼピン ハース 1:19.807 3.066

まとめ

Q2でフェルスタッペンだけが、16秒台に入った時、これはぶっちぎりポールかと思われたが、ラバーインしていく中でターンイン速度は上昇、風が一番弱まっていたQ3のファーストアタックで、ハミルトンがポールポジション。

通算100回目!おめでとう ルイス・ハミルトン!

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金曜日はセクター1の遅さが目立ったフェルスタッペン、土曜日にはリアウィングを薄めにしてドラッグを減らしてきた。

プラクティス3で速さが戻り、予選では一気にタイムアップしたが、メルセデスの引き出しの深さとハミルトンの素晴らしいドライビングの前に、0.036秒差負けた。

 

メルセデスは大きなアップデートもなく、セットアップの修正のみで開幕時点の遅さを取り戻し、トップを守れる戦闘力を有しているのは脅威だ。

 

ペレスはとにかく嚙み合わない週末になっている。セクター1タイムが遅い、頑張ればタイヤを早めにダメにしてしまうジレンマ、これではセクター2,3のタイムは出ない。

フェルスタッペンより最高速が伸びないセッティングだと思っていたら、Q2セカンドラン以降は同等ぐらいまで伸びてました。向かい風でだったので前走者2~3秒前のトウが関係しているみたいです。

※ペレスは予選中に左肩の痛みが増していくトラブルがあったようです。右ターンで常に痛みがある状態じゃ踏み切れなかっただけか・・。

 

リアが強いセッティング、一見して踏めてバランスが良いと思われがちだけど、ラバーグリップが上がっていくコースでは、プッシングアンダーが顔を出す。リアが少し弱い方が、ラバーインする事によってトラクションが上昇していく。

中団チームの予選結果にそのことがくっきりと表れている。

 

アルファタウリはこの部類に入るマシン、ガスリーですら僅差でQ3に進めなかった。リアが少し危ういと言われるフェラーリが4,6番手、そしてマクラーレンもアンダー傾向の強いマシンのため7,9番手に沈んだ。

マクラーレンは今回フロントウィングを改良してフロントダウンフォースを少し増してきた、この事はリカルドを助ける結果に繋がっているが、ノリスはグリップ感を見失ってしまったように思える。

 

角田は前戦からフロントが入らないマシンに不満を抱いており、ターンの立ち上がりでグラベルにタイヤを落とす些細なミスで、Q1落ちとなっている。

 

アルピーヌのオコンが良い!前戦から良いんだけど、今回も良い!どうしたんだろう何かを掴んだとしか思えない走り。マシンアップデートの方向性がばっちり決まっている。

速そうに見えないマシンだけに、ちょっと気持ち悪い感覚になってます。

 

レースは接戦が予想される、ピットストップは2回、ピットストップを決めて前に居座れるかどうかかがポイントかな。

ポジション変動の少ないタイム差バトル、乱流をわざと後方に与えたり、微妙な駆け引き、2台いるメルセデスが有利なのは言うまでもない。