今季絶好調?のフェラーリ、開幕戦の速さではメルセデスの方が上でしたが、ここ2戦は速さで凌駕!
中国GPは作戦ミスで落としたが、僅差の戦いを制する力は本物でしょう。現状パワーで上と見て良いと思えるデータも揃っている。
メルセデスはマイレージを意識するあまりにコンサバセッティングで走っている可能性もあるので、まだまだ戦いは激化するでしょう。
そして、フェラーリの空力デザインは今年も面白い!
コークボトルを使ったディフューザー上面でのウィンドトンネルなど、いたるところに変更が施されている。
今回はあの変てこなミラーに再度迫ってみます。
フェラーリ:ミラーウィング
上の画像がF1iでの解説ですが、ミラー通った空気があんなに曲がるわけがないと思っていました。
世界のF1ファンには凄い方が沢山いるんですが、そんな中でもCFDを使いこなす方がいらっしゃいます。
実はCFDってフリーソフトが沢山あるんですよね。私も何度か使ってみようとしたのですが、使い方が難しくて無理でした。
その内勉強しようかなぁ・・。
https://www.f1technical.net/のフォーラムにはそんなヘビーマニアな方が日々議論していて、宝物が沢山眠っていますので気になる技術などありましたら検索してみて下さい。
今回はここから引用しております。
フェラーリ・レッドブル:ミラーのCFD実験結果
サイドビューでの空気の流れ全圧力プロット
後方に向かって若干下向きに空気の流れを変化させている。
続いてトップビューの空気の流れ全圧力プロット
SF71Hの乱流が大きく発生している様子が伺える。
下の表がこのCFD実験得られた空気抵抗値(Cd-A)です。速度は30m/sで時速108km/hの状態になります。
Mirror of | SF70H | SF71H | RB14 |
---|---|---|---|
Velocity (30m/s) |
30 | 30 | 30 |
Cd-A | 0.015704 | 0.022311 | 0.011630 |
マニアックな世界…LOVE ですねw
あー楽しいシーズンだ。
サイドポンツーン上部の開口部は、
内側で空気を下向きに引っ張ってそうですよね。
そして下に吸われて減った分をミラーウイングで足す感じ。
しかし元の空気抵抗の4割増しとは、
こんなに抵抗が大きくなっているとは思いませんでした。
というか減らすためにやってるものと思ってました。
ミラーウイングは今までどのチームもやってなかったので、
ハロが付いたから新しくその近辺を見直したんだと思ってましたが、
リアウイング下に空気を流すためのものだったとは。
私も減るもんだと思っていましたよ。
まさかこんな事に利用するとは驚いた。ヘイローの乱流抑制効果も否定できない機能だと思われます。
サイドミラーは小型カメラ化して、コックピット内にモニターを設置して見るという…bmwやLexusが高級車(海外で設定、日本ではまだ認可されてないはず)で採用している方向にはならないんですかね?…そのほうがCd値は格段に下がると思うのですが。
でも『立っているものは親でも使え』のごとくサイドミラーを流線形のCd値の低めにせず、ウイング化して気流を操ろうという自由(こども的)な発想は…凄いですね。
ミラーはレギュレーションで規定があるので、カメラ化はできませんね。
禁止されていなかったらやるが、F1基本スタイルですねぇ。
レギュレーションの抜け道を見つけるための、専用人員もいるぐらいですから。