今更ですがF1チームの資金力を再確認しておこうと思います。
なぜかと言うとホンダがマクラーレンと決別してトロロッソと新たに2018年よりパートナーになるからです。改めてトロロッソの資金力を確認したくなりました。
データは「Business Book GP2017」より引用しています。
F1チーム予算表
2016年 | 2017年予算内訳 | ||||
チーム | 順位 | スポンサー | パートナー | 分配金 | 予算合計 |
---|---|---|---|---|---|
メルセデス | 1 | 145.1 | 274.8 | 221.9 | 641.8 |
レッドブル | 2 | 283.8 | 31.6 | 238.0 | 553.4 |
フェラーリ | 3 | 278.6 | 67.1 | 263.8 | 609.5 |
フォースインディア | 4 | 65.3 | 12.2 | 109.7 | 187.1 |
ウィリアムズ | 5 | 50.4 | 50.6 | 143.2 | 244.2 |
マクラーレン | 6 | 157.4 | 280.8 | 144.5 | 582.7 |
トロロッソ | 7 | 72.2 | 4.3 | 83.9 | 160.3 |
ハース | 8 | 64.5 | 3.6 | 83.9 | 152.0 |
ルノー | 9 | 69.9 | 162.9 | 117.0 | 349.8 |
ザウバー | 10 | 30.3 | 13.9 | 73.0 | 117.3 |
※単位は億円(ユーロ129円で計算しています。)
FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の分配金の詳細はこちらの記事へ
分配金に関してはAUTOSPORTの記事とかなり隔たりがあります。
スポンサーとパートナー
「Business Book GP2017」では予算がスポンサーとパートナーに分けられていて、パートナーの金額がいまいちわかりにくいんです。無償提供の金額を試算したものなのか?資金として提供しているのか?が不明確です。
ホンダはスポンサー1億ユーロ、パートナー2億ユーロと記載されています。日本円にして387億円もの資金をホンダがマクラーレン提供するとも思えないんですが・・。
メルセデスはスポンサー5000万ユーロ、パートナー2億ユーロでルノーはスポンサー2000万ユーロ、パートナー8000万ユーロと記載されています。
レッドブルは2億ユーロのスポンサー金額をレッドブルレーシングに提供していると記載されています。
トロロッソは年間予算160億円
現状ではマクラーレンの予算はトロロッソの3倍以上となっています。仮にホンダと決別するとマクラーレンは予算3億ユーロ(約387億円)も失う事になります。200億円ぐらいの規模になったらマクラーレンは終わるでしょうね。
160億円で運営されているトロロッソは予算では8位のチームです。これであれだけのマシンを生み出せるトロロッソはすごいチームですね。テクニカルディレクターのジェームス・キーが優秀なんだろうけど。
仮にホンダとパートナーシップ契約を結ぶとして、上手くいけばBARの時のようにその内ワークス化出来そうな規模だと思います。
BusinessBook GPとは
Business Book GPはMarc Limacherという方が作った電子書籍レポートという位置づけのため、すべての情報を鵜呑みにする訳にはいかないですが大きくはずしている訳でもなさそうです。
15$ちょっとで安かったため買って見ましたが、各チームのスポンサー・パートナーの詳細、ドライバーの年棒、各国の開催権料などなど情報満載です。
わからないのがやっぱりパートナー金額なんだけどホンダ2憶ユーロはPUの開発費と無償提供の金額と思いたいんだけど・・まさかねぇ。
こんにちわ
メルセデスやフェラーリは自分でPUを製作してるかの資金でしょうけど、そー考えるとレッドブルの資金はやっぱり潤沢ですねぇ…レッドブルさん、もうちょっとトロロッソに分けてあげてもいいのでは?
ハースのスポンサーももっと増えて欲しいですね、0からのスタートでアソコまでやってるんですから!
こういう中堅チームの資金リソース分配能力には驚かされっぱなしですw
モタスポGPさんへ
質問「フルワークス・フルコンストラクターは、呼名のみの違いですか?」
今記事に記載されている「仮にHONDAとToro Rossoがパートナーシップ契約を結ぶとして、上手くいけばBARの時のようにその内ワークス化出来そうな規模だと思います。」この一文、読むだけで楽しい夢が膨らみイイですよ!
ピエール・ガスリー、2017スーパーフォーミュラをTEAM無限からレッドブルカラーリングで参戦中で、次期Toro Rossoシートに近いと云われていますが…⁉︎。偶然なのか、必然なのかHONDAエンジン・レッドブル仕様ですね。
継続して“頑張っている”HRDの皆さま
『’17 日本GP 鈴鹿では、グリッド降格無し、×2台必須の完走、出来ればQ3出場を果し、HONDA・McLAREN・ドライバー共に少しでもHappyなところ観せて下さい!。出来ればスペック4で??』
HONDA応援“魂” より
どちらも意味は一緒だと思います。
レッドブルとしてはワークスエンジンを欲している。
トロロッソがどこのエンジンを使うかは自由だと言っているしホンダのもしもに少なからず興味はあるようですし。
どうなる事やらまだまだわかりませんね。
スミマセンm(. .)m
別記事の訂正です
「F1 PUを、ホンダ航空機(JET)計測機器で精度を検証導入だ!の件は、延期になっていたとの事です」
もし、検証の有効性がみられ初めるとしたら“SPEC(仕様)4”導入頃からとの事…ワクワク!。逆に良かった、イタリアGPで、交換直後の耐久性が「アレッ」て感じでしたから。
おそらく!
「Toro Rosso HONDA コラボレーション誕生高確率か!」
…直接関係無い市販車記事ですが、9/9著者と八郷社長氏(ホンダ)と一緒の写真付き記事ありました…。ちなみに、ニュルブルクFF市販最速車、NEW CIVEC Type-RはGREATらしい。
参考:(国)沢 氏 http://kunisawa.net/
「モタスポGPさん、回答(名称)ありがとうございました!!」
お金の単位がごちゃごちゃでよくわかんないです。
> 300億ユーロ(約387億円)
とか。
ユーロ129円で計算したら300億ユーロは3兆8700億円です。
確かに円とユーロがぐちゃぐちゃになってました。申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます。
訂正致しました。
スポーツドリンクメーカーの「レッドブル社」
原価30%で年間売り上げ6000億円以上の飲料メーカーですよ
使えるお金はジャブジャブにあると思いますよ。
変なTVコマーシャルや雑誌に各国毎に年間100億円づつ使うより良いかもしれません。
各国の顧客×年間100億円=数千億円の広告費
スポーツなら世界同時にスポーツ番組やスポーツ雑誌に載るから効果的でしょう。