オーストラリアGPでのメルセデスの速さ!尋常ではなかったですね。しかし最高速を記録しているのはメルセデスチームではないそうです。これは驚きの結果です。
オーストラリアGP最高速度順位
1 バルテリ・ボッタス 329.0
2 フェリペ・マッサ 327.6
3 セバスチャン・ベッテル 327.6
4 パストール・マルドナード 327.5
5 セルジオ・ペレス 325.5
6 キミ・ライコネン 325.3
7 ロマン・グロージャン 325.1
8 マーカス・エリクソン 324.7
9 ニコ・ヒュルケンベルグ 324.2
10 フェリペ・ナスル 323.8
11 ニコ・ロズベルグ 323.1
12 ルイス・ハミルトン 323.0
13 ダニール・クビアト 319.1
14 ダニエル・リチャルド 318.8
15 カルロス・サインツJr. 315.9
16 マックス・フェルスタッペン 314.7
17 ジェンソン・バトン 312.8
18 ケビン・マグヌッセン 312.5
ウィリアムズが最高速度を記録しています。そしてなんとメルセデスチームはメルセデスエンジンで最下位でありフェラーリよりも最高速度は劣るのです。ルノー、ホンダは記録からもパワー不足なのはわかります。
決勝後のコメントでフェリペ・マッサは本家メルセデスチームとはエンジンが違うかもしれないと言っていますが、私はほぼ同一だと思います。それはこの速度データからも明らかな結果です。
これって何年か前のレッドブルにそっくりですね、最高速度はでないけど速い。メルセデス F1 WO6 Hybridは中高速コーナーで速いんです。大幅にダウンフォース増加に成功したマシンが今年出来上がったみたいです。その分ドラッグも増加していて最高速が劣ると考えられます。
それともう一つメルセデスチームが優れている点は回生エネルギーの貯蔵と使用方法にあると思われます。
現代F1カーにおいての最重要機械はMGU
私の完全なる推測話にお付き合い下さい。
メルセデス F1 WO6 Hybridと他のメルセデスエンジン自体の違いが無いなら差がつくのは回生エネルギーの使用方法に他ならないと思う。そして電気エネルギーの最大の敵である熱に圧倒的に強いマシンではないかと考えます。電気エネルギー、熱エネルギー、運動エネルギーと3つのエネルギーで走る現代F1で特に電気モーターの使用頻度が2014年より格段に上がっていますし、今まさにホンダが直面している問題でもあります。
なぜ熱が電気エネルギ-にとって敵となるのか簡単に説明しますと以下のようなエネルギー保存の法則が当てはまります。
例、電気エネルギー100=熱エネルギー30+運動エネルギー70
電気から得られるエネルギーを100として考えた時、熱エネルギーに30変換されれば運動エネルギーは70しか使えないっといった具合です。運動エネルギーとは回転力でF1マシンを動かすために使われる部分になります。熱として放出されてしまう数値をいかに抑えることができるかで運動エネルギーが増加します。
メルセデスはこの2014年から導入になったPUの研究開発に膨大な時間と予算をかけています。この部分にいち早く気付き他よりも一歩も二歩も抜きん出ていると思われます。
まだまだ推測の域はでませんが、他のチームと同じ燃料を使って走ってあれだけの差がつくのは単純に考えてエネルギー効率がいいからに他ならない。強引ですが回生エネルギーの使い方が上手いという結論です。