2018年イタリアGPが行われるモンツァは最小のドラッグ(空気抵抗)を求めた空力セッティングが必要となる。
リアウィングはとにかく寝かせて最高速度を稼ぐ仕様になっている。しかしこの上部フラップの最小の高さは、2019年より導入されるレギュレーションにより今年で見納めです。
モンツァ仕様リアウィング
フェラーリはメインが長くフラップは小さい。どちらもきれいに緩やかな曲線タイプ。
メルセデスはメインは短く湾曲タイプで曲線は強め。
レッドブルはほぼフラットタイプ。フラップは角度を浅くするために長くなる。
トップ3チームのリアウィング比較⇩
La comparativa d los 3 conceptos d ala posterior d Mercedes, Ferrari y Red Bull para Monza #ItalianGP. Tre interpretaciones muy diferentes con un mismo objetivo: eficiencia. pic.twitter.com/QMFhxuzRHy
— Albert Fabrega (@AlbertFabrega) 2018年8月30日
各車かなりデザインが違いますね。昨年から角度だけではドラッグがわからなくなって複雑化しているのがよーくわかる比較画像です。
ミッドフィールドのリアウィング
トロロッソはメインは短く曲線はある方です。どっちも小さいがちょっと厚い気がする。
ルノーはどっちかと言うとメルセデス系ですね。ガーニーフラップが凄いな。
フォースインディアはフェラーリっぽいね。メインの曲線がちょっと強め。
ウィリアムズはどう見ても大きすぎ、メインプレートの曲線が強すぎるでしょ。フラップ角度もありすぎじゃないかい?
以上、木曜日時点での画像ですので予選までは変化していくと思われますが、際限なく違うデザインを持ち込めない、各チーム大体2種類ぐらいです。
2019年リアウィング新規則
基準面からの高さは820mm予定でしたが、バックミラーの視認性を考えて850mmになる可能性があります。
主な変更点(mm) | 2018 | 2019 |
---|---|---|
リアウィング幅 | 950 | 1,050 |
基準面からの高さ | 800 | 850? |
メインと上部フラップの隙間 | 10~15 | 10~15 |
↑DRS時 | 65 | 85 |
DRS時の効果を高めるためにメインプレートと上部フラップの隙間が85mm必要となる。現在より+20mmの高さが必要となってしまうのです。
DRSが無い頃は本当にペラペラなウィングを使っていました。2019年は最大幅も広がり必要のないドラッグダウンフォースが増加するので、モンツァ用に幅を狭めたモデルなどが出てきそうな気がします。
レッドブルのリアウィングはサイドにスリット入ってないんですね。
ずっと穴だらけのを見てきてたので新鮮。
ってか ウィリアムズどうしたの!? もしかして開発止まってるの?
ドラッグを削る時レッドブルはスリットないもの使う事が多いですね。空気を曲げる事は抵抗となるからです。
ウィリアムズは2016年までのウィングR規定守ってるのか!って思うぐらいに強いRです。
リアウィングR規定(ウィングの曲線は一定の半径をもつ円にならなければならない)
この規定とスリット禁止をすれば、多様化しすぎたリアウィングの開発抑制につながる、しいては下位チームの負担を減らせる。