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2021年F1第16戦トルコGPは、優勝こそ出来なかったが、フェルスタッペン2位、ペレス3位でレッドブルのダブル表彰台フィニッシュ。

ガスリーは6位、角田は9番手スタートから14位と言う結果でした。

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トルコGP予選タイム差+0.328秒

POS ドライバー F T1 S1 S2 T12 S3 タイム Gap Tyre
1 HAM 253 301 30.738 29.262 321 22.868 1:22.868 C4
279 295 252
3 VER 254 302 30.801 29.333 314 23.062 1:23.196 0.328 C4
280 290 252
4 LEC 253 301 30.990 29.319 322 22.956 1:23.265 0.397 C4
283 295 252
5 GAS 255 301 30.711 29.361 321 23.254 1:23.326 0.458 C4
280 289 251
6 ALO 253 301 30.762 29.592 320 23.123 1:23.477 0.609 C4
280 289 251

 

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単独で完璧にタイヤを温めたハミルトンは、ターン1のボトムスピードが高い。そして速度200km/hの高速コーナーであるターン3から4へのアプローチが頭一つ抜きんでている。

フェルスタッペンは、大きく回り込むターン7が遅い。ターン9を立ち上がってセクター2の通過前に加速が鈍り、ストレート全体が遅くなっている。

ハミルトンは、セクター2通過後DRSを開きターン11が圧倒的に速く、早めに最高速321km/hに達する。

メルセデスのエネルギーマネージメントは、ターン3,7,9の各加速ポイントのエンド速度を抑え、ターン9立ち上がりに集中的に使用している。ダウンフォースを高めに設定してトラクションを稼いでいる事も強かったポイントになるだろう。

トルコGP決勝タイム差+14.584秒

スタートでは、ミスなくフェルスタッペンが2位を確保、ペレスがガスリーのインに入り込み一気に4位へ上がった。

ガスリーはアロンソと接触して加速が鈍ったが5位、角田は8位となっていた。

角田vsハミルトン(8周)

角田の後ろ9位に上がっていたハミルトンは、得意のターン3~4のアプローチでいきなり仕掛けてきた。

これをアウト側から被せて何とか抑えた角田、その後はストロールのトウを上手く使いストレートでは並ばせる事なくしのいでいた。

Lap8のターン1、思いっきり立ち上がりラインに振ったハミルトンは角田のスリップを捉える。

ターン3のアウトラインをこじ開けるとターン4で抜き去っていった。

この角田の頑張りはハミルトンにトップから19秒のビハインドを与えていた。

ガスリーvsハミルトン(2周)

Lap14の裏ストレート、単独で走るガスリーのスリップに入ったハミルトンはターン12であっさりと抜き去っていった。

ターン9からの立ち上がり加速が遅いホンダPU、ターン11のステアリング抵抗をもろともしない加速があるメルセデスPU、これはどうしようもない。

それでも2周抑えたガスリーであった。

ペレスvsハミルトン(8周)

ガスリーを抜いたハミルトンは7秒前のペレスを追うが、それまでのような勢いが無くなった。インターのオーバーヒートとグレイニングに苦しんでいた。

Lap30にペレスの背後に迫ったハミルトン、ここから攻防が始まる。

Lap35の裏ストレートでペレスのスリップを捉えたハミルトンはターン12のアウトから仕掛ける。

 

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ペレスは、失うものが無いため微妙なラインの駆け引きに分がある。

ハミルトンはターン13で寄せてラインを塞ぐが、戻ってくるペレスから大きく離れる、ターン1手前では1台分前だが、イン側にいるペレスは気にすることなく普通にターンイン。引くしかないハミルトンだった。

ペレスは、タイヤ交換後のフェルスタッペンを自分の前に迎え入れるまでハミルトンを抑え込んだ。

Lap38にピットへ入ったペレス、8周もの間ハミルトンを抑え切った。

 

トップを快走するボッタスには、全く歯が立たないフェルスタッペンは2位をキープ、ペレスはその後タイヤ交換後グレイニングに苦しむルクレールをパスして3位まで上がる。

ガスリーvsハミルトン(5周)

ガスリーは乾き始めた路面でペースアップ、無交換で走り切ろうとする3位ハミルトンのピットストップを決断させるペースだった。

Lap55からガスリーは、ピットアウト後インターがオーバーヒートしたハミルトンを攻めた。

抜けなかったがいいチャレンジだったと思う。

まとめ

ホンダ勢のハミルトン包囲網、DRSが使えないハーフウェット状態がこれらの好バトルを演出していた。

ドライだったらこうはならなかっただろうね。

フェルスタッペン以外の3人が何らかの形で関わりハミルトンに対する脅威となっていた。

 

メルセデスに勝てるスピードが無かったレッドブル・ホンダだが、フェルスタッペンはハミルトンに対してポイントで逆転する事に成功。

ありがとうホンダ、日本カラーの効果なのか? オールホンダとも言うべく力の結集だったと思う。

 

  • フェルスタッペン←6p←ハミルトン
  • メルセデス←36p←レッドブル・ホンダ

ドライバーでは6p先行に変わり、コンストラクターでは36pに広がった。

 

今回はレッドブル・ホンダの課題が多かった、間違ったパワーマッピング、それを助長した臨機応変に対応出来ないマシン。

あと6戦中2戦は新規サーキットとなる、そこで今回のような失態は避けたい。

そこでリードを広げた方がチャンピオンにもっとも近いと言えるだろう。

 

フェルスタッペンとハミルトンは、とにかくリタイアを避けなければならない。

ペレスは接触も辞さないブロックラインを取れるが、ボッタスはそうではないだろうな。あまりダーティな方向には行かず、いい勝負をしてほしいと思うが、ホーナーさんキレてるからなぁ・・・。

持てる力の総力戦、見逃すなかれ。