アロンソの地元スペインGPですが、昨年は1周目にメルセデスの同士討ちがありフェルスタッペンが初優勝と話題性においては非常に大きいグランプリでした。

スペインではタイヤにおいて一番ハード側のセットとなるために、今までほとんど使われなったミディアムや初登場となるハードがどのような性能を示すのかが今後のシーズンを占う上で要注目となります。

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スペインGPのタイヤ

この5戦まではピレリ指定のセット数となっています。次戦のモナコからは各ドライバーが選んだセット数になります。

2017年コンパウンド

ロシアGPのタイヤは全ドライバー以下になります。

  • ソフト(S) 7セット
  • ミディアム(M) 4セット
  • ハード(H) 2セット

2016年のタイヤ戦略

優勝したフェルスタッペンと0.6秒差で2位だったライコネンは2ストップを選択しております。

  1. フェルスタッペンS(12)→M(22)→M(32)
  2. ライコネンS(12)→M(23)→M(31)

シミュレーション上では3ストップが最速でしたが、高速コーナーが多く前走者の乱流の影響で抜くことができないサーキット、トラックポジションキープが最適な戦略となります。

リカルドはトップ走行中で3ストップを選択して4位に沈みレッドブルの戦略に不満をあらわにしていましたね。

2016年タイヤの状況

Sは15周、Mは25周ぐらいまでがタイム的に使える範囲内でした。

路面μが高く、高速コーナーが多いのでタイヤに対する横方向の負担が高い、デグラデーションが大きいバルセロナです。

2017年のタイヤの状況は?

今年も2ストップになると思われます。ミディアムのラップタイムがどの程度なのか?ソフトがどれだけもつのか?でタイヤ戦略の違いが生まれます。ピレリの5段階指標をみてみましょう。

http://news.pirelli.com/
 ピレリ5段階指標 メルボルン 上海 バーレーン ソチ バルセロナ
ダウンフォースレベル 4 2 2 4 4
路面グリップ 1 3 4 4 4
路面の荒さ 3 3 5 2 4
タイヤ横方向への負担 2 4 3 5 4
タイヤ全体への負担 1 4 3 2 4

路面μは高めでダウンフォースもかなり必要なサーキットになります。タイヤへの負担はかなり大きく、ピレリの指標では上海と同等となっています。


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タイヤのデグラデーション

上海でSタイヤは約30周もっていますが、バルセロナでは難しいでしょう。

デグラデーションは中国GPの結果から考慮して66周で争われるスペインGPでのタイヤの性能限界点予想ですが、S25周・M35周・H45周ぐらいでしょうか。

 

タイヤ戦略ですが、ラップタイムを考えるとSでどこまで走れるのかが焦点となります。

トップチームはSスタート→S→Mとなると思います。燃料の重い序盤はソフトでラップタイムを上げてペースを保ち最後に規程の2種類のタイヤを使う条件を満たすMを投入する。

Mで走る周回を極力少なくできるチーム・ドライバーが勝つと思います。

Hは昨年も決勝では使われていないので、今年も必要ないですね。

 

この高速サーキットでメルセデスとフェラーリの位置関係がどうなるか、非常に楽しみな週末となりそうです。