直前のプラクティス3では、フェラーリが予選に向けて順調な滑り出しを見せた。フロアのアップデートは結局使われておらず川井さんによればタイヤカスが挟まるからとの見解が示された。
トロロッソはガスリーにのみサイドディフィレクターとフロントウィングの空力アップデートを使用している。メルセデスはヘイローのウィングレットを結局外して予選を戦う。
予選レポート
天候は曇り、気温19℃、路面温度21℃で予選はスタートしました。
Q1
ハートレーとガスリーが真っ先にコースインしていきました。フェルスタッペンはコース脇に置かれた追加縁石にのって右リアサスペンションを壊しています。
メルセデス、フェラーリ、レッドブルの後ろに3回アタックしたガスリーが7位で通過しています。ハートレーも15位でフェルスタッペンはマシンが治らず15位確定。
Q2
メルセデス勢、ベッテル、リカルドはSSでアタックしています。SS最速はベッテルでメルセデスに0.5秒差つけています。
USアタックのライコネンがトップタイム。メルセデスとフェラーリはQ3に向けて最後にコースに出て感触を確かめています。
Q3
1回目のアタックでは1番タイムのハミルトンとベッテルの差0.088秒となっています。セクター1はベッテル、セクター2はハミルトン、セクター3は同等なタイムです。
2回目のアタックでは1位ハミルトン、2位ベッテル、3位ライコネンまで0.070秒差と白熱した戦いとなりました。
アメリカGP予選結果
順 | No | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス ハミルトン | Mercedes | 1:34.130 | 1:33.480 | 1:32.237 | |
2 | 5 | セバスチャン ベッテル | Ferrari | 1:34.569 | 1:33.079 | 1:32.298 | 0.061 |
3 | 7 | キミ ライコネン | Ferrari | 1:34.703 | 1:32.884 | 1:32.307 | 0.070 |
4 | 77 | バルテリ ボッタス | Mercedes | 1:34.518 | 1:33.702 | 1:32.616 | 0.379 |
5 | 3 | ダニエル リカルド | Red Bull | 1:34.755 | 1:34.185 | 1:33.494 | 1.257 |
6 | 31 | エステバン オコン | Force India | 1:34.876 | 1:34.522 | 1:34.145 | 1.908 |
7 | 27 | ニコ ヒュルケンベルグ | Renault | 1:34.932 | 1:34.564 | 1:34.215 | 1.978 |
8 | 8 | ロマン グロージャン | Haas | 1:34.892 | 1:34.419 | 1:34.250 | 2.013 |
9 | 16 | シャルル ルクレール | Sauber | 1:35.069 | 1:34.255 | 1:34.420 | 2.018 |
10 | 11 | セルジオ ペレス | Force India | 1:35.193 | 1:34.525 | 1:34.594 | 2.288 |
11 | 55 | カルロス サインツ Jr. | Renault | 1:34.891 | 1:34.566 | 2.329 | |
12 | 20 | ケビン マグヌッセン | Haas | 1:34.972 | 1:34.732 | 2.495 | |
13 | 10 | ピエール ガスリー | Toro Rosso | 1:34.850 | DNS | 2.613 | |
14 | 28 | ブレンドン ハートレー | Toro Rosso | 1:35.206 | DNS | 2.969 | |
15 | 33 | マックス フェルスタッペン | Red Bull | 1:34.766 | 2.529 | ||
16 | 14 | フェルナンド アロンソ | McLaren | 1:35.294 | 3.057 | ||
17 | 35 | セルゲイ シロトキン | Williams | 1:35.362 | 3.125 | ||
18 | 18 | ランス ストロール | Williams | 1:35.480 | 3.243 | ||
19 | 9 | マーカス エリクソン | Sauber | 1:35.536 | 3.299 | ||
20 | 2 | ストフェル バンドーン | McLaren | 1:35.735 | 3.498 |
まとめ
フェラーリに速さが戻ってきた!久しぶりに白熱した予選アタックの戦いは面白かったです。
ハミルトンがまたしてもポールポジションを獲得!今回は流れ的にフェラーリ優勢だったからもしかしてと思ったが、この男に隙は無し。
ベッテルはセクター1でタイヤを使い過ぎたのか?セクター3で遅れてしまった。ライコネンもほぼ同等タイムな事からもフェラーリの仕上がりは良さそう。ロングランチェックを一切行っていない事が決勝レースでのドタバタに繋がらない事を願う。
ベストオブザレストの6位はオコン、チームメイトの10位ぺレスに0.4秒差のタイムを記録。来年は本当にシートが無いんだろうか?来季からは体重差も無くなるのに勿体なさ過ぎます。
トロロッソホンダはQ2でタイムを出さない事が決まっていたためQ1で全力を出した。残っていたUS3セットをすべて投入してQ1時点で7位の好タイムを記録している。
空力アップデート効果なのかぁ~と思ったら、ガスリーもハートレーも旧仕様だった???
実走不足により効果が確認できずに次回以降に持ち越しのようですね。進歩はホンダパワーのみといったところ。
決勝レースはトップ10でSSスタートがメルセデス2台とベッテル、リカルドとなる。ベッテルは5位グリッドからスタートし、トロロッソ2台は最後尾。
熱い要素はフェルスタッペンの華麗な追い上げぐらいか、ライコネンの逆転優勝にも期待したいね。