伝統の高速サーキット・イギリス・シルバーストンで行われる予選です。
パワーと高速度域のダウンフォース効率、そしてドライビングセンス、どれが欠けてもポールポジションは難しい。
レッドブル対フェラーリ、それを追うメルセデス、明日の決勝へ向けて有利なグリッドを手に入れるのは誰か?
予選開始10分前から雨が降り出しました。
イギリスGP予選レポート
天候は雨、風は4m/s、気温16℃、路面温度24℃で予選はスタートしました。
Q1
全車インターでコースインしています。
雨は弱まり、走り続けている各車、路面が段々と乾いています。
残り4分、フェルスタッペン40.4、ルクレール40.6、サインツ41.2、ラッセル41.7、ジョウ41.8となっているトップ5です。
インターの2セット目を使ったドライバーが下位に集中、タイヤの温まりが悪かったようです。
アルボンはなぜクーリングラップが必要だったとピットへ向けて怒っていました。
Q2
小雨が降り続ける状況、インターで走り続けるミニレースとなっています。
残り5分になって雨が強くなっています、タイムの更新が止まりました。
フェルスタッペン40.6、ハミルトン41.0、ルクレール41.2、サインツ41.6、ラッセル41.7となっているトップ5です。
ペレス、ガスリー、角田は2セット目でコースインしています。
雨脚が強くタイム更新ならず、ラティフィが初のQ3進出です。
Q3
雨がやんでいます。
全車が直ぐにコースイン、5分で雨が強くなる予報です。
全ドライバーが全力で雨のシルバーストンをインターで攻めます。
フェルスタッペンが1回転スピンを決めました。
雨が強く降るとの予報は外れています。
路面の改善度は激しく、上位勢が1周終えるたびにトップタイムが更新されていきます。
残り2分、フェルスタッペン42.9、ハミルトン43.0、アロンソ43.1となっているトップ3です。
一気に路面状態が良くなっています。
フェルスタッペンが鬼神のような走りで連続アタック、サインツ、ルクレールとの最終アタック合戦となりました。
ルクレールはチャペル出口で1回転スピンしてしまい更新ならず。
フェルスタッペンは、ルクレールのスピンによるイエローフラッグでスロットルオフがあり少なくとも0.2秒ロス。
サインツが最後に良いラップをまとめて初ポールポジションです。
イギリスGP予選結果
まとめ
突然降りだした雨によって、混戦の予選が演出されました。
サインツの最後のアタックラップはタイミングが良く、路面状態とタイヤの使い方が良かったようです。
セクター1を抑えて走り、マゴッツ~ベケッツ~チャペルを最速で駆け抜け、ハンガーストレートではエネルギー切れになりながらも、最終のターン区間で逆転しています。
初ポールポジションおめでとう!
The 104th polesitter in #F1 history
Congratulations @Carlossainz55!#BritishGP pic.twitter.com/V6mc6i78Nf
— Formula 1 (@F1) July 2, 2022
歴代104人目のポールシッターとなりました。
決勝レースは初優勝に向けて、チームと共にレースを作ることが出来るのかに注目です。
カナダから自信をもって走れるようになったと答えているサインツ、2戦連続でフェルスタッペンとの対決になりました。
ダウンフォースレベルで言えば、フェラーリ>レッドブルとなっていて、そのセッティングの違いが最後の微妙な雨量や後半のターンスピードに影響を与えています。
トップ3最終アタックテレメトリー
5位以下のメルセデス2台、マクラーレン、アルピーヌも面白い取り合わせ。
この4台に言えることはストレートスピードで勝るメルセデスに、マクラーレンとアルピーヌがどのような戦略をとるのかといったところです。
チーム力的には5,6位は安泰なメルセデス2台です。
ジョウは2度目のQ3、ラティフィは初のQ3となりました。
トリッキーな路面で強いジョウ、意外な一面を2戦連続で見せています。
ドライでは調子が悪かったアルファタウリでしたが、雨が降った予選ではQ1を突破。
Q2では雨脚が強まる中で敗退しています。
はっきり言ってかなり辛い状況ですが、ガスリーと角田の奮闘に期待しましょう。
ターンスピードの速いフェラーリですが、今回はストレートスピードでも負けていません。
オーバーテイクが難しいコース、序盤からタイヤマネージメントとタイム差バトルが見ものです。
ついにサインツがPPとりましたね。
ウェットが味方した面は否めませんが、初優勝も近いかも。
マックス曰く、Q3での360度スピンは新しいタイヤウォーミング・テクニックだそうです(笑)
“Reverse spin three sixty management by Max Verstappen選手”
“キャリア初POLE おめでとう Congratulations for Carlos Sainz Jr. 選手.” 今シーズン Red Bull と Ferrari はスポーツ・レベルの競争なので、RBのアーチ・ライバル Ferarriでも素直に喜べます。
さて、Max選手の毎度の360°スピン・マネージメントですが、テクニックが点数化される競技ならば 10 ポイント・ライドだと思います。誘発は意図しないルーズ・タイヤ・グリップからのスピンですが、慣性力を残し活かしつつ前方へ車が進んでいるのでスライディング+ドーナツ・ターンのテクニックのようですが?、おそらくスピンが始まってからは、自身の挙動の変化状態を外から映像で理解したようなレベルで、意図しない変化へのより早い視覚と体感情報への気付きとそれへのカウンター・ステア対応、最適な決してロック・アップさせず回転を活かした前方を向くまでのブレーキングと微妙なアクセル開度のトータル・バランス力なのか?。このような絶妙なスキルがターン・インやアウト時のステアリング操作、また、ブレーキングやアクセルのトータル・コントロールの一つ一つの小さな差となり速さに繋がっているのでしょか?
Powered By Honda as HRC Hybrid Power unitの供給先が最適解 Red Bull familyで本当に良かった。