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2021年最終戦アブダビGP予選は、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが見事に今季10回目のポールポジションを獲得!

ホンダにとっても切れのいい数字である、90回目のポールポジションでした。

 

Q3でフェルスタッペンのトウ役になったペレスは4番手、角田は8番手となった。

ガスリーはQ2のミディアムアタックで失敗し12番手となっている。

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アブダビGP予選タイム差▲0.371秒

ドライバー S/F T1 S1 T7 S2 S3 タイム Gap Tyre
1 VER 229 290 16.853 325 35.643 29.613 1:22.109 C5
295 324 225
2 HAM 229 286 16.902 320 35.783 29.795 1:22.480 0.371 C5
294 315 226
4 PER 226 291 16.976 327 35.784 30.187 1.22.947 0.838 C5
297 322 223
5 SAI 226 283 17.113 322 35.839 30.040 1:22.992 0.883 C5
288 317 223
6 BOT 227 285 17.044 321 35.968 30.024 1:23.036 0.927 C5
293 315 225
8 TSU 226 286 17.050 323 36.005 30.165 1:23.220 1.111 C5
290 312 223

フェルスタッペンとハミルトンの比較動画

https://www.formula1.com/(画像クリックで動画へジャンプ

※セクター1の差間違ってるよ公式さん(笑)-0.049です。

フェルスタッペンとハミルトンのテレメトリー比較

https://twitter.com/f1debrief
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今回の勝負、単純明快、ストレートで速かったレッドブル・ホンダです。

単独でもメルセデスより1~2km/h速かった。

ペレスが先行してフェルスタッペンにトウを与える事で、完全に引き離した格好です。

 

フィニッシュライン通過時点で約5.3秒の間隔、セクター1通過時点で5.1秒、T5~T6のストレートではペレスが320km/hに対してフェルスタッペンは325km/hだった。

ペレスはT6,7のシケイン通過後、スロットルオンを一旦やめてフェルスタッペンを待つ。

約2.2秒差になったところでフルスロットル、再度スロットルカットで約1.6秒差、その後もスロットル調整をしつつ加速して294km/hでブレーキング、この時点でフェルスタッペンは320km/hまで到達していた。

シケインまではコーナリングに影響しない約5秒差を保ち、2本目のストレートでビックトウを与えている。

 

通常であれば、約5秒差を保ちつつ、引っ張り役も全開走行してラップを刻むのだけど、連続ターン区間を前に道を譲る。

比較的高速なターン9とセクター3をフレッシュエアーで走る事ができたフェルスタッペンだった。

レッドブル・ホンダがストレートで速い理由は?

先ず一つに、ドラッグの削減が上げられる。

比較できる画像などは無いが最大レーキ角を下げていると思われる。

静止状態のレーキ角は、こんなに浅かっただろうか?

 

今までも高速サーキットでは、下げるようにはしているだろうけど、ジェッダから攻めていると思われる。

これによりブレーキング時に、フロントウィングと路面の間隔が広がり、グランドエフェクト効果が低下して低速ターンが遅くなってしまう。

しかし、強すぎたフロントエンドを少し下げたところで、強い事には変わりない。

セクター3の直角コーナーをメルセデスより速く走る事が出来た。

 

ホンダは最終戦と言う事で、最大パワーを発揮している。

Q1から4台揃って簡単にタイムを出せていた。

路面のラバーが無い状況では、パワーがあるからこそ出来る事です。

 

このコースは、ターン6のシケインまでにチャージエネルギーの90%を使い切る。

メルセデスは320km/hを頭打ちにしてエネルギーカットしていると思われ、ハミルトンのトウがあったボッタスは、+1km/hしか変わらなかった。

そして、例のパワーアップ、旬の期間は終わったと見ていいと思う。

ハミルトンの5基目は、既に1,200km超え、ブラジルでは予選・S予選・決勝で酷使、ジェッダでも予選・決勝で使った。

 

レッドブルが、スピードトラップと各セクター通過速度で軒並み上位独占している事からも、かなりダウンフォースを削っている。

レースペースでは、分が悪くなる可能性が高い。

 

そして、レースになれば、両者は拮抗する。

レイアウトが変わり、今までは縦方向だけだったタイヤへの負担が、横方向にも増え、ハイペースならハードでもマネージメントが必要となる。

最後の最後、残り数周まで手に汗握る展開となるのは必然です。