F1のメカニズムを中心にしたブログです。考察や分析をおこなっています。

【F1空力学】ハイ ノーズ(High Nose)の歴史!Part.2

【F1空力学】ハイ ノーズ(High Nose)の歴史!Part.2

 

過去にあったF1技術に迫る!今回はハイ ノーズの歴史を振り返るPart.2です。

 

1990年代から2000年代にかけて、モノコック前方を上昇させるハイノーズは当たり前になっています。

一度は先端がかなり上昇したものの、空力的にセンシティブになる事を嫌い適度な高さを保っていました。

 

2009年のレギュレーション大改革により、その思想は一変します。

ハイ ノーズ(High Nose)の歴史

2009年、レッドブルに移籍していたニューウェイ設計によるRB5は、序盤かなりシャープなノーズでした。

https://www.motorsport.com/

 

 

モノコック自体は限界ギリギリまで持ち上げられ、前面より空気をいっぱい取り入れようとしています。

https://www.motorsport.com/

終盤ノーズは横に広がり、先端はフロントウィングより前に突き出るロングノーズになっています。細いノーズのステーで発生する乱流を嫌らった結果だと思われています。

 

 

時折素晴らしい速さを見せたTOYOTA最後のF1マシンTF109も同じような思想です。

https://toyotagazooracing.com/

あらゆるウィング状のパーツが使用できなくなり、リアウィング面積を大きく削られた事で、フロアとディフューザーに空気をいっぱい送ろうと言うコンセプトをほとんどのチームが採用していった。

 

2010年代のノーズ

2011年、ワークスメルセデス復帰2年目のW02は、スーパーハイノーズと言っていいほどに高い!

https://www.formula1.com/

大きな口を開けた生き物みたいなノーズ下の開口部です。

 

 

この高くなりすぎたノーズは、2010年ウェバーのクラッシュで、先端がリアタイアに巻き込まれて危ないとの見解を導き出した。

 

 

 

2012年、ノーズ先端の高さを基準面から550mmまでとされる最悪のレギュレーションが発行された。

https://www.motorsport.com/

醜い醜い段差ノーズの登場です。

モノコックは限界ギリギリの高さ(625mm)にしたいデザイナーは、規定通りのノーズ先端を下げただけです。そしたら段差がついちゃった。

 

https://www.wikiwand.com/

シューマッハ復帰後初ポールだったモナコ、メルセデスW03は段差部分を頑張って流線形にしています。

 

 

大不評となった段差ノーズは2013年より衝撃吸収構造ではないショーカバーを付けて良い事になったが、採用・不採用がチームごとに分かれる結果となってしまった。

2013年、マクラーレンMP4-28はショーカバー採用していた。

https://ja.wikipedia.org/

 

2013年全チームのノーズ一覧です。

https://f1sport.auto.cz/

最初はノーズやモノコックを路面から離す事だったハイノーズの概念が、先端がフロントアクスルよりも上にある事だと変わったのは、この頃だと思います。

 

2014年からのパワーユニット時代はPart.3へと続きます。

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コメント Comments

コメント一覧

  • じゅんた がコメント

    2020-03-31 14:17

    2010年前後のノーズがビジュアル的には最悪ですね(´д`|||)
    こうやってノーズの歴史を観ていると、好き嫌いはあるにしても今のノーズは洗練されてますね。

    • f1観戦歴28年 がコメント

      2020-04-01 17:11

      じゅんたさん、同感です。2010年前後のノーズは正直言ってお世辞にも格好良いとは言えませんね。特に前から拝見すると「なにこれ?」って感じで本当にかっこ悪いです。あんな物がどうして登場したのだろう・・・?

      • がコメント

        2020-04-01 23:07

        格好良い形状と性能とが反比例、一致しないでしょうかね?
        身近な例で、鉄道の新幹線の先頭車両がカモノハシノーズになった様に。

  • キノフロニカ がコメント

    2020-03-31 14:43

    ハイノーズはF1の歴史と常識を変えた発明のひとつですよね。
    ところで、スカパーを継続されている方々にお知らせです。
    ”レースがなくてもニュースはある!F1ファン必見の「F1 GPニュース」は4・5月も放送!”
    だそうです。4/10(金) 20:00~21:00に放送されるみたいです。
    加えて「F1 LEGENDS」も放送されるそうです。
    https://otn.fujitv.co.jp/b_hp/910200017.html?utm_content=buffer5f29f&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

  • がコメント

    2020-04-01 22:49

    トヨタが車体も含めて全て自社で参戦していたのですね。
    確か、エンジンだけウィリアムズにも供給して、2チーム体制でしたね。
    ハイブリッドエンジン得意のトヨタが、現在のパワーユニットにこそ参加して欲しかったです。

    ノーズ高さを持ち上げた事で、ロアーアームの取り付けポイントも上に移動したので、アッパーアームと共に正面から見て平行では無く、ハの字状になったのも、この時代のF1のスタイルでした。
    初めて見た車体ごと浮かした画像で、自重でタイヤが垂れ下がったのか?と勘違いしてしまいした。

    • Jin(F1モタスポGP管理人) がコメント

      2020-04-01 03:11

      TOYOTAはF1に行く為に、WRC撤退、ルマン参戦、そしてF1と言う流れです。
      資本はトヨタですが運営はTMGですね。エンジンはヤマハが元になっています。
      まぁ側から見ているか限り、フェラーリの様なお家騒動を連発し、やっと形になった2009年をもって撤退。勿体無かったなぁ・・・。

      • がコメント

        2020-04-01 04:17

        トヨタのWRCで思い出しましたけど・・・今年愛知県新城市で行われる予定であったラリーが・・・コロナウイルスの為、中止になると言う事が今年ありました。ああ・・・せっかく過疎の田舎にもカーレースで活気を呼べてみんなの心を潤せたと思ったのに・・・地元のみんなは楽しみにしていたのに本当に残念です。WRCは2010年に北海道の十勝で行われた以来だったそうですので。トヨタやデンソー等の地元自動車関連企業も本腰を入れていたのに・・・。スバルも確かルノーもそうであった。無念なり!

      • Jin(F1モタスポGP管理人) がコメント

        2020-04-01 05:30

        十勝で4年やった後、札幌に移動したんですよ。
        札幌の時はライコネンも来てましてね、リエゾン区間の赤信号で止まってるところにサイン貰いに行く馬鹿がいっぱいいて、困りました。

        十勝開催の頃は、友達FDと私エボ6で、連んで観に行ったのが思い出です。

      • がコメント

        2020-04-01 04:45

        いつも御世話になります。ありがとうございます。
        テーマ以外の内容になってしまい、本当にすいません。

        トヨタのエンジンにヤマハが関係してるのは、皆さん御存知ですよね。
        トヨタが参戦するより以前にヤマハがF2、F3000の実績を引っ提げてF1に初参戦しましたが、全チーム自然吸気式エンジンでスタートした1989年初年度、ザクスピードと提携して散々な成績に終わった事は今でも忘れられません。
        ヤマハと言えば5バルブが代名詞でしたが、F1で禁止されてしまって今ではあまり語られませんね。
        フェラーリも初期のV12には5バルブ使っていましたが、4バルブになりました。
        今でもフォードコスワースと共同でベネトンがワークス独占使用したDFRのV8をシリンダーヘッドのみヤマハ5バルブで参戦していたら?と思い起こしたりします。
        それ以降のヤマハF1についても、皆さん御存知の通り。

        2輪のTT-F1や耐久レースでは実績あったのに、4輪F1では国内ライバルのホンダ以外優勝出来ないくらい壁が厚かったのですね。
        私にはヤマハが、4サイクルよりも2サイクルのイメージが頭にあって離れられません。
        YZR500の2軸逆回転クランクV4エンジンがあったものですから。

        全くテーマかけ離れてしまって申し訳ありません。

    • 特命捜査課 がコメント

      2020-04-01 09:42

      匿名→特命捜査課(特捜最前線のファンでした)のニックネームで宜しくお願い致します。

      画像のロアアームですが、ハイノーズ化でモノコック直接取り付け(ゼロキール)になったので、角度が付いてハの字になったわけですね。
      キールでマウントしていた時は、ハイノーズでも真っ直ぐ平行でしたね。
      マクラーレンMP4/8は、ハイノーズでは無くスラントノーズ(一旦持ち上げて先端部分で下げる)でしたが、やはりキールでロアアームのマウント処理をしていましたね。

      • がコメント

        2020-04-01 10:53

        特命捜査課さん、ご承知いたしました。頭の中に入れておきます。だけどこんな所で下品な言葉を若干使用しますが、この後に出たノーズの中には・・・男性の・・・〇ン〇コみたいなノーズのマシンまで出てきましたね。正直あれは見苦しくかっこ悪かったです。あんなので本当に空力効果があったのかと疑問でしたが。後、僕は「さすらい刑事旅情編」シリーズのファンでした。

  • f1観戦歴28年 がコメント

    2020-04-01 05:51

    まず匿名さん、ごめんなさい。誤ってあなたの名前を間違えて使用してしまって。誠に遺憾に存じます。ミス防止を徹底致します。ところでザクスピード・ヤマハって確か89年開幕戦と鈴鹿のみベルント・シュナイダーって言ったかな?というドライバーが予選通過したのみだったような記憶があるのですが・・・。詳しい事は忘れました。リザルトはどうだったかな?

    • がコメント

      2020-04-01 06:51

      f1観戦歴28年様
      いえいえ。どういたしまして。
      匿名→新しいニックネームを考えているところなので、しばらく御待ち下さい。
      貴殿様が、言われます通りです。
      シュナイダーだけが予備予選、通常予選共に通過して決勝進出でした。リザルトは2戦ともリタイアでしたよ。

      ザクスピードはドイツのチームで、ドイツ人のシュナイダー優先してたのではないでしょうか?
      ヤマハと鈴木亜久里選手は、蚊帳の外扱い(エンジンとスポンサー目的)

      • f1観戦歴28年 がコメント

        2020-04-01 09:23

        匿名さん、お心使いありがとうございます。感謝感謝の一言です。しかしまあ、酷いもんです。これでは亜久里は97年の中野伸司同様だったじゃないですか!全く、日本人を金釣る式で雇おうだなんて!とは言え、そういう風潮は現代f1にもあります。特にレーシングポイントのペレス当たりなんてそういうペイドライバーですよね。過去には「金さえあればシートは買える。」と発言した某日本人f1ドライバーもいましたが・・・。

  • 特命捜査課 がコメント

    2020-04-01 09:59

    f1観戦歴28年様
    特命捜査課のニックネームで宜しくお願い致します。

    いわゆる持参金付きという事ですね。
    鈴木亜久里選手は1988年、日本GPで急遽ラルースローラ(この時はフォードコスワースDFZ)にスポット参戦でF1デビューの時、持参金用意でと言われて、それなら走らないと一旦断ったそうですね。結局、持参金無しでも走ることが出来たでしたね。
    中野選手の時は、持参金どころか、プロストGPのチームミーティングではフランス語だけのやり取りで仲間外れ同様の扱い、チームメイトのオリビエ・パニスからも同情を受けたくらいの酷い待遇だったですね。
    ジャパンマネーを、あてにされてた時代だったのですね。

  • あんちゃん がコメント

    2020-04-02 00:05

    私はハイノーズよりローノーズ派
    だから新規定のノーズには期待してましたが、今年は開幕も不透明
    レギュレーションは2021年継続だから少し残念です
    モーターも含めスポーツが軒並み見れないのは辛いです

    • 特命捜査課 がコメント

      2020-04-02 03:21

      私も、どちらかと言われるとローノーズ派で、ハイノーズでも一旦持ち上げてからノーズ先端部分を下げたスラントノーズでしょうか?が好きです。
      ウイングを2本のステーで吊り下げたタイプでも低く短いタイプが良いです。

  • f1観戦歴28年 がコメント

    2020-04-02 03:49

    僕もどちらかと言うとローノーズの方が好きと言うかかっこいいような気がします。なんとなくですがローノーズの方が地面に接しているイメージがあるようで良い?イメージが致します。

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