プラクティスでは3回ともフェラーリがトップタイムを記録している。地元でグランプリスポンサーとなっているメルセデスは一発のタイムアタックで苦労している、しかしロングランペースは良い。
レッドブルホンダはフェルスタッペンがコーナーでしっかりタイムを稼ぎフェラーリに肉薄する。トップ3チームは良い感じでマシン特性勝負を繰り広げ、予選・決勝と違う顔を見せてくれる。
ドイツGP予選レポート
天候は晴れ、近くに厚い雲があり降水確率60%、気温28℃、路面温度46℃で予選はスタートしました。
Q1
ベッテルはコースイン後パワーの異変に気付きピットイン。ソフトが1アタックしか出来ないため各車トラフィックを避けるようにコースインしています。メルセデスはやはり苦労している、ハミルトンはなんとか3番手タイム。
残り2分で中団チーム続々とアタックへ、大渋滞の中アルボンとノリスがノックアウト、ウィリアムズ2台とトラブルでアタック出来なかったベッテルが敗退。
15位までのタイム差はたったの1.049秒であった。
Q2
メルセデス2台とルクレールはMでコースイン。ハミルトンがトップタイム、2番手ルクレール、Sで3番手ガスリー、4番手ボッタスという1セット目のアタック。フェルスタッペンはノーパワーでアタック出来ていない。
フェルスタッペンは残り3分でコースインしてSでアタックなんとか5番手タイムをだした。6番手以降はライコネン、サインツ、ヒュルケンベルグ、グロージャン、ぺレスがQ3進出。レーシングポイントは久々にQ3へ、アップデートが機能している。
Q3
メルセデス2台が真っ先にコースイン、ルクレールのマシンは何やら作業中、フェルスタッペンが続く。ルクレールはマシンを降りてしまった。1セット目のアタックではハミルトン、フェルスタッペン、ボッタス、ガスリー、グロージャン、サインツと言う順。
勝負の2セット目、自己ベストを更新出来たのはボッタスのみ、ガスリーは更新したと思わせたがトラックリミットで抹消された。
ドイツGP予選結果
順 | NO | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | GAP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | L.ハミルトン | メルセデスAMG | 1:12.852 | 1:12.149 | 1:11.767 | |
2 | 33 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:12.593 | 1:12.427 | 1:12.113 | 0.346 |
3 | 77 | V.ボッタス | メルセデスAMG | 1:13.075 | 1:12.424 | 1:12.129 | 0.362 |
4 | 10 | P.ガスリー | レッドブル | 1:12.991 | 1:12.385 | 1:12.522 | 0.618 |
5 | 7 | K.ライコネン | アルファロメオ | 1:13.066 | 1:12.519 | 1:12.538 | 0.752 |
6 | 8 | R.グロージャン | ハース | 1:13.146 | 1:12.769 | 1:12.851 | 1.002 |
7 | 55 | C.サインツ | マクラーレン | 1:13.221 | 1:12.632 | 1:12.897 | 0.865 |
8 | 11 | S.ペレス | レーシングポイント | 1:13.194 | 1:12.776 | 1:13.065 | 1.009 |
9 | 27 | N.ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:13.186 | 1:12.766 | 1:13.126 | 0.999 |
10 | 16 | C.ルクレール | フェラーリ | 1:12.229 | 1:12.344 | 0.462 | |
11 | 99 | A.ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:13.170 | 1:12.786 | 1.019 | |
12 | 20 | K.マグヌッセン | ハース | 1:13.103 | 1:12.789 | 1.022 | |
13 | 3 | D.リカルド | ルノー | 1:13.131 | 1:12.799 | 1.032 | |
14 | 26 | D.クビアト | トロロッソ | 1:13.278 | 1:13.135 | 1.368 | |
15 | 18 | L.ストロール | レーシングポイント | 1:13.256 | 1:13.450 | 1.489 | |
16 | 4 | L.ノリス | マクラーレン | 1:13.333 | 1.566 | ||
17 | 23 | A.アルボン | トロロッソ | 1:13.461 | 1.694 | ||
18 | 63 | G.ラッセル | ウィリアムズ | 1:14.721 | 2.954 | ||
19 | 88 | R.クビサ | ウィリアムズ | 1:14.839 | 3.072 | ||
RT | 5 | S.ベッテル | フェラーリ | NO TIME |
※GAPはベストタイムです。
まとめ
ベッテルはターボ?ルクレールは燃圧関連?優勢と思われたフェラーリがトラブルで消える。
メルセデスは新しい空力パッケージが失敗だったのか?単純にクーリング用にカウルを広げたらリアダウンフォースを失った可能性が高い。ハミルトンは上手くタイヤを使いトップタイムを記録したが、ボッタスが全くついてこれないのだから。
フェラーリが居なくなり最大のチャンス到来だったレッドブルホンダだが、ここぞって言う時のパンチ力が足りない。
速さを持続できない事は本当の速さではない事は十分にわかっているが、なんだろうこの虚無感は・・。素晴らしい予選アタックの勝負に期待していただけにフェラーリのトラブルは残念です。
そんなライバル達を尻目にハミルトンがポールポジション、あの状態のマシンでよくぞここまでのタイムを出せたと素直に褒めたたえたい。
Q3のベストタイムとセクタータイム
セクター2のベストがパープルになっていないが、なんとライコネンなんです。
ガスリーはタイム抹消されてフェルスタッペンから0.4秒遅れ、は?また0.4秒ですか、なんなのこれはいつも0.4秒、何処行っても0.4秒、何かの呪いなのかね。
決勝はルクレールがすぐにガスリーの後ろまでくるだろう、そしてトップ4の戦いですがメルセデスが盤石とは思えない。レッドブルホンダにも勝機は多少あると思う。
ただし、Mスタートのメルセデスに対して、Sスタートのレッドブルはタイヤ戦略が限られている。メルセデスはM⇒Hなのは確定的だし、勝利を掴み取るならS⇒M+Hで攻めるしかないかな?
決勝は雨に期待するしかないかも。
中団以降は面白い接戦が予想される。DRSががっちり効くためにオーバーテイクによる順位変動が起こりやすいホッケンハイム、目が離せない展開となるでしょう。
アップデートを入れたトロロッソはちょっと辛い、まだセッティングが見つかっていない感じ。単純な速さでは無い部分、何かしてくれそうな二人に期待ですね。
フェラーリにがっくりなドイツGP予選だった。
本当にただそれだけ・・。
ルクレールのホームグランプリでの予選送り出しミス、今年何回目かのベッテルの予選出走できないトラブル…なかなか酷いもんですね。
レッドブルは大体の予想通りやはり最後の一押しが足りない印象で、ガスリーはQ2のタイムを出しておけばボッタスの上だったのにそれができないポンコツっぷり…。
そんなグダグダな人たちを尻目にポールのハミルトンと。
今年の勢力図の縮図を見るような予選でした(笑)
0.4秒・・・・早く書きたかったのに書かれてた笑
何だろう?ポールを取ったのにハミルトンのテンションがえらく低くかったような。ライバル不在だったから?
メルセデスが三味線を弾いていたのか、フェラーリが予選モードでフロントローするのか楽しみにしてたのにQ1で興ざめ。で、とどめのQ3。
日曜日はレッドブルの2台が表彰台というのに期待しよう。
(メルセデスのフロントウイングのフラップの翼端板側ってあんなに下がってましたっけ?)
お先に失礼しましたw
まぁでもトラックリミット守って走ったら+0.1秒ぐらいで済んだと思う。
Q2タイムなら0.3秒差だし、0.2秒ぐらいまでは迫ったのではないかと。
メルセデスは新フロントウィングですね。
エンドプレート側は高めでフラップ角度が浅かったのが、今回から低くなり角度がついた。
Q2でマックスのパワーロストは、PUのセッティングいじった為らしいですね。慌てて元に戻したら、マックスから「ターボラグ・・・」のダメ出し。つまり、イギリスでも問題になったターボラグを解消しようとして、ミディアムを諦める羽目になったという事なのでしょうか。結果論かも知れないですけど、同じイジるでもQ1なら2アタックで挽回出来るし、タイヤの縛りもなかったのにと思ってしまいます。それより、FPでそこんところの調整出来なかったんですかね。
決勝は、降雨ならシャッフルされてチャンスありだけど、ソフトでミディアムのメルセデスにピット稼げるほど先行できるとは考えられないですね。降雨なしの最上位は3位と予想します。
ホンダはスペック3のフルパワーモードを他の個体(テストベンチ)などで再現できていないっぽいですね。今の時代にまさかの個体差が出たか!!(あのエンジンは今まで組んできた中で間違いなく5本の指に入る。by北見のおっちゃん)
それかオーストリアで無茶したからシリンダー内部の損傷が関係するのか?
ホンダは使用回転域がわずかに上昇したと思います。それによりギア比と合わなくなってしまった、高回転域のパワーを上げるモードにすると、マックスが踏み出す低回転域でパワーが出ない。マッピングでは無く根本的な問題だとの予想になります。
フェラーリは士気が落ちてるんじゃないかなあ。 今年まだ勝ってないどころか赤牛に先に勝たれてしまって立つ瀬がないというかなんというか、そういう状況だとミスが出やすいもんだ。 これが去年みたいにある程度勝負になってたのなら、凡ミスは減る
フリー走行でバタバタしても最終的にまとめ上げるメルセデス。
フリー走行でいいタイムを出すも、最後バタバタになってしまうフェラーリという
ウインターテストから続くこの流れに、そろそろ変化が欲しい。。
ホームレースで不運続きのベッテル表情を見ると、本当に痛々しい。
子供の様なあどけない笑顔が戻ると良いのですが。
決勝はマックスが、ソフトタイヤの蹴り出しで1コーナーでトップに立ち、クーリングの厳しいメルセデスを後ろに抑えこむ展開になる事を期待しています!
ガスリーの予選ギャップですが、コースの長短があるのでMaxの方を大体平均のラップ1分25秒に換算して、Q1-3のベストタイムで比較すると、今回が+0.322、前回が+0.314、スペインが+0.392、他は+コンマ5秒~7秒が5GP。
リカルドの去年、一昨年が+0.2秒前後ですから、ガスリーは後半+0.3秒台なら結構良いのではないかと思っています。リカルドの時はトゥを交互に使い合っていたのもあって、リカルドが前に出る事も度々あり互角の印象もありますが、タイムを並べてみるとガスリーとそこまで大きく違わないです。
意外だったのは、今季ここまでヒュルクがリカルドの+0.3秒と差が大きかった事。ヒュルクは2014~16年にペレスの-0.1秒、ペレスは2013年にバトンの+0.1秒、バトンは2010~12年ハミルトンの+0.2秒と辿っていくと、もしかしたらタッペンはハムの-0.15、リカルドはハムの-0.05、ガスリーとボッタスはハミルトンの+0.15で同じくらいという事も無きにしもあらず。
エクセルで予選ベストタイムをちまちままとめてみたのでよろしければどうぞ。
https://drive.google.com/open?id=1f_Pb8MSeQQ4j0IlmDhWg7iGr0fygFLkl
いきなり決勝結果ネタで失礼します!
大変想定外かつホンダ勢としては喜ばしい結果でした…かなぁ。
雨の展開を読み切ったチームはそう多くない印象でしたが、ボッタスやルクレールのクラッシュ含めて雨だけで無く風の影響が有ったのか? 喜ぶ半面、何故ここまでレースが荒れたのか慎重に見極めたいゲームですね。
とは言え、今回のポディウムはレッドブル育成が喜び合う展開でほっとしたのが正直な所ですね。ベッテルはやっぱり愛されてるなぁ…と言うのと、ルクレールはまだまだ粗いなぁ…って印象でした。