2017年のF1は前半戦の最終戦まで来てしまいました。モナコまではフェラーリが優勢だったがそれ以降メルセデスの強さが際立っています。
ハンガロリンクは低速でテクニカルなコース、フェラーリの巻き返しに注目したいところです。
ハンガリーGPのタイヤ選択
なぜこのコースで中間設定なのか?ピレリの考えがわかりません。一番ソフト側セットでいいと思います。
2016年のタイヤ戦略
2016年のタイヤ選択は今年と同様「SS,S,M」でした。TOP3は以下の戦略でした。
- ハミルトンSS5old:(16)⇒S:(25)⇒S:(29)
- ロズベルグSS5old:(17)⇒S:(25)⇒S:(28)
- リカルドSS6old:(15)⇒S:(18)⇒S:(37)
2016年タイヤの状況
SSは15周、Sは25周ぐらいがタイム的には一番おいしい周回数でした。
SS最長周回はマグヌッセンが24周、S最長周回はリカルドの37周となっています。Mはマッサが40周使っています。
Mはペースが悪く使いどころが無いといったところです。
2017年のタイヤの状況は?
5段階指標 | AUS | CHI | BRN | RUS | ESP | MON | CAN | AZE | AUT | GBR | HUN |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ダウンフォース | 4 | 2 | 2 | 4 | 4 | 5 | 2 | 2 | 3 | 4 | 4 |
路面グリップ | 1 | 3 | 4 | 4 | 4 | 1 | 1 | 4 | 2 | 4 | 4 |
路面の荒さ | 3 | 3 | 5 | 2 | 4 | 1 | 1 | 1 | 1 | 3 | 3 |
タイヤ横方向の負担 | 2 | 4 | 3 | 5 | 4 | 1 | 1 | 2 | 3 | 5 | 4 |
タイヤ全体の負担 | 1 | 4 | 3 | 2 | 4 | 1 | 2 | 3 | 2 | 5 | 3 |
ダウンフォース設定が高く、曲がりくねったコースのためハンドルを切っている状態が長くなり横方向への負担が高めの4となっています。
タイヤの発熱に影響を与える粗さが3となります。4戦連続で滑らかな路面が続いていたため作動温度の面での各チームの対応力も問われます。
タイヤのデグラデーション
SSは25周、Sは35周までは十分使えると思います。ラップタイムの落ち込みを考えればSSは20周、Sは30周が目途になるでしょう。
Mを決勝で使うような事は無いと思われますが50周は使えると思います。
まとめ
タイヤ戦略は昨年同様に2ストップになるでしょう。SSスタート⇒SS⇒Sが最速になるのかな、気温と路面温度の上昇ぐあいによってはSS⇒S⇒Sの選択もありますね。
抜けないコースと知られるハンガロリンクですが、1ストップはペース的に難しいでしょう。
今年序盤にあったメルセデスのタイヤオーバーヒート問題が再燃するようなら面白い展開に期待できますが、ここ数戦では克服した様に思えます。逆にフェラーリは熱入れに苦労していたような・・・。
路面の粗さがここ4戦とは明らかに違い、ダウンフォースも高いこのコース。各チームのタイヤへの対応力を測るには絶好の機会となりそうです。