15日に行われたF1エンジンメーカー4社とFIAの会議において、来年の2016年もシーズン中の開発が許されるとともに1年型落ちのエンジン供給ができるようにすることで合意した事がわかりました。
開発トークン規則が変更になり35に増加する
今回の会議で決まったのはトークン規則の変更です。
私の希望はトークン規則自体の撤廃でしたが、さすがにそこまではいかなかったようです。
これまでのおおまかな規則は以下です。
- 2016年シーズン開幕までの開発トークンは25
- 開発禁止部分はアッパー/ロワークランクケース、バルブドライブ、カバー、エアバルブシステムなど
- ホモロゲーションは2016年2月末まで
- ホモロゲーション後は信頼性、安全性、コストダウンなどの目的以外での変更は禁止
- メーカーが供給できるのは1仕様のみ
今回の会議で決まった事は以下です。
- 2016年シーズン終了までの開発トークンは35
- 開発禁止部分の解除
- 型落ちエンジンの供給可能
シーズン中も開発が可能になり、さらに開発トークンの増加することになりました。
そして開発禁止部分の撤廃もあり、かなり大きく緩和されています。
いつもエンジン関連規則変更では反対にまわるメルセデスもここまで圧倒的に強いとなるとF1の今後を見据えて今回は合意に至ったと思われます。
そしてやっぱり大問題であるレッドブルのエンジンが無い事でのF1のグリッド縮小を止めなくてはなりませんし、エンジン開発環境の緩和がもたらす恩恵は大きいと思います。
エンジンの選択の自由度が大幅に下がっている今のF1では勝つためにはメルセデスかフェラーリの2択しかない状況ですので、とくにルノーやホンダには今回の緩和がもたらす影響は大きいかと思います。
ホンダは開発トークン増加で改善できるポイントが増加する
今回の会議での合意はホンダにとっては本当に朗報です。
いや~本当に良かったです。
シーズン中開発OKはともかくトークンまで増加するなんてこの上ない朗報でしたね。
本当はトークン撤廃にもって行きたかったですけどね。
ただ今回の決定がもし無かったとしたらシーズン開幕までに25トークンを使い、新エンジンを作り上げねばならなかったはず。
ホンダがすでに規定変更前の状態で予算や人員を増加していたとしたら、開発速度が上がり一気にメルセデスとの差を詰めることが出来るかもしれない。
そんな事を考えていたら来年のホンダのできがどんなもんなのかワクワクしてきちゃいました。
エンジンの型落ち供給が可能になる
現在フェラーリの型落ちエンジンを使用しているマノーは限定的処置で全F1チームの合意を得られたため型落ちエンジン使用を許可されています。
これが来年からはエンジンメーカーとチームの合意のみで可能になりました。
これにはルノーがレッドブル系チームから手を引いているのでトロロッソはフェラーリとのエンジン契約を進めている。
それもフェラーリの型落ちエンジンだというから規定上の障害は取り除かれた事になります。
しかしトロロッソの運命はレッドブルがF1にとどまることが条件ですし、まだまだ余談を許さない状況なんですよね。
ホンダにとって今回の決定がどれだけの恩恵をもたらしくれるのか結果で証明してもらいたいです。
ホンダになら出来ると信じています。